A群<D群 B群<D群
情動因子(2項目)
(α=0.43)
(N=106)
平均値 6.I SD l.41
(N=m)
6.3
1.53
(N=114)
6.5
1.59
(N=106)
6.4
1,55
2.91 n,S.
注)幼児の原体験保有の低い群からA群・B群・C群・D群としている。
***:P〈o.001以上の結果から,多くの原体験を保有している幼児は,特に活動因子に差が大きく,豊富な 活動量を示し,そうした活動量の多さが,多様な原体験を生み出すという循環が推察された。
また,GaHahue(1982)は,幼児の豊富な身体活動が知性,社会性の発達に関連することを指 摘している(図3−2−3)44)。この結果においても身体活動因子についで,社会的側面の対人関 係因子,知的側面の課題集中因子に明確な差が認められていることから,原体験の保有は心身 の健康状態と密接に関連していることが,明らかとなった。
以上を総合的に考察すると,自分の思いを行動に表出,表現できる身体状態が,多様な原体 験を促し,それが,知性,社会性などの多面的な発達を促すサイクルとなっていることが示唆
された。
移動系 動作
操作系 動作
平衡系
動1乍筋力・持久力
hyslcal Fiしnessスビード敏捷性調整力 Motor Fi七ness
基本的な動作
体力・運動能力
身体運動の発達
sychomotor DevelopmentLeamin 七〇move
経験・学習(運動遊び)
earnin しhrou h movement
/ \ン <
認知的な発達 情緒・社会性の発達 Cognlしive Development Affectlve Development
図3−2−3 運動の経験や学習(運動遊び)と各領域の発達との関係
David L. GaHahue; Development movement Experience forchildren,John WILEY&SONを宮丸(1988)が改変45〉
第三項 幼児の原体験と遊び状況 ①遊び状況
幼児の遊び状況については,記述統計によりそれぞれの体験の割合を算出した。幼児の遊び 仲間に図3−3−1に示すとおりである。平日・休日問わず,「4人以上で遊んでいる子」は約30%
であった。しかし,平日・休日において「誰とも遊ばない子ども」が5%みられ,「2〜3人で遊 んでいる子ども」が半数以上であった。現状の幼児の遊び仲間人数は,平日休日問わず,群れ 遊びを作りにくい状態であると考えられる。日々の遊びの中で群れ遊びが,出来ないことから 仲問と共に体験を共有し,社会性を身に付ける機会が失われることが懸念される。
0人 1人
2〜3人 4〜5人
6人以上0
5%
%
玩
・9%
12%
250 %
10%
10 20 30 40
図3−3−1遊び仲間の人数
50
51%
54%i
60
(%)
また,幼児の遊び相手についての結果は,図3−3−2に示すとおりである。平日は50%以上が
「子ども同士」,「きょうだい」が30%,そして「母親」が11%と続く。休日については,平日に 比べ「友達」の割合が19%に減少し,「母親」より「父親」の割合が16%と増加している。後藤 ら(1999)が行なった調査では,1983年と比べ幼児の遊び相手は,「近所の子ども達」から「兄 弟姉妹」や「親」に変わっていっていることを述べている46)。また,ベネッセ教育研究所(2000)
においても,平日の遊び相手が母親である場合が増加し,友達である場合が減少している1〉。
今後一層少子化が進む中,大人が子どもの遊びへ関わっていく割合が増えていくと考えられる。
母親 父親 祖母 祖父
きょうだい
友達 親戚 お子様1人 その他
0
6%
5%
5%
鐙
.1趨㎜
..
15%
16%
130%
31%
10 20 30
図3−3−2遊び相手
40
「ロ平白「
図佐日1
0%rO︵
幼児の遊び時間に図3−3−3に示すとおりである。平日・休日に関わらず「室内遊び」の時間 が最も多い状況であった。本調査を行なった際,天候は一週間を通して雨は降っておらず,季 節的にも外遊びを行なうのに適した時期であったが,「外遊び時問」が「屋内遊び時間」や「テ
レビ視聴時間」に割かれている現状が明らかとなった。
外遊び時間
室内遊び時間
TV視聴時問
ドキュメント内
幼児の原体験の生活背景と現代における保育課題
(ページ 38-41)