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本調査においては、調査時間、学校の授業進度、場所及びスタッフの不足等様々な要因 を考慮し、学校で児童の身体状況を直接測定することは困難であった。広州市立小学校で は毎年度児童に健康診断を実施しており、その結果は児童に報告されている。従って、本 研究では児童の身体状況を判定するために必要な性別、身長、体重等のデータについては、

健康診断の結果を、児童自身に記入してもらった。

身体状況の判定は、中国の国家学生体質健康標準(2017 修訂版)56)により判定した。ま ず、児童の BMI(Body Mass Index)を計算し、また、肥満、やせ分類標準に記載された 学年別、性別の肥満、過体重、適正、低体重の BMI 値を参考に、肥満傾向児(肥満群、過 体重群)、適正、やせ傾向児(低体重)に分け、解析を行った。また、日本の学校保健統計 調査方式により、身長別標準体重から肥満度31)を算出し、中国の基準を用いた判定結果 との比較を行った。

4.解析方法

生活習慣の各項目について、就寝時間は「午後 10 時以前」と「午後 10 時より後」、起床 時間は「午前 7 時以前」と「午前 7 時より後」、運動習慣(学校の体育授業及び通学外の運動) は週 4 回以上「高群」と週 3 回以下「低群」に、排便習慣は週 5 日以上「高群」と週 4 日以 下「低群」に区分した。

食習慣の各項目について、朝食は「毎日食べる」と「毎日ではない」、間食は「週に 4 回 以上」、「週に 2~3 回」と「ほとんど食べない」、清涼飲料水は「週に 4 回以上」、「週に 2~

3 回」と「ほとんど飲まない」、ファーストフードは「週に 1 回以上」、「月に 1~2 回」と「ほ とんど食べない」、夜食は「週に 4 回以上」、「週に 2~3 回」と「ほとんど食べない」、夕食 規則性はほぼ毎日同じ時間の者を「規則」群、その他を「不規則」群、食事にかかる時間は

「15 分以内」、「15 分~30 分」と「30 分以上」に区分した。

食に関するコミュニケーション(食事中の会話、季節・行事食に関する会話))について、4 選択肢は「よくある」、「時々ある」、「たまにある/ない」の 3 群に区分したまた、「食意識」、

「食行動」、「食体験(食事に関する手伝い)」、「学習意欲」については、「とても当てはまる (5 点)」、「当てはまる(4 点)」、「どちらとも言えない(3 点)」、「あまり当てはまらない(2 点)」、

「当てはまらない(1 点)」[食意識(最高得点 25 点、最小得点 5 点)、食行動(最高得点 50 点、

最小得点 10 点)、食体験 (最高得点 30 点、最小得点 6 点)、学習意欲(最高得点 40 点、最小 得点 8 点)]と得点化した。また、「食行動」について、「テレビを見ながら食べる」、「食べ物 を噛み食べながら話す」、「音を立てて食べる」の 3 項目は逆転項目とし、逆に得点化した。

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「食知識」について、「正解 1 点」、「不正解/分からない 0 点」(最高得点 10 点、最小得点 0 点)と得点化した。

食生活実態の各項目との関連および身体状況との関連等分析について、クロス集計、χ2 検定、相関分析、

Kruskal-Wallis

検定(Bonferroni補正により多重比較)、ロジスティック回帰分 散分析等を行った。有意水準は両側検定で 5%とした。

5.倫理性の配慮

調査を行うにあたって、対象(児童)及び保護者に調査の目的、調査内容、個人情報及びデ ータの取り扱い、対象者の権利、児童の成績との無関係等について説明を文章化して質問紙 表紙に示し、質問紙の回答をもって同意とみなした。なお、本研究は京都女子大学臨床研究 倫理審査委員会の許可を得て実施した(承認番号 28-10、承認日付 2016 年 8 月 3 日)。

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男児 女児

人(%) 人(%) 就寝時間

 午後10時以前 114(73.5) 61(76.3) 53(70.7) 午後10時より後 41(26.5) 19(23.8) 22(29.3) 起床時間

午前7時以前 100(64.5) 49(61.3) 51(68.0)  午前7時より後 55(35.5) 31(38.8) 24(32.0) 運動習慣

高群 60(38.7) 25(31.3) 35(46.7)  低群 95(61.3) 55(68.8) 40(53.3) 排便習慣§

高群 112(72.3) 59(73.8) 53(70.7) 低群 43(27.7) 21(26.3) 22(29.3)

性別

†:χ2検定

‡:週4回以上「高群」、週3回以下「低群」とした。

§:週5日以上「高群」、週4日以下「低群」とした。

全体

(n=155) 群間差(p値)

0.431

0.380

0.049

0.668 第二節 児童の食生活実態

1.食生活習慣の実態 1)生活習慣の実態

児童の属性について、男児 80 名(51.4%)、女児 75 名(48.6%)であった。生活習慣の 実態について、表Ⅳ-2-1 にまとめた。10 時より前に就寝する児童は男児 76.3%、女子 70.7%であり、7 時より前に起床する児童は男児 61.3%、女児 68.0%であった。運動習 慣、排便習慣について、運動習慣は週 4 回以上の「高群」と週 3 回以下の「低群」、排 便習慣は週 5 日以上の「高群」と週 4 日以下の「低群」に、区分した。運動習慣高群の 男児は 31.3%、女児 46.7%であり、男女差が見られた(p=0.048)。排便習慣高群の男児 は 73.8%、女児 70.7%であった。児童の生活習慣の各項目で男女差は見られなかった。

表Ⅳ-2-1 生活習慣(男女別)

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