これまで比較的少なかったデバイスメーカーとの接点を増やし、応用ターゲット を明確にしてデバイスメーカー各社に本プロジェクトで開発した材料を提供し、そ の性能を最大限に生かすべく周辺技術も含めて開発を進めるべきである。競合技術 の性能改善をベンチマークし、キャッチアップするための加速手法と見通しをシー ズ側ロードマップとして明確にして頂きたい。
また、将来主役となる可能性もある燐光材料に対する研究開発を進めることも望 ましい。
<今後に対する提言>
・ これまでデバイスメーカーとの接点が比較的少ないが、今後デバイスメーカー 各社に本プロジェクトで開発した材料を提供し、その性能を最大限に生かすべ く周辺技術も含めて開発を進めるべきである。また、燐光を利用する高分子 EL 材料が将来主役となる可能性もあるので、 その方面の研究開発も望ましい。
・ ディスプレイへの実用には、RGBの個々の色純度および白色発光のための工 夫が必要か?
・ 今回のプロジェクトで明かとなった様々な高分子特有の物理現象を、アカデミ ックな視点から完全にメカニズムの解明を進めてほしい。そのことが、当該分 野の進歩に大きく繋がると考える。
・ 対LCD/PDPの性能改善をベンチマークし、キャッチアップするための加 速手法と見通しをシーズ側ロードマップとして明確にしていきたい。それを基 に、パネルメーカー側との将来方向性を議論し、共同作業として明確化してい くことが好ましい。
・ 間違いなく、 「低コスト化」を目指した開発が最重要である。性能が高いだけ では、本当のインパクトとはいえない。
・ デバイスメーカーとの連携よって、さらに開発加速し、早く実用化レベルを達 成することを望む。
・ 日本の国際競争力を損なわないよう、本プロジェクトの成果の一部を使用して 開発した材料については、日本メーカーへの材料提供と海外メーカーへの材料 提供に3年程度のタイムラグを設けるなど配慮が必要。
・ 世界最高水準の高分子系 EL 材料の研究開発を実現したわけであるから、ここ が正念場と考え事業化に向けた一層の取り組みを期待する。
・ まず、応用ターゲットの明確化が不可欠であると考える。
<その他の意見>
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2.2 有機 EL ディスプレイパネル製造プロセスでの最適成形加工技術の開発 1)成果に関する評価
本プロジェクトで開発された高分子有機 EL 材料をインクとしたインクジェッ ト、電子ビーム蒸着によるダメージレス陰極製膜技術、レーザーを用いたマスク レス陰極配線加工技術など、新規性のある開発に成功しており、パネル製造プロ セスという点においては高く評価できる。
一方、大型基板に適用する高分子有機 EL 製造装置のプロセスインテグレーシ ョンシステムの提案については、設計構想の提案としては評価できるが、現実的 な生産設備としてはまだ検討すべき点が多いと思われる。
また、インクジェット用材料については、材料メーカーのみでの開発にはそも そも無理があることから、今後はデバイスメーカーに材料を提供してデバイスメ ーカーと緊密な連携をもって推進するよう開発スタイルを変更する方が適切で あると考える。
さらに、製造技術に関しては、低コストの実現が今後の重要な課題の一つであ る。
<肯定的意見>
○ 本プロジェクトで開発された高分子有機 EL 材料をインクとしたインクジェ ット、損傷を与えない陰極製膜技術、レーザーを用いたマスクレス加工技術な どの開発に成功しているのはパネル製造プロセスということから高く評価で きるが、実用パネルに適用するためには更に詰めておくべき点が種々あると考 えられる。
○ インクジェット法を用いたRGBの塗りわけにつき、インク特性の精緻な解析 により各画素への均一製膜に成功している。また、陰極蒸着、封止および陰極 のマスクレスでのレーザー加工など、目標を上回る成果を上げている。
○ EB蒸着によるダメージレスな蒸着源の開発及びレーザー加工によるマスク レス陰極構造の形成は、新規性が認められ、実用化への展開が期待される。特 に、SP法による陰極の製膜は、X線が全く発生しないことから、今後の更な る開発が期待される。量産にもSP法は最適な技術と思われる。
○ デバイス作製につなげるプロセス・設備に関する主要課題を本プロジェクトの EL材料/インクを用いて解決し、目標値をクリアした。
○ 開発した技術は、今後の有機エレクトロニクス分野の応用を視野に入れたとき に、汎用性が高い技術であり、意義があると考える。
○ 新規蒸着源は、非常に独創性のある成果であると考える。
○ 封止技術、陰極形成技術、マスクレス加工技術については、本プロジェクトに て着実に技術進展したと判断する。
○ 多様なプロセス技術について、全て一定の成果を実現している。
○ レーザー光源を使ったマスクレス加工技術の開発など、限られたリソースのも
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と新たな技術開発に向けたチャレンジを行っている。
<問題点・改善すべき点>
● 大型基盤に適用する高分子有機 EL 製造プロセスのインテグレーションシス テムの提案を行っていることについては、設計構想の提案としては確かによい のだろうが、現実的な生産設備としてはまだまだ検討すべき所が多いように思 える。
● プロセスインテグレーションに関しては、実際にシステムを駆動させてからの 再検討が必要か?
● レーザー加工法においては、今後、歩留まりの向上など、生産性を視野に入れ た開発が必要と思われる。
● 最重要課題を目標指標としてあげるべきと考える。例えばインクジェットであ るなら、材料性能を反映するのは成膜後の厚さと形状であり、位置精度は装置 課題であって副次指標のはずである。
● コストの観点の言及はあまりなかったが、今後はより低コストの製造技術が求 められるようになる。この点での細かな積み上げが非常に重要になると考える。
● インクジェット用材料については、材料メーカーのみでの開発は本来無理があ り、今後はデバイスメーカーに材料提供してデバイスメーカー主導で推進する よう開発スタイルを変更した方が適切と考える。
● 基本的に既存技術の改善であり、達成度も中途半端な印象がある。
● フェムト秒レーザーを使ったマスクレス加工技術については、新たな試みであ るものの、実用プロセスへの実応用という観点では競合技術への優位性が不明 確である。
<その他の意見>
・ ベンチマークすべきLCDの製造装置はタクト1分/1基板を15年間主張 し続け、この間基板サイズ2 m 角にしようと努力し、実現してきた。この姿 勢は見習うべきである。
・ プロセスインテグレーションシステムについては、どのくらいのコスト(装置
価格)を想定しているのでしょうか?
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ドキュメント内
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