情報通信技術は、著しいスピードで進化・発展を続けており、光ファイバーなどの高速 通信基盤の整備・利用の拡大、スマートフォンなどの高性能携帯電話の普及など、日々の 生活において利便性や生活様式に大きな変化をもたらしています。
医療分野においても、こうした情報通信技術を活用し、よりよい医療の提供や、医療機 関の間の連携を効率的に行うことが求められています。
また、インターネット等を活用し、県民や患者に対し、医療機関の機能に関する情報を、
できる限り分かりやすく提供し、県民の利便性向上を図る取組みも進められています。
【現状・課題】
(1)かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)
遠隔地での画像診断を主要機能として、かかりつけ医と中核的医療機関との連携を図 ることを目的として、平成 15 年に県・香川大学・香川県医師会などが連携して整備し たK-MIXについては、平成 20 年度からは脳卒中に関する「地域連携クリティカル パス」の機能を付加するなど、機能拡充を行いながら、運用を継続してきており、参加 医療機関数も毎年増加しています。
また、K-MIXの開発以降、その開発・運用によって培われた連携体制やノウハウ を生かし、医療機関同士や医療機関と薬局、医療機関と患者宅などをネットワークで結 び、情報通信技術を活用した様々な先進的な取組みが行われてきています。
一方、参加機関は増加しているものの、運用面においては、参加した全ての医療機関 が必ずしも十分に活用できていない面もあり、参加機関数の増加はもとより、基盤を生 かす質の向上を図っていく必要があります。
また、K-MIX関連分野において、電子カルテ機能統合型テレビ会議システム(ド クターコム)などこれまで取り組んできた実証事業等については、その実証成果を生か し、実際の医療現場や県民生活の中に定着を図っていく必要があります。
本県の病院における情報化の基盤整備の状況
全県 大川 高松 小豆 中讃 三豊 電子カルテの導入 27 2 13 1 7 4
K-MIX参加 医療機関(県外を除く)
(診療所含)
108 5 47 3 35 18
出典:電子カルテ:香川県医療機能調査(平成 23 年 10 月)、
K-MIX:医務国保課調(平成 24 年 12 月)
3 章 7 節 医療安全対策・情報化
161
(2)かがわ医療福祉総合特区
これまでのK-MIX事業の成果を生かし、へき地等において遠隔医療などに取り組 む「かがわ医療福祉総合特区構想」が、平成 23 年 12 月に国から地域指定を受けました。
現在、国からの財政支援等が確定したものから順次、計画事業に着手しています。今後 は、現在国との協議を継続している規制緩和等も含め、総合特区の趣旨やメリットを最 大限に生かしながら、構想の実現に向けた取組みを推進していく必要があります。
(3)各医療機関における情報化
電子カルテやオーダリングシステムの導入、レセプトの電子化など、各医療機関にお いては、医療情報等の電子化により、諸業務の効率化や患者情報の共有化などが進めら れており、今後もその流れは継続していくものと考えられます。
【対策】
(1)K-MIXについては、参加医療機関の増加により、その機能がより効果的に発揮 されることから、医療機関への周知に努めるとともに、国庫補助制度を活用して医療 機関の遠隔設備整備を支援し、K-MIXへの参加を促進します。
(2)県内外に一定の評価とネームバリューを有するK-MIXや、その関連実証事業に よる成果等を十分に生かし、医療連携等における質の向上を図るため、K-MIXと 連携した新たな連携基盤の構築などを進めるとともに、県内の情報通信系事業者によ る医療・福祉関連の事業化促進に向け、K-MIXによる事業成果を生かした施策を 産業政策とも連携しながら進めます。
(3)K-MIXなどの情報通信基盤を最大限に生かし、遠隔診療や医薬連携などの取組 みを進める「かがわ医療福祉総合特区」については、今後の超高齢化など状況を踏ま え、へき地等における全国のモデル的な取組みとなるよう、早期の事業化に努めると ともに、本県の特徴的な疾病である糖尿病領域などにおける新たな取組みの検討も含 め、さらなる総合特区構想の充実・実現を目指します。
(4)県内の各医療機関においては、電子カルテなどの導入により、患者の待ち時間短縮 や、各診療部門での情報共有化が進み、診療の質の向上が図れることから、その有用 性や国の安全性に関する指針等の周知に努め、早期の導入に向けた取組みを促進しま す。
3 章 7 節 医療安全対策・情報化
162
また、地域連携クリティカルパスなどの整備・運用においては、情報通信技術を活 用した方策が連携促進につながることから、ネットワーク基盤の整備を推進します。
さらに、広域災害救急医療情報システムや、医師のデータベース構築など、連携以 外の分野においても情報通信技術を生かした施策に、引き続き取り組みます。
【数値目標】
K-MIX参加医療機関数(県内)
項 目 現 状 目 標 目標年次
K-MIX参加医療機関数 108 145 平成 27 年度
4 章 事業の推進と数値目標
163
第 第 第
第4 4 4 4章 章 章 章 保健医療計画 保健医療計画 保健医療計画
保健医療計画による による による による事業 事業 事業の 事業 の の の推進 推進 推進 推進と と と と数値目標 数値目標 数値目標 数値目標の の の達成状況 の 達成状況 達成状況の 達成状況 の の の評価 評価 評価 評価 第
第 第
第1 1 1 1節 節 節 節 保健医療計画 保健医療計画 保健医療計画 保健医療計画の の の周知 の 周知 周知と 周知 と と と情報公開 情報公開 情報公開 情報公開
1 11
1 第第第第五五五五次香川県保健医療計画次香川県保健医療計画次香川県保健医療計画次香川県保健医療計画のののの数値数値数値数値目標目標目標目標とととと達成状況達成状況達成状況達成状況
前回の計画で定めた数値目標について、その達成状況は、「第五次香川県保健医療計 画(医療提供体制)数値目標と達成状況」のとおりとなっています。
なお、目標年次の途中であることなどから、現時点では達成されていない項目があり ます。
今回の計画の目標設定に当たっては、できるだけ評価可能で具体的な数値目標を定め、
その実現に向けてそれぞれが取り組むこととしています。
2 22
2 計画計画計画計画のののの周知周知周知周知
県民が安心して医療を受けられる環境を整備するために、患者や県民に医療に関する 情報を積極的に提供することとしており、本計画も県のホームページに掲載するなどし て、県民をはじめ関係者への周知と情報公開に努めます。
第 第 第
第2 2 2 2節 節 節 節 数値目標 数値目標 数値目標 数値目標の の の の設定 設定 設定 設定
1 11
1 数値目標数値目標数値目標数値目標
第2、3章では、各分野において、良質かつ適切な医療を提供する体制について、事 後に定量的な比較評価を行えるよう、本県の実状に応じた数値目標を設定しました。整 理すると第六次香川県保健医療計画数値目標一覧のとおりとなります。
222
2 数値目標数値目標数値目標数値目標のののの意味意味意味意味
目標達成に当たっては、県とともに、市町、医療提供施設、介護施設等のほか患者を 含めた県民の相互理解と協力が不可欠であることから、お互いに連携を密にし、各目標 の達成に向けて取り組むことが必要です。県民が主体的に役割を果たしていくことが、
患者本位の医療を実現していくことに繋がります。
4 章 事業の推進と数値目標
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第 第 第
第3 3 3 3節 節 節 節 保健医療計画 保健医療計画 保健医療計画 保健医療計画の の の推進体制 の 推進体制 推進体制と 推進体制 と と と役割 役割 役割 役割
111 1 県県県県
(1)必要に応じ香川県医療審議会等で審議し、その結果を踏まえるとともに、予算の範 囲内で具体的な施策を定めて、計画を適切かつ効果的に推進します。
(2)5疾病5事業及び在宅医療について、計画推進のための協議の場を順次設けるなど、
関係者が互いに情報を共有することにより、信頼関係を醸成し、円滑な連携が推進さ れるよう努めます。
222
2 市町市町市町市町
医療法においては、市町は、県ともども、医療提供の理念に基づき、住民に対して良 質かつ適切な医療を効率的に提供する体制が確保されるよう努めなければならないとさ れています。したがって、県と連携し、計画の達成を推進するため、必要な措置を講ず るように努めることが求められます。
3 33
3 医療提供施設医療提供施設医療提供施設医療提供施設ののの開設者等の開設者等開設者等 開設者等
計画の達成の推進に資するため、医療連携体制の構築に必要な協力、居宅等における 医療の提供に関し必要な支援、研究又は研修のための施設・設備等の利用開放などに努め ることとされています。
4 44
4 県民県民県民県民・・・・患者患者患者患者
医療に参加することによって医療提供者との共同作業を行うことが大切です。特に、
生活習慣や食生活の改善、検診の受診等では、自覚と責任をもった行動が求められてい ます。
第 第 第
第4 4 4 4節 節 節 節 数値目標 数値目標 数値目標 数値目標の の の の進行管理 進行管理 進行管理 進行管理
計画の実効性を上げるためには、具体的な数値目標の設定と評価を行い、その評価結 果に基づき、計画の内容を見直すことが大切です。そのために、いわゆるPDCAサイ クルによって、進行管理を行います。
また、各数値目標の達成状況については、インターネット等を通じて、定期的に公表 することとします。