(2)また,同寸の原表によれば,額は小さいが,ユーゴスラヴィア・チェコスロヴァキア・ブルガ リア等社会主義国よりの投資も見られる。なお,1980年〜1986年の間における政府承認外国企業 提携件数4911件の国別分布を見ても,米国が19.9%でトップを占めている。これに,西独(18.6
%),英国(16.7%),日本(9.5%),イタリア(5.3%),フランス(5.2%)の順で続いている。
一Centre for Monitoring Indian Economy, Bαs∫o S如彦繍os R吻伽g云。伽動4加Eoo%o吻, Vb1.
1:ノ4〃動4宛,August 1987, Tab 21・8.また,インドの外資を考察する場合,援助問題はきわめ て重要であるが,1985年3月末までの援助動向のおおよそについては次を参照。拙稿「外国資本」
伊藤正二編著『インドの工業化一岐路に立つハイコスト経済(アジア工業化シリーズ6)』ア ジア経済研究所,1988年。
(3)本文でも触れたように,十一Aは問題のある資料ではあるが,他に資料がないので,これに拠 りながら外資少数所有会社にかんする国別の外資所有比率の推移を簡単に見ておきたい。まず,
英国については,外資所有比率は1960−61年には41.1%と抜きんでいたが,その後子会社の場合 と同様かなりの減少傾向を示し,1972−73年には27.4%まで低落した。これに対して,米国のそ れは,1960−61年には11.1%で最小であったが,その後上昇傾向を示し,1972−73年には英国を 抜き28.1%となった。スイスの場合も,同期間に13.5%→25.7%と,米国とほぼ同様の動きを示 している。その結果,1972−73年においてはこの3国の間に外資所有比率の大きな隔差はない。
西独の場合は,当初1960−61年の19.1%から1964−65年の28.4%へとかなりの上昇を示すが,そ の後減少傾向を示し,1972−73年には20.0%とほぼ元の水準へ戻ってしまった。
(4) Sudip Chaudhud, Appearance and Reality, Eooπo〃z∫6σπ4 R)〃ガαz1既θ々砂, Aph121,1979, pp.
表一A 外資少数所有会社に
1960−61 1964−65 1969−70
総資本 外 資
外資比率総資本 外 資
外資比率総資本 外 資
外資比率 英 国 77.1 31.7 41.1 109.2 41.5 38.0 193.7 58.5 30.2 米 国 45.0 5.0 11.1 67.3 17.5 26.0 97.3 24.8 25.5 西 独 23.0 4.4 19.1 27.5 7.8 28.4 63.2 15.6 24.7 ス イ ス 3.7 0.5 13.5 12.7 2.4 18.9 20.6 4.4 21.4スウェーデン 0.7 0.3 42.9 2.0 0.3 15.0
カ ナ ダ 3.9 0.9 23.0 5.1 1.4 27.5 フ ラ ン ス 7.8 0.7 9.0 18.2 1.4 7.7 イ タ リ ア 3.8 0.5 13.2 8.2 2.1 25.6 9.5 2.3 24.2
!
オ ラ ソ ダ 1.6 0.4 25.0 6.2 1.8 29.0 日 本 11.4 0.9 7.9 20.0 2.3 11.5 そ の 他
(計) 44.1 29.1 228.6 75.2 32.9 383.8 116.3 30.3
〔出所〕i)1960−61:RBI,.Fc−F恥≠R砂oγ≠, p.45.
ii) 1964−65,1969−70:RBI, FC−SθooπごJ Rゆoγ∫, P.54.
ii)1972−73;RBI, FC一動%κ乃、R砂07∫, p.184〔Appendtx I:Overall Results of the Third
Survey〕.iv)1977−78,1980−81:RBI, FC−Fb%7魏R¢ρ07∫, p.103.
734〜735.
(5) Indian Institute of Foreign Trade,1〜oZ6げ7ン伽sπ厩ゴ。紹1 Coゆαレ初づ。πs勿1勿4毎苫」Eゆ07な,1981,
P.28
(6)FERA,1973のテキストとしては次を使用。亭亭ノ4〃血4毎Rゆ。惣7−1973〔vol 60〕, Indian
Acts Section, pp.182〜212.
(7>同ガイドラインのテキストとしては次を使用。乃鼠,Appendix A.9(AA.57〜65).
(8)Reserve Bank of India(以下RBIと略記),」%漉8犯Co1励。剛翻勿動4伽乃2伽s妙一jFb%肋
S銘7θのR¢ρoκ,Bombay,1985, p.6.
(9)同産業政策声明のテキストとしては次を使用。Text of Industrial Policy Statement, Eooπo漉。
T肋θs,December 25,1977.ここでは薬剤政策の変更についても簡単に見ておこう。1978年3月 29日,政府は,Hathi委員会の勧告を受入れ総合的な薬剤政策を発表した。一般の製薬会社をよ り強力に統制し,多国籍製薬会社へのFERAガイドラインの適用をより明確にするために,政 府は,前記の1973年産業認可政策付録1に載:っている薬剤を定義し直した。この新薬剤政策によ り,高度技術を必要としないformulationsまたはbulk drugs,もしくはその双方の製造に従事す る外国製薬会社は,FERAガイドラインに従って彼らの外国人普通株式所有比率を40%まで低減
するよう指示された。一Lalit M. Johri, B%sゴπθεs S 編⑫6sげ1吻〃伽 伽㎎1 Coηり。鵤 加s伽血一 4毎一CαsθS伽のqプD7%8σπ4 P肋㎜o召痂ゴαz11勿伽s η, Vision Books,1983, pp.48〜49.
⑩ カンドラ自由貿易地帯(グジャラート),サンタクルス・エレクトロニクス輸出加工地帯(ボ ンベイ),マドラス輸出加工地帯がそれであり,それぞれ1965年,1974年,1986年に設置もしく は機能し始めた。この他,1986年現在でファルタ輸出加工地帯(西ベンガル),コチン輸出加工 おける外資所有比率の国別推移
(単位:1000万ルピー)
1972−73 1977−78 1980−81
総資本 外 資
外資比率総資本 外 資
外資比率総資本 外 資
外資比率 202.6 55.5 27.4 乞16.8 73.7 34.0 308.2 97.7 31.7 134.5 37.8 28.1 127.5 26.9 21.1 160.4 32.4 20.2 71.0 14.2 20.0 95.2 17.8 18.7 127.5 23.2 18.230.4 7.8 25.7 26.6 6.6 24.8 54.6 7.1 13.0
17.9 3.7 20.7 31.7 5.6 17.8 41.4 6.5 15.7
3.1 0.8 25.8 0.3 0.1 33.3 0.3 0.1 33.3
11.8 1.3 11.0 31.6 2.5 7.9 38.9 2.8 7.2
14.8 2.7 18.2 25.4 3.4 13.4 2L4 3.0 14.0
6.0 1.7 28.3 8.2 2.2 26.8 27.5 9.7 35.3
23.7 2.3 9.7 46.2 3.6 7.8 59.2 4.5 7.6
433.9 131.9 30.4 458.7 144.5 31.5 619.2 190.1 30.7
44
地帯(ケララ)が何らかの実施段階にあり,Okhla新工業開発地域輸出加工地帯が政府に認可さ れている。インドの自由貿易地帯については次を参照。K.K.Subrahmanian&P.Mohanan
Pillai, Multinational Firms and Export Processing Zones, Eooπo砺。侃41わ〃彦づ。α1既θ物, August
26,1978;海外経済情報センター(日本貿易振興会)『インドの自由貿易地帯と進出企業の現状(部内資料)』1983年。
ω 1乙{島丁1勿4勿,August 1986, p.9.
㈱ 1978年6月末までのFERAの実施状況を示す『RBI年次報告書一1977−78』も参照:RBI,
ノ1ηη躍z11〜の07∫一1977−78, p.37(S. Chaudhuri,ρρ. oゴ .,p.736).
㈹ 以上の数値は,本文でも指摘したように次に拠っている。RBI,.肋π%α1 Rゆ。π一1978−79,
P.45.
(④ Sadhan Mu㎞erjee,加伽苫Eooπo漉01〜ぬあ。πsω伽0εA&角層∬R−oo吻α競勿θs 助 , Ster1−
ing Publishers Pvt Ltd(New Delhi),1978, p,131。
㈹ All FERA cos. to dilute by Dec.1978, E60ηo漉671魏θs, November 28,1978.
㈹ 以上の数値は『RBI年次報告書』に拠っている。1978:RBL4η〃〃α11〜ゆ。κ一1977−78, p.37(
以下,各年次の同報告書をRβ1,ARゆ。κと略記);1979:Rβ∫・4Rゆ。κ一1978−79,p.45;1980:
魍ノ11己匂ウ07¢一1979−80,P.41;1982:1ヒB1/1 R匂ρoγ∫一1981−82, P.49.
(17) RB1∠41〜ゆ。κ一1981−82, p.49.
⑯ アジア経済研究所『アジア動向年報一1978年版』587・589頁。
(1の 1978:R81/11〜砂07 一1977−78, P.37;1979:RB∫ノ4五〜qクoγ∫一1978−79, P.45;1980:RB∫
ノ4 1〜匂ウ07ず一1979−80, pp.40〜41; 1981:RB∫ノ1 1〜砂07∫一1980−81, p.53; 1982:1ヒB1/1 石〜θ1り07 一1981−82, P.49; 1983:1〜1ヲ1 /1 1〜θ1)07 一1982−83, P.47; 1984:1〜B1 /1 R匂ク07オー1983−84,P.67;1985:RB1/1五〜勿。π一1984−85, P.73.
㈲ アジア経済研究所『アジア動向年報一1979年版』595頁。
⑳ RBI, R)72忽%Co1励。勉ゴ。π勿、乃z協αη、肋伽s砂一動πγ漉S%7喫y 1〜ψoκ, Bombay,1985, pp.56 〜62.
㈲ Chaudhuriは,「同じ企業グループに属するさまさまの会社を引継ぐために別のルピー会社が 設立されていることが,FERAの顕著な特徴である」と述べている。事実,11の茶会社を引継 ぐためにWarren Teaが,7社を引継ぐためにMcLeod Russe1が,5社を引継ぐためにLipton Teaが,各々設立された。また,ある英国の会社の資産がIndia Foilsへ移譲され, Beecham(In−
dia)の全事業の権限がHindustan Milkfood Manufacturersへ与えられた。したがって,彼は,
当初のサンプル68社が46社へ減少したと,している。一S.Chaudhuri,⑫. c∫ .,p.738.
㈲ RBI, F∂名θ忽πCo1勉δ07α ゴ。η・・…・万bπκ乃S%7喫γR砂07∫, Table 45(p.61).
㈱ Chaudhuriは外国人所有比率40%超を可能とさせるガイドラインの各条項を批判しているの で,これを簡単に紹介しておきたい。まず,1973年2月産業認可政策付録1(中核部門)の条項 について。彼は,以下の3点を指摘した後,「外国会社が何らの特別の刺激もないのに独自で投 資をし,なおかつインド人会社も大規模にかかわっているような領域を,特別な取扱いと免除が 必要なものとして指定することは,間接的に経済をより大きく外国資本に晒すこととなる」と述 べている。すなわち,(1)外国人普通持株が50%超の外国会社では,「総資産の55%超が中核部門に 属している;(2)中核部門のうち,政府が如何なる企業掲携も必要としないと考えるものが65品目
あった;(3)DGTDの出版物である 地磁∂oo々q〆動4%s 磁11)%α のなかでは,中核部門と見られ
る67製品のうち,それを生産する全企業が何らかの種類の金融的な企業掲携を締結している製品 は3つしかない。さらに,彼は,「もしこれら(中核部門一立山)の諸製品が経済にとって本 当に基礎的・決定的・戦略的重要性を有するものであれば,この領域での外国投資を阻止すべき 多くの理由がある」とも述べている。つぎに複雑な技術にかんする条項について。彼によれば,ガイドラインでは複雑な技術の定義は次のようになっている。「ある技術が複雑かそうでないか の決定に際しては,科学技術局が相談を受け,とりわけ次のような諸側面について考慮が払われ るであろう。(a)その技術は,それがなければ輸入を必要とするような製品の製造のために,使用 されるかどうか;(b)その技術を用いた製品の製造の中断が経済に不利な影響を与えるかどうか等 々」。これに対して,彼はほぼ次のように述べている。(a)の基準は外国資本が支配する構造の下 では外国企業の伸長をますます強化するであろうし,(b)の基準は漠然としており,「不利な影響」
を適当に説明することによりすべてを正当化することができると。第3の輸出にかんする条項に ついては,彼はほぼ次のよう・に述べている。輸出を通じて外国企業に外貨を獲得させることじた いはインド経済にとって不都合なことではないが,外国企業の生産は多大の輸入による外貨流出
を伴なうことを忘れてはならないと。一S.Chaudhuri,(ψ. o∫ .,pp.742〜743.
㈲ 七一Aに拠りながら,1972−73年から1980−81年にかけての外資少数所有会社にかんする国別 の外資所有比率の推移を簡単に見ておきたい。英国・米国・西独・スイスのうちでは,1972−73 年から1977−78年にかけ英国が27.4%→34.0%と上昇傾向を示している以外は、すべて低下傾向 を示している。こうした英国の上昇傾向は,子会社から「その他の会社」への転換によるものと 推察される。また,米国は,1972−73年にこれらの諸国でもっとも外資所有比率が高かった(28.
1%)のであるが,1977−78年には21.1%まで急減した。その他の国についても,1972−73年か ら1977−78年にかけてのカナダ,1977−78年から1980−81年にかけてのオランダを除きほとんど 低下傾向を示している。以上の各国の動向はFERAの影響によるところが大きいと推察される。
㈲ Nagesh Kumar, Regulating Multinational Monopolies in India, Eooπo漉6απ41%1ゴ∫加1既θ物,
May 29,1982. p.910.
¢の Chaudhuri,ρρ.6露.,pp.738〜739.
㈲ Indian Institute of Foreign Trade,ψ. oゴム,p.29.
㈲ Chaudhuri,01).6髭.,p.739.
㈹ Indian Institute of Foreign Trade,{ψ.読.,pp.29〜30.なお, PhilipsのPiecoに対する所有・
支配の詳細については次を参照。B. Razender&G. K. Lieten, The Sovereign Power of Philips
in India, So吻1 Soづθ漉s , March l 985.㈹W.G. Friedman&J. P. B6guin,力翻枷〃忽づ。紹1 B%伽θ83 y乙品名θs勿Dθ θ」吻ηg Co観一 師θs一αsθ5 π4づθsαη4/4壮言εゴsげ1〜θoθ撹7弛%爵,Columbia University Press,1971, p.343
/pp.388〜389.㈱ Chaudhuri, oρ. oゴム,p.739.
⑬母 乃∫4.,P.739.