勝 高橋 貞 高橋
弘治 国分
直 司
◎山 ド
徹
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山│! 敬治 男
格 雄 勲
鉄 富
6 11本
1
茂 7 :黒り11 鶴t禾12
す蘭宙雄
3
竹内二郎 89.4 92() 91.0 90.2
和歌山 ◎谷沢 和大
93.5
谷沢 和人98.4
反 す る側 而 に つ い て 、どの よ 鹿 Iう
益野
博
96.9
益野博
97.2
´‐′ '′"‐‐'
小 倉
林
時生 98.3 ◎林
時生
97.5
う に 理 解 した ら よ い の で あ ろ功 文 稔 占 三
95.2 宮り│l τ″ 93.3 89.7 ◎―L居
吉文 85.6 96.4 0内野
貞大 93.4
8.12]
らためて根底から問いなおすことが求められている。
②
鉄鋼労使関係分析への視点
労使関係の分析
,
とくに,そ
の基軸をなす労働組合の実態把握や評価につい て,浅
生卯一氏は次の 2つ の基本的視点に整理 している。その一つは機能主義的 アプ ローチで あ り
,
もう一 つ は組 合民 主主 義的 アプ ロー チで あ る。(19) 機 能主義 的 アプ ローチ とい うの は,労
働組 合 を「労働 力の集 団的販売 者 」 と して捉 え,組
合 が労 働 力の よ り有利 な販売 の ため に どれ ほ ど機 能 して い るか を 主 と して問題 にす る(20)ァプ ロ̲チ
で あ る。 そ して,そ
の ような組 合機 能 との 関 わ りで組 合民 主主義 を把握 す る。 この分析 手法 は,労
働組 合 の組織 とその機 能 の 客観 的 な分析 に道 を開 き,詳
細 な実態 分析 を 可能 に し生 み 出 して きた。この視点か らの本格 的調査の先駆 をな したの は
,大
河 内一男・ 氏原正 治郎 。 藤 田若雄編 [1959]『労働組合の構 造 と機 能』 で あ る。職場 は,労
働 力の 「取 引 が 第一次的 に行 なわれ てい る」 ところ と定義 され,そ
こで行 なわれ てい る労 資 の取 引が職場 交渉 で あ る と位 置 付 けて い る。(21)こ の分析 にお い て は,主
に組 合 の交渉機 能 との関 わ りで,組
合 内代議 制の特徴 が問題 とされ る。 この アプ ロ ー チは,交
渉機 能 を重視 しその強化 に力点 をお くため に,一
方 で は機 能 の詳細 な分析 を促 す ものの,他
方 で は,組
合 内部 の民 主的運営 に関 して第二 義 的 に考 え る危険性 をは らんで い る といえ よう。(22)これ に対 して
,組
合民 主主義 的,す
なわ ち 自主的・ 民主 的組 合論 か らの アプ ローチは,上
記 の機 能 主義 的 アプ ロー チの弱点 を補 完 す る側 面 ももって い る。この アプ ローチの先駆 をな したの は
,東
京大 学 社会科 学 研 究所 [1950]『戦 後労 働 組 合 の実態』 で あ る。 これ は,労
働 組 合 を民 主主 義 の 定着・ 成 熟 のバ ロメー タ とい う視点 か ら把握 しようと した最 初 の調 査 と して位 置づ け られ て い る。(23) そ こで注 目され るの は,労
働 組 合 の実 態 を判 断 す る基 準 と して,組
合 の 「対 外的 自主性 」 と「対 内的平等 主義 」が提起 され て い るこ とで あ る。(24)こ れ は,労働組 合の危機 的状況下 にあ る今 日において
,組
合分析 の基本的視 角 と しての(19)
(20) (21) (22) (23) (24)
浅生卯一 [1986]「
3‑3
戦後 にお け る組 合調査研究 と組 合民主主義―役 員選挙問題 を中心 に一 」大本一訓・愛知労働 問題 研究会編 『大企業労働組合の役 員選挙』大 月書 店。浅生卯一 [1986]前掲論文,225〜226ペー ジ。
大河内一男・ 氏原正治郎・ 藤田若雄編 [1959]『労働組合の構 造の機 能』東京大学出版 会, 5ペー ジ。
浅生卯一 [1986]前掲論文,226ベー ジ。
同上,222ペー ジ。
東京大学社会科学研究所 [1950]『戦後労働組合の実態』 日本評論社,13ペー ジ。
76 名古屋学院大学研究年報 意義 を もつ もの といえ よう。
組 合の 「対 外的 自主性 」 とは
,雇
主 や政 党 な どに よる[1.からの あ るいは外部 か らの介入や斡 旋 を排 除 して,労
働 組 合が労 働 者 自身の 内部 か ら白主的 な仕 方 で,つ
ま り下 か らの要求 で生 み 出 され た もの で あ るか ど うか とい うこ とで あ る。一 方,「 対 内的平等主義」 とい うの は,組
合 の 内部 運営 にあた って,全
組 合 員 に平等 な権 利 が保障 され てい るか どうか とい うこ とで あ る。この アプ ロー チ は
,そ
の後十分 な展開が な され なか ったが,70年
代 以 降 の 労 働組 合 をめ ぐる新 たな局面 の 中で現 代 的 な再 生 の試 み が み られ た。す なわ ち,60年
代 半 ばか ら80年
代 にか けて,大
企業 労 組 にお いて労使協調 主義 の潮 流 が主導権 を握 る中で,そ
の 内部運営 をめ ぐって少数派 (左派)と
の対立 が激 し くな り裁判 闘争 にな る事態 もみ られ た。 そ う した状況 をふ まえて,組
合役 員 選挙 を重視す る立場 か ら,組
合 の実態把握 に迫 る研 究 な ど もみ られ る。(25)この二 つ の アプ ローチは
,鉄
鋼 労 使 関係 の分析 において もみ られ,そ
れ らの 成果 を今 日的視点 か らどの ように捉 え全体像 の 内 に再構 成 す るかが問われている。
(2)日
本型鉄鋼労使関係の構造 と機能①
機能主義的アプローチ とその到達点
I
大河内一男。氏原正治郎 。藤田若雄編[1959]『労働組合の構造 と機能』― 鉄鋼の労働組合の機能主義的分析 の先駆 ―
この視点か ら行なわれた鉄鋼の労働組合の実態調査 。研究において
,そ
の先 駆 をなったのは大河内一 男・氏原正治郎・藤田若雄編 [1959]前掲書である。神代和欣
,高
梨昌の2論
文がそれであ る。(26)これ について,熊
沢誠氏 は,「〈個 人一職場集団―組合〉関係 を問 う点 において もっともす ぐれた もの とみな しう (25)大本一訓・ 愛知労働問題研究会編 [1986]前掲書,および山本潔 [1981]F自動車産の 労使関係』東京大学 出版会,組
合規約研究会 [1982]「組 合規約の実証 的研究」『労働法律旬報』1054・ 1055号,運輸一般組織機能調査研究会編 「集団的労 使関係 を基礎 とす
る産別機 能の形成」[1983]『賃金 と社会保障』臨時増刊号,等があ る。
(26)神代和欣 [1959]「第 1篇第 1章
能率給 と管理組織一M鋼管K製鉄所圧延職場 の事 例」,高梨 昌 [1959]「第 1篇第2章
製飯工場 の職場 懇談会一M鋼管T製鉄所 製飯職 場の事例」大河内一男・氏原正治郎・ 藤田若雄編
前掲書。
る」 と評価 している。(27)
II
高梨 昌 [1967]『 日本鉄鋼業の労使関係』― 鉄鋼労連 と単組の交渉機能の体系的分析 ―
高梨昌 [1967]『日本鉄鋼業の労使関係』 は
,1950年
代か ら60年代初めにお ける鉄鋼労連の「企業別組合」か ら「産業別組合」へ向けての試行のプ ロセス に焦点 をあて調査・分析 した ものである。鉄鋼労連 とその傘下の単組の組織 と 政策 を実証的 に分析 し,「鉄鋼労働 力の価格形成 に対 して,い
かな る交渉 力を もちえたか,そ
れは歴 史的に,ど
の ような方向 を向いているか」(28)を解明 し ようとしている。労使の対抗関係 において
,組
合運動 はその動向が一般組合員 に「公開」 され てお り,経
営側 に も筒抜けであるのに対 し,経
営側の動向は「未公開」である,とい う労働側 のハ ンデ ィキャ ップ を指摘 している。(29)1958年以降の鉄鋼労使 関係 について
,高
梨氏 は「鉄鋼資本が優位 に立つ組合対策が確立 された」時期と捉 えてお り,(30)「労使対等」論への批判的視点が明確 にみ られ る。
Hl
石田英夫 [1976]『日本の労使関係 と賃金決定』一 経営側 の「労使関係配慮」 と団体交渉の「非公式」化 ―
石田氏 は
,団
体交渉の集権化の下で「非公式」な部分が拡大 し,公
式交渉の いわゆる「公式」な部分の形骸化が進行 していることを指摘す る。(31)労働組合対策 な ど企業の労務管理の方法 として,「『権 力的・統制的』 アプ ロ ーチ」 と「能力開発的アプ ローチ」の2つの方法があ り
,こ
の両者 を併用 して いるとみ る。(32)これに加 えて,既
存の労使関係の維持のために,「執行部相手 の労使関係配慮」が経営側でなされている点 も指摘 している。(27)熊沢誠 [1993]『新編
日本の労働者像』筑摩書房,209ペー ジ。
(28)高梨 昌 [1967]『 日本鉄鋼業の労使関係』東京大学出版会,79ペー ジ。
(29)同上,175ペー ジ。
(30)同上,174ペー ジ。
(31)石田英夫 [1976]『日本の労使関係 と賃金決 定』東洋経済新報社,171〜172ペ ー ジ。
(32)同 11,173ペー ジ。
78 名古屋学院大学研究年報
これ らの指摘は
,表
層か らは見えに くくなっている「『権力的・統制的』アプ ローチ」 と「執行部相手の労使関係配慮」が,今
日,
どのような形で,ま
た両 者をどのように絡 ませなが ら展開されているか という問題 を提起するもの とい えよう。Ⅳ
氏原正治郎・仁田道夫・松崎義[1981]「第2篇
鉄鋼業の労働組合」
― 「三層構造」視点か ら
,団
体交渉 とくに「非公式折衝」の実態分 析 ―労使関係制度における企業別組合お よびその産業別連合体の地位
,機
能 につ いて実態分析 は,「数少ない研究 を除いては,ほ
とん ど存在 しない」状況 にあ った。(33)本稿 は,そ
うした未開拓の分野に本格的 に切 り込んだ労作である。鉄鋼労連
,企
業連,事
業所別単組 とい う「労働組合の三層構 造 に視点 を定 め」,(34)春闘過程 における組合運営,団
体交渉 について,詳
細 な実態分析 を行 なっている。注 目すべ きポイン トとして,次
の3点があげ られ る。一つは,「非公式折衝」の システムについて詳細 な分析がみ られ るこ とであ る。
S製
鉄労連の団体交渉 をみると,図
3にみ られ るように「公式 。非公式の 交渉 。折衝 を包合 した もの」 となっている。企業別に行なわれ る公式の団体交 渉が,あ
くまで も主なルー トであ り,こ
こでは要求原則が主張 される。一方,これ を補完す る形で,「巡回折衝 と個別折衝」があ り
,こ
れが「非公式折衝」にあたる。情勢認識 と問題の具体的処理にあたっては
,非
公式ルー トが大 きな 位置 を占めてい る。 この「非公式折衝」は,「『一答回答』 に表現 されてい る現 行団体交渉様式の必然的産物」 とみ られ る。(35)二つは
,こ
の「非公式折衝」が大 きな比重 を しめ る現行 システムに対 して, 一般組合員,中
間機関組合役員の厳 しい評価が浮 き彫 りにされていることである。公式交渉が原則論議 に留 まるために
,そ
の裏で「非公式折衝」が発達す る こ と,職
場討議 に もしに くいこと,組
合員の参加意識の希薄化 をすすめ る要因 (33)氏原正治郎 。仁 田道夫・ 松崎義 [1981]「第2篇
鉄鋼業の労働組合」労使関係調査研究会編 『転換期 におけ る労使関係の実態』東京大学出版会,164ペー ジ。
(34)同上。
(35)同上,304ペー ジ。
交 渉 機 構
組
合
側 会
社
側
業 渉 企 交
注 上図において, 線は公式の交渉関係を,一 線は組合組織 の関係を, 線は半公式折衝関係を,……線は非公式折衝関係 を示す。
図
3
鉄鋼の団体 交渉機構 の概念図になっていることなど
,組
合役員の評価 には図星の厳 しい ものがみ られ る。 ま た,組合員の意思表示が可能な対処方法 を求め る意見 もみ られ る。松崎義氏 は,「これ らは身内の批判ではあるが
,客
観的には,現
行労使関係・ 労働組合対策 の根幹 を問い直す内容 をもっている」 と総括 している。(36)三つは
,組
合役員に工長が選ばれ る傾向 とその原因について,分
析 されてい るこ とである。支部委員の選 出に際 しては,「各職場の工長の推薦,
もし〈は非 公 式 折 衝
ホ ッ ト
・ ラ イ ン
団 交 対 策 会 議
団 体 交 渉 大手五企業連
一 大 手 五 社
■
︱ イ コ︲
一 鉄 駿 一製 動 一S
巡折衝回 労
戦 術 部 会
委 員 長
ホ ッ ト
・ ラ イ ン
非 公 式 折 衝
(36)同上,323ペー ジ。
80 名古屋学院大学研究年報
了解」が重要 な意味 を もち
,中
央委員 に当選す るものの多 くが,「支部の工長 会の明示的・黙示的な支持」 を背景 としている点 をとりあげている。(37)なお
,本
稿の課題 として,次
の ような点が考 えられ る。すなわち,労
働組合 の役割 とその性格 に関 してである。労働組合の最 も重要な役割 は,経
営の意思 決定に「労働組合の意志 を反映 させ ること」 であるという。その場合,「労働 組合の意志」とは何 か,それは組合員の意志が どれほ ど汲み上 げ られているか, 反映 されているかが問われ よう。本稿 では,支
部役員の選出方法 に も触れては いる。 しか し,そ
の実際のプ ロセスについての実態分析 はなされていない。「工 長の推薦,
もしくは了解」,「工長会の明示的,黙
示的な支持」 によって選出さ れ るとす ると,さ
らにその背後 には,作
業長会,掛
長会,さ
らには会社の労務 部門 と続 く「経営の意志」の存在 を考 えな くてはなるまい。それ らとどう絡ん でいるのか。それは,「労働組合の意志」の内実 と性格 をみ る上 で,不
可欠 な 指標 といえよう。 この点の解明こそ,実
は,
日本の企業別組合評価の最 も重要 なポイン トではなかろ うか。 これは,機
能主義的アプ ローチが踏 み越 えていな いハー ドル となっているようにみ うけ られ る。V
仁田道夫 [1980]「鉄鋼業における労使協議の制度 と実態(1),(2)」 他― 鉄鋼労使関係の断面図的分析 。「強み」の解明―
機能主義的アプローチをより純化 して展開 したのが
,仁
田道夫 [1980]「鉄鋼 業における労使協議の制度 と実態(1),(2)」 である。石田光男氏はこの論文を, 道又健治郎編 [1978]と ともに近年における労使関係分析の代表的作品の一つにあげている。製鉄所 レベルにおける労使協議の制度 と実態の「断面図的分析 が克明」であ り,「『日本鉄鋼業の労働面からの強み
=要
人員措置の迅速性・機 動性』を明 らかに している」 と評価する。他方,「『減量合理化』の全体像には 迫 りえていない」 と批判 している。(39)(37)同上,178〜 179ペー ジ。
(38)同上,164ペー ジ。
(39)石田光男 [1989。 9]「日本鉄鋼業 の労使関係 (二
)一
B製鉄所の事例調 査― 」『評論・社会科学』 第38号