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3  平行平板コンデンサの電気容量

ドキュメント内 基礎物理学講義ノート (学生用) (ページ 196-200)

13 ガウスの法則と導体

例題 13. 3  平行平板コンデンサの電気容量

ガウスの法則を用いて,平行平板コンデンサの電気容量が,

C= 0S

d (13.29)

であることを示せ.(Sは平板の面積,dは平板の距離である.) また,S= 1cm2d= 1mmのときのCを求めよ.

金属表面の電荷密度σと電場の関係は式(12.30)で与えられる.(式(13.16)の 導出も参照.)

E= σ 20

(13.30) 上の極板と下の極板,両方から電場は生じるので,その2倍が極板間にかかってい る電場である.

E= σ 0

(13.31) σ=Q/SV =Edより,

V d = Q

0SQ= 0S

d V (13.32)

S= 1 cm2d= 1mmを代入すると,C≒0.9×1012F =0.9 pF(ピコファラッ ド)となる.

13.5 静電エネルギー

仕事と静電エネルギー 原点に点電荷Q1があり,無限遠から点電荷Q2 を近づけ,2つの距離がRとなったとしよう.移動に必要な仕事W

W =

R

d rF(r) =

R

dr 1 4π0

Q1Q2

r2 = Q1Q2

0R (13.33) となる.F(r)は電荷Q2に働く力である.この仕事はエネルギーとして蓄 えられる.これを静電エネルギーU とよぶ.静電エネルギーは

U = Q1Q2

0R (13.34)

である.

クーロン相互作用している粒子系の静電エネルギーUU = 1

2

N j=1

N i=1,i6=j

QiQj

0Rij (13.35)

で得られる. 1/2と い う 因 子 は ,2重 カ ウントを補正するためであ る.たとえば,i = 1, j = 2 i = 2, j = 1 の 項 はそれぞれQ1Q2/4π0R12Q2Q1/4π0R21で,同じも のを2回数えている.

Φii番目の粒子の位置でのポテンシャル,Qiをその電荷として,(12.12) 式と組み合わせると,

U = 1 2

N i

QiΦi (13.36)

で与えられる.

逆にQ1, Q2Rだけ離れていたとする.電荷の符号は同符号だとする と,2つは斥力をおよぼし合う.一方(たとえばQ1)を固定し,もう一方 (Q2)を動けるようにすると,この斥力によりQ2は加速する.無限まで行っ たとき,Q2の運動エネルギーKは,エネルギーの保存則より

K= mv2

2 = Q1Q2

0R (13.37)

となる.

静電場のエネルギー 静電エネルギーを電場から求めてみよう.平行平 板コンデンサの静電エネルギーは,電荷をQからQ+ ∆Qに増やすために

∆Q×V の仕事を電池がすることから求められる.

U =

Q 0

dQ V =

Q 0

dQ Q C = Q2

2C (13.38)

ここでコンデンサ間の電場E= σ 0

= Q

0SC= 0S

d を使って,C, Q +(13.29)

を消去すると

U =S×d× 0E2

2 (13.39)

となる.これは単位体積あたり

u= 0E2

2 (13.40)

のエネルギーが存在していることを意味している.このように静電エネル ギーを静電場のもっているエネルギーと解釈することが可能である.

演習問題13

A 1. 1次元イオン結晶の静電エネルギー

N個の+eの電荷とN個の−eの電荷が,aだけ離れて交互に直線 上に配置されている.Nが十分大きいとき,中心の電荷の静電エネ ルギーは

U = e2

0a ×2 ln 2 となることを示せ.

13.5 静電エネルギー 197 2. 地球の静電容量

地球を金属球と見なすと,その静電容量はいくらか.

3. 微小なコンデンサー

大きさが1µm,間隔が0.1µmの平行平板コンデンサに素電荷eを ためると,何Jのエネルギーになるか?

4. 帯電した球の静電エネルギー

接地されていない半径Rの球殻を考える.これに電荷Qを与える.

球殻の内部の電場は0である.

(a) このとき,球殻のまわりの電場を求めよ.

(b) 球殻のもつ静電エネルギーを,電荷を無限から移動する仕事を 計算することで求めよ.

(c) 球殻のもつ静電エネルギーを,球殻のまわりの電場を計算する ことで求めよ.

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