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557.取引先の倒産によるリスクを防ぐ方法

ドキュメント内 inQup会社設立 (ページ 55-59)

連鎖倒産を未然に防ぐために設けられた

「倒産防止共済制度」

という制度があります。 

!

この制度は、事前に掛金を積み立てておくことによって、取引先が倒産した時に融資が受 けられます。 

また、掛金の全額が損金に算入されるので節税にもなります。  

加入後40ヵ月以上経過という条件はありますが、

解約によって掛金の全額が戻ってくる ので利益を繰り延べる決算対策にはとてもいい制度

なのです。

掛金は5,000円〜200,000円の5,000円刻みで総額800万円までOK。  

加入後、6ヵ月以上経って、もし取引先が倒産して手形や売掛金の回収ができなくなっ ても、掛金総額の10倍、もしくは回収不能の金額のいずれか少ない方の融資を受けるこ とができます。

加入条件

1年以上の継続事業を行っている中小企業 

8.役員の交通費枠を活用した節税対策 

従業員に支払われる通勤手当は、一定額までは税金がかかりません。 

これと同様に社長や役員にもこの非課税枠は適用されます。 

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従って、

役員に対しては役員報酬のみで、通勤手当を支給していないケースで は、通勤手当部分は役員報酬とは分けて支給することで、節税を図ることがで きます

。 

!

電車やバスなどを利用する場合は実費ですが、マイカーや自転車などの場合は、片道 の通勤距離に応じて以下のように定められています。 

第三章:会社設立に関するQ&A総まとめ

9.交際費に頼らない節税 

交際費は、全額が費用としては認められていません。 

「会社が稼いだお金を税金にもっていかれるなら、交際費として全部使ってしまお  う」という考えを止めるために制度化されたものです。 

!

逆に言うと、交際費以外の他の費用として支出に分ける工夫が、節税対策として 効 果的となるでしょう。  

中小法人(資本金1億円以下の法人)において、年間の交際費のうち540万円までが損金 として認められていましたが、平成25年度税制改正により、その額が800万円に引き 上げられました。 

※平成25年(2013年)4月1日~平成26年(2014年)3月31日までの間に開始する事業年

方法 距離 月額通勤手当

公共交通機関など 100,000円

自動車など

片道2キロ未満 0円

2キロ以上10キロ未満 4,100円 10キロ以上15キロ未満 6,500円 15キロ以上25キロ未満 11,300円 25キロ以上35キロ未満 16,100円 35キロ以上45キロ未満 20,900円 45キロ以上 24,500円

非課税となる 

月額通勤手当

第三章:

会社設立に関するQ&A 総まとめ

〜その他節税に関する疑問

57

・個人事業所得を給与所得へ変換することによる節税とは? 


・所得の分散による節税とは? 


 など節税につながる12のポイントを解説します。

第三章:会社設立に関するQ&A総まとめ

⭕️  法人成りで得られるメリット〜給与編 

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1.個人事業所得を給与所得へ変換することによる節税 

個人事業の場合、「所得税」が「売上-費用=個人事業所得」に対して課せられま す。個人 事業者が事業所得から控除できるのは、

青色申告特別控除額の最大65万円

 です。 

個人事業所得 = 売上 ー 費用 ー 青色申告控除(65万円)

例)売上 ー 費用 が1,000万円の場合 

事業所得 = 1,000万円 ー 65万円 = 935万円 

この個人事業を法人化すると、どうなるでしょう。 

会社で得た利益(事業所得)をそのまま給与にすると、給与所得控除額が受けられるため、

所得の減額ができます。

給与 = 給与収入 ー 給与所得控除額

例)給与収入1,000万円の場合の給与所得控除額  1,000万円   10% + 120万円 = 220万円


給与所得 = 1,000万円 ー 220万円 = 780万円
 所得差額 = 935万円 ー 780万円 


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第三章:会社設立に関するQ&A総まとめ

2.所得の分散による節税 

個人事業と比べて法人の方が、家族を従業員にする際、制約を受けることなく自由に給与 を支払うことが可能です。


所得税や住民税は「累進課税制度」で、金額が増えるに連れ税率が高くります。 

1人で多くの所得を得るよりも、家族など従業員含め何人かに分散することで、1人 あたりの税率が低くなり税金の合計金額は少なくなります。 

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