• 検索結果がありません。

り,(a)の場合は 分離 が良いが(b)の場合は分離が悪い.ど のよ うな データ へこのOTOD 法を適用する場合も効果的な変 数割当てを試行錯誤的に探し出す のは難し い. この問 題点 を克服し,フェース グラフ を使用するとき の目的に対応した新し い表現法 を実現 す るための準備を4.4 節で行う.

データ

1 「

データ の規格化

`! 「

変数割当て

1

データ の量子化

^ 「

表情描画

図4.3.1フェース グラフ における データ 処理の流れ

クルーソーグループ2

町。=

A'

規 格 化 データ 空 間

y'

表情要 素空間

図4.3.2フェース グラフ に お け る データ 変 換 過 程

(a)良 い 変 数 割 当 て の 例

グループーグループ2

(b)悪 い変 数 割 当 て の 例

図4.3.3 OTOD  法 に よ る 異 な る 変 数 割 当 て

4。4フェース グラフ の表 情を 活 用 する た めの表 現 法4.4.1 フェース グラフ の表情認知空間構成

フェース グラフ の 特 徴 の1 つ は 人 間 の表 情 に 対 す る 視覚 認知 能 力 を 活 川 で き る こ と で ある . こ の能 力 を 最 大限 に 活 用 す る た め に は.   2.2 節で 述 べた 視 覚 認 知モ デル に 則し て データ の 表現 を定 式 化 す る こ と が 必要 で あ る .そ のた め に  こ こで は 表 情 に対 する 人 間 の 視覚 認知 特 性 を 表 現 する た め に 表 情 の感 覚距 離 空 間 Z を 定 義 す る . 感 覚 距 離空 間 の概 念 は こ こで 提 案 す るフェース グラフ の表 現 法 の定 式 化 のた め に重 要で あ る. この 感 覚距 離空 間で は,似 た 表 情 を 持っ て い る顔 同 士 は 近 い 位 置 に 配 置 さ れ, 似 て いな い 表 情 を 持っ て いる 顔 同 士 は遠 い 距 離 に 配 置さ れる . つ ま り , こ の 空 間 で のユークリッ

ド距 離 がそ の ま ま表 情 間 の 類似 度 (数 値 の 比 例関 係 か ら 厳 密 に は 非 類 似 度 と いうべき で あ る ) を 表し て い る . 感覚 距 離 空 間 Z はKruskal のノンメトリック 多 次 元尺度 構 成 法(M‑D‑SCAL)を 用 いた 被験 者 実 験 に よ って 構 成 す る こと が で き る . こ の 多 次元 尺 度 構 成 法 によ る と 人間 の 表 情 に対 す る 認知 空 間 を 様 々な 表 情 の 空 間 配 置 とし て 同定 で き る . 表 情 の 感覚 距 離 空 間 を同 定し た 被 験者 実 験 の 手順 は以 下 の とお り で あ

る.

(1 )7 次 元 の 一 様乱 数を79 組発 生 さ せ, 更 に 全て の要 素 が1 か ら9 まで の等 し い 値 を持 つ データ9 個 を加 え て88 個 の表 情 要 素 の データ を 作 り ,そ れ を川 いて88 個 の表 情サン プル を 描き 出し た.

(2 )88 個 の表 情サン プル を 類似 度 に基 づ いて グルー プ分 け を す る 実 験 を 行っ た . 実 験 は25 人 の男 子 大 学 生を 使 っ て 行 わ れた .

(3 ) 上 記 の グルー プ分 け の 結果 を 使っ て , 全て の 表 情サン プル の ペア 間 の 類似 度 を 情 報 理 論的 手法 を 用 いて 計算 し た.ペア の 合 計数 は(88 ×(88‑l ))/2=3828   個 で あ る.

(4 )3828 個 の 類似 度 を 昇 順 に 並 べ替 え,M‑D‑SCAL の 入 力 データ に 成 る 順 序

尺度[吉田77] に変換する, 7次元の感覚距離空間 Z における88 個 の表情サ ン プル の座標z  =(z,,ろ ‥., z^)が M‑D‑SCAL によって求 まっだ.

上 記の手順 によって求 まっだ感覚距離空間 Z に於 いて,88 個の顔サン プル の中か ら最も離れた距離にある 表情サン プル のペア と最も近い距離にある ペア を図4.4.1 に 示し た.最 も近い距離にある ペア は殆ど同じ顔である.感覚距離空間の個 人差 につい てはここでは考慮されて いない.この空間を構成するときに用いた88 個 の表 情サン プル の ペア 間の類似度は 被験者の平均 として求まっ たも のであり. この感覚距離空間 は 被験者の平均 的な特性を持つ ものと仮定してよ い.

4.4.2 フェース グラフ に よ る 多 次 元 データ 表 現 過 程 の 定 式 化

任意の表情の表 情要 素yとその表情の感覚距離空間で の座標 Zと の間の数学的な 関 係は式(4.4.1)に示すとおりである.つ まり, 表情の認知を空間 y から空間 Z への写 像とし て定式化できる.

z  =g(y) (4.4.1)

ここで,関数 が ま非線型 の関数であ る.

4.3 節 で行っ た データ 表現 の定式 化と式(4.4.1)の表情認知 の定式化 から,フェース グラフ によ る表現 法を次 のように考えることができる.

(1) 規格化さ れた多次元 データ Xは式(4.3.3)と式(4.3.5)を通して,そ の中の行列 A を操 作す ること によって 表情 要素y へ変 換さ れ,y の値を使って ある表 情として表現さ れる.

(2)y{ こ相当する 表情は 人間の視覚 機能によって 認知され る.つ まり,y と Z の関係を表す関数 が こよって表情要素空間 y から感覚距離空間 Z へ写像さ れる.

関数 創 ま人間 が持っている固有の認知特性であり,これは固定さ れたものであ るの で操作することはできない. データ 解析の目的 に適合した表現法を得るために我 々に できる操作は,式(4.3.3)と式(4.3.5)の間に データ を処理するための 何らか の関数を挿 人するか,又は行列A を目的 に合うような評価基準に基づいて一意的に求めることで ある.この操作には人間の表情認知特性である関数gが反映さ れな け ればならな い.5,

   6 章で は,そ のような 操作を行うことで目的 に則し た表現 法を新たに提案し 実現 する.

4‑ →・

(a)距 離 の 遠 い ペア

4 一一 夕

← →

(b)距 離 の 近 い ペア 図4.4.1 表情の感覚距離空間の中で遠い距離と近い距離にある ペア

関連したドキュメント