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保護者アンケートと同様に、朝食・夕食共食と児童の食意識・食行動とはそれぞれ有意な 関連があった。また、日本の先行研究 64)と同様に、食体験(食に関する家事手伝い)豊富の 児童は、共食が多いことが示唆された。さらに、食に関するコミュニケーションと食意識・

食行動など 5 項目との関連について検討した(表Ⅱ-2-5)結果、食事中の会話とは有意な関 連が見られなかったが、季節の食材及び行事食に関する会話と食意識、食行動、食体験、

学習意欲とは有意な関連が見られた。家庭で食に関するコミュニケーションをよくすると、

食や食文化に関する興味、食体験が増え、望ましい食意識・食行動を培うことができると 推測される。

更に、児童の身体状況(表Ⅳ-3-1)について検討した。中国の国家基準 56)を使って算出し た結果、肥満傾向は約 20%、やせ傾向は約 13 %であり、日本の基準 31)を使って算出した 結果より、肥満、やせ傾向の割合が高い結果であった。また、日本の児童生徒の肥満傾向 の出現率約 10%、やせ傾向の出現率約 3 %39)と比較すると、中国では児童の肥満・やせ傾向 が多かった。また、保護者アンケートと同様に、性別では、男子は肥満傾向、女子はやせ 傾向が有意に多いことが見られ、二極化傾向が認められた。更に、児童の自身の身体状況 への認識について検討した結果(図Ⅳ-3-1)、約半分の者が自分の身体状況を適切に把握で きていないこと、また、女児が自分の実際の身体状況より太っていると認識している者が 多く、女児のやせ志向が示唆された。

次に、児童の身体状況と食生活習慣との関連を検討した結果(表Ⅳ-3-3、表Ⅳ-3-4)、肥 満の児童は朝食欠食、夕食時間が不規則、また、間食、夜食、清涼飲料水、ファーストフ ードの摂取頻度が高く、運動習慣がよくないことが示唆され、保護者のアンケートと同様 な結果が見られた。

一方、本研究の結果、保護者及び児童アンケート共に、中国都市部で児童のやせも多い ことが示唆されたため、本研究では児童のやせとの関連がある食生活習慣について検討し た。その結果、朝食欠食、夕食時間が不規則の児童は、他の児童より、やせが有意に高い ことが示唆された。

さらに、身体状況と共食との関連を検討した結果(表Ⅳ-3-5)、身体状況と夕食共食とは 有意な関連が見られ、適正体重の児童は肥満、やせ傾向の者より、有意に共食回数が多い ことが示唆された。共食は児童の肥満、やせを改善し、適正体重の維持と関連があること が推測される。

次に、身体状況と食意識、食行動、食体験、食知識、学習意欲との関連との関連につい

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て検討した結果(表Ⅳ-3-5)、やせの児童は望ましくない食意識・食行動持ち、食体験が乏 しいこと、肥満の児童は望ましくない食行動を持ち、食知識不足であることが示唆された。

以上より、児童の睡眠・運動不足、朝食欠食などの食に関する課題が示唆され、共食、

規則正しい生活リズム、望ましい食生活、食意識・食行動が児童の肥満を改善できること が示唆された。また、望ましい食意識・食行動は学習意欲、学力の向上に影響を与えること が示唆された。また、児童のやせを改善するため、共食、規則正しい生活リズム、望まし い食生活、食意識・食行動を培い、豊富な食体験をする重要性が示唆された。

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