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との関係 が あ る・ 。平成 21年 の最 高裁決定 の決定文及 び補足意見 か らす る と、「情報公 開訴訟 にお い て証拠調べ と してのイ ンカメラ審 理 を行 うことは、民事訴訟 の基本 原則 に反す る」 と して も、裁判 の 公 開を定 め る憲法82条 には抵触 し な い とい うことにな ろ う72。 従 っ て、「 明文 の規定 が ない」 状況 で は と もか く、 イ ンカメ ラ審理 の導 入 は立法政策 に委 ね られ ることに な る。

(2)次に問題 となるのが、 イ ンカ メ ラ審理 を導入 した場合、 これま で推認 によ ってなされていた訴訟 での判断が どのよ うに変化す るの か とい う問題 である。 これまで不 開示 が妥 当 とされて きた判 断 の一 部 が違 法 とされ る ことが想定 され るが、情報公 開法 (条例

)の

不 開

示情報 に該 当す る限 り、不 開示 は 妥 当 なので あ る。

この問題 に関 して、 間接 的 なが らも示唆を与 えて くれ るのが、 こ れ までの審査会 にお けるイ ンカメ ラ審理 の活用 と答 申例 である。先 に触れた平成14年 度 (行情

)答

申 434号 は、 実 際 に審 査会 で の文書 の見分 で「 おそれ」 を否定 してお り、審査会 でのイ ンカメラ審理 は 積極 的 に評価 されて い る73。 また、

平成21年最判 の原審 (東京高判平 成 19年 6月13日

)は

、犯罪 の捜査 等 に支障 を及 ぼす おそれ に関 して 消極 的 に判 断 して い るが、推認 か らイ ンカメ ラ審理 へ と移行 した場 合、平成21年 最判 の原審 のよ うに、

司法審査 がおそれ追認型 の審査 か らおそれの有無 によ り踏 み込んだ ものへ と移行 して い く可能性が十

71ィ ンカメラ審理 と憲法 との関係 については、宇賀克也=長谷部恭男「情報公開・ 個 人情報保護」宇賀克也 ほか編『対話で学ぶ行政法』(2003年)130頁以下参照。なお、

松井・ 前掲注

l121365頁

は、早 くか らイ ンカメラ審理 は憲法82条に反するものではな いとの見解をとっている。

72最決平成21年 1月15日の評釈 も、憲法82条とは抵触 しないもしくは抵触 しないこと を前提に しているものと思われる。本稿執筆に当た り、友岡史仁「判批」法学セ ミ ナー654号 127頁、北村和生「判批」『(法セ ミ増刊)速報判例解説 Vol.5』 45頁、村 上裕章「判批」『判例 セ レク ト2009[Ⅱ]』 6頁を参照 させていただいた。

73東京第二弁護士会・ 前掲注09184頁

分 に考 え られ る。

(3卜方で、イ ンカメラ審理によっ て も判断 に窮す るケース も想定 さ れ る。平成 19年 最判 は、公開 され た場合 に情報提供者等か らの捜査 協力 が困難 にな る可能性 を指摘す るが、実際 に協力者情報であ るか 不明確 で あ る場合、裁判官 と して も 判断 ミス

"が

その後 の捜査実

務 に与 え る影響 を考慮 して非開示 を支 持 す る こ とは十 分 考 え られ る74。

このよ うに、疑 いが あ るものの 開示 によ る副作用 が排 除で きない ケースにおいて は、不 開示 を妥 当 としつつ も、不当性 の問題 に関 し、

司法 サイ ドか らの メ ッセー ジを発 す る ことも、事例 によ って は必要 にな って くるので はなか ろ うか。

住民訴訟 の事例 であ るが、大阪 高判 平 成 22年4月27日 (判自331 号53頁

が一 つ の参考 になろ う。

公共安全情報該当性 に関す る司法審査のあり方 について 判決 は、非常勤職員 に対 す る月額 報酬 の支給 を違法 と しつつ、選挙 管理委員長 に対 す る月額報酬制 に つ いて、次 のよ うに述べて いる。

「 同委員会 の委員長 の勤務 は1か 月 に1週間程度 で あ って それな り の負担 であ り、計算 によ る 1日 当 た りの金額 も著 しく不合理 な もの で はないとの判断 もあ り得 るとい え る。 そ こで、 当不 当で はな く、

裁量 の範 囲 を逸脱 して違法 か ど う か とい う篭現点 か らは、

 

:委

員二辰:に

つ いて、現在 の月額報酔‖制 を とる 本件 条例 中 の本件 規定 が、 法 203 条 の2第 2項本文 の 日額報酬‖制 の 原則 と矛盾抵触 して著 しく妥 当性 を欠 く状態 にな ってい るとは直 ち に断 じ難 い とい うべ きであ る。」

4、

執行機 関法定主義

(1)地方 自治体 の執行機 関であ る 委員会及 び委員 は法律 で定 め る も

74ァメ リカにおいては、刑事手続のみな らず、法執行情報 (exemption7)全般 につい て この傾向が見 られるとのオ旨摘がある。BREYER et al.,supra note32,at 686.

75なお、その他 の労働委員会、収用委員会、選挙管理委員会の各委員及び委員長 に対 す る支給 に関 して は、地方 自治法203条の2第 2項に反す るとして、月額報llll制を 採用す る条例 に基づいた支給を差止 めた大津地判平成21年 1月22日 (判2051号 40 頁)支持 している。

‑129(382)―

の とされ (地 方 自治法 138条 の4 第1項

)、

いわゆ る執行機 関法定 主義が採 られている。 そのため、

地方 自治体 の情報公開審査会 は裁 決機関で はな く諮 問機 関 とされて い る

%。

従 って、 情 報 公 開審 査会 の答 申に拘束力 はない ものの、 ほ とん どの実施機関 は審査会答 申を 尊重 して いる もの と考 え られ る。

)その一方で、情報公開審査会 と公安委員会 との関係 においては、

この点 に疑問符が付 され る状況 に あ る。 白藤教授が指摘 されて いる よ うに、公安委員会 が審査会答 申 に従 わない事例 が見 られ77、 知事 と県警 との対立が世間の耳 目を集 めた宮城県 において も、平成 17年 に情報公開審査会の建議が出され、

その中で、「県民へ の説 明責 任 を 十分果 たすよ う適切 な対応 を望む」

と書かれている (平成 17年 6月 3

日情公審第9号

)。

これ は、一部 文書 を開示すべ きと した平成 16年 の宮 城 県 情 報 公 開審 査 会 の答 申 (平成 16年 9月 30日 情公審第38号

)

に対 して、十分 な理 由 もないまま 答 申 とは異 なる裁決 (平成 17年4 月27日 宮公 委第 237号

)が

な され た ことによ る。

執行機関法定主義 の抱 え る問題 点 につ いて は別途考察 す る ことに す るが、情報公開の法制度 のみな らず、地方 自治 の法制度 につ いて も今後検討 の余地が あろ う。

「行政透明化検討 チーム」 の「 と りま とめ」 は、情報 公 開条例 に関 す る抗告訴訟 に もイ ンカメ ラ審理 を導入す ることを検討 して い る78。

この提案 に関 して は地方分権 の視 点 か ら慎重 な検討 が求 め られて い るよ うであ るが、 同時 に、 国の審

76宇賀・前掲注(0138‑139頁。同『地方 自治法概説 (第3版)』 (2009年)211頁。 一方、稲葉馨「 自治組織権 と附属機関条例主義」イヽ早川光郎=宇賀克也編著『行 政法の発展 と変革 (下)(塩野先生古希)』 339‑340頁は、裁決機関 としての情報公 開審査会設置を可能 とす る。 また、兼子仁 ほか編著『政策法務事典』(2008年)386 頁参照。

77白藤・ 前掲注1049頁

78「行政透明化検討チームとりまとめ」第

9

公共安全情報該当性に関する司法審査のあり方について 査会 につ いて、裁決機関化 の議論

もな されて い る79。

これ らの展 開 を踏 まえ る と、

「行政機 関 の長 の第一次的な判断」

の尊重 のみで、公共安全情報 の非 開示 を妥 当 と結論付 けるのは難 し

くな るであ ろ う。

79行政透明化検討チーム・ 前掲注6023‑25頁。 なお、 国の情報公開・ 個人情報保護審 査会の裁決機関化 は、地方 自治体のケースと異 なり、立法政策の問題であるとされ る。宇賀・前掲注侶)129‑130頁 。

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