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WTO政府調達協定とPFI

ドキュメント内 仙台市PFI活用指針(第三版)案 (ページ 187-192)

第2部 PFIの導入手順

2 WTO政府調達協定とPFI

世界貿易の拡大・自由化の観点から、調達に際して国内業者の保護及び国内外の業者 間差別を行わず、手続を透明で外国企業にも分かりやすいものとするため、平成 6 年に いわゆるWTO政府調達協定が締結されました。そして、この協定の実施に当たり、地 方自治法施行令の特例を設けるとともに必要な事項を定めることを目的として、「地方 公共団体の物品等又は特定役務の調達手続の特例を定める政令」(平成 7 年政令第 372 号。以下「特例政令」という。)が制定されました。

この特例政令は、契約に係る予定価格により、それぞれの契約行為の区分ごとに規定 された基準額を超える場合に適用されます。(※基準額は 2 年ごとに見直されるので資

施設の種別に応じた財政措置がある場合

財政措置がない場合

(公共性が高く、非収益的な施設が対象。庁舎等の公用施設は対象外)

料編にて最新の情報を参照確認のこと。)なお、PFI事業契約は、施設の設計・建設 だけではなく維持管理・運営も内容とするのが一般的であり、本協定の対象役務と対象 外の役務の双方を包含する、混合的な契約になる可能性が高いといえますが、このよう な場合は、主目的である調達に着目し、全体がその主目的に係る調達であるという取扱 いにします。従って、主目的の調達とそれ以外の調達との合計金額が主目的の調達の適 用基準額を超えると、特例政令の適用を受けることとなります。

(2) PFI事業を進める際の留意点

政令指定都市である本市がWTO政府調達協定に該当する事業を実施する場合、特例 政令及び「物品等又は特定役務の調達手続の特例を定める規則」(平成 7 年仙台市規則 第 93 号。以下「特例規則」という。)により、以下をはじめとした規定に沿って進めな ければなりません。(詳細は特例政令及び特例規則を参照)

○ 随意契約によるためには、地方自治法施行令の規定に加えて特例政令に規定された 基準を満たしていなければならない。(特例政令第 11 条)

○ 入札の公告に当たっては、以下の点に留意しなければならない。(特例政令第 6 条、

第 7 条、特例規則第 4~6 条)

・ 地方自治法施行令に規定された事項に加え、特例政令に規定された事項を公告 しなければならないこと

・ 公告は、入札期日の前日から起算して原則 40 日前までに仙台市公報によりしな ければならないこと

・ 公告の際は、事務を担当する部局の名称及び契約手続に使用する言語を明らか にするとともに、入札期日等を英語、フランス語、スペイン語のいずれかにより 記載しなければならないこと

○ 落札者等を決定した際は、落札者等を決定した日の翌日から起算して 72 日以内に仙 台市公報により公示しなければならない。(特例政令第 12 条、特例規則第 12 条)

○ 一般競争入札に参加する者につき、当該入札に参加する者の事業所の所在地に関す る必要な資格を定めることができない。(特例政令第 5 条)

以上のように、当該事業がWTO政府調達協定に該当するか否かによって、全体のス ケジュールにも大きく影響が及ぶこととなるため、事業担当課は契約課と早い段階から 協議し、該当の有無を確認したうえで事業を進めていくことが必要です。

3 「公の施設」とPFI (1) 公の施設とは

公の施設とは、住民の福祉を増進する目的をもって、その利用に供するために地方公 共団体が設ける施設をいいます(地方自治法第 244 条)。

(2) 指定管理者制度の採用

地方公共団体は、条例の定めるところにより、法人その他の団体であって当該地方公 共団体が指定する者(以下「指定管理者」という。)に公の施設の管理を行わせること ができます。本市においては、PFI事業として公の施設を整備する場合であって、当 該施設の管理運営を包括的に民間企業に行わせる場合は、指定管理者制度を採用するこ ととしており、PFI事業として整備される公の施設の適正な維持管理・運営を確保す るため、SPCを指定管理者として指定することとなります(仙台市公の施設に係る指 定管理者の指定手続に関する条例第 2 条ただし書)。

この場合、PFI特定事業契約の締結に加え、指定管理者の指定について議会の議決 が必要となるほか、公の施設の設置管理の条例の制定又は改正が必要となる場合もある ため、計画策定の早い段階からこれらについて文書法制課と協議する必要があります。

また、PFI特定事業に係る債務負担行為の中に、指定管理者に対して支払う指定管 理料が含まれるものとみなします。

(3) 指定管理者制度採用に関する留意点

地方公共団体の長は、条例の定めるところにより、指定管理者に使用許可を行わせる ことができますが、使用料の強制徴収、行政財産の目的外使用許可等法令により地方公 共団体の長のみが行うことができる権限については、指定管理者に行わせることはでき ません。

また、指定管理者の指定を受けない民間企業が、公の施設において、包括的な委任で なく、警備や清掃等の事実上の業務、入場券の検認等の定型的行為等といった業務をP FI事業として行うことは可能ですが、その場合には、SPCは、施設の利用料金を自 らの収入として収受できず、料金の設定も行うことができません。(「地方公共団体に おけるPFI事業について」第6 公の施設関係参照)

なお、PFI事業において指定管理者制度を採用する場合の、事務の基本的な流れを 次頁に示します。

(参考)PFI事業における指定管理者制度適用に関する事務の流れ(例)

18.7 PFI事業者の募集

○ 規定事項(例)←入札説明書に以下のような項目が含まれる。

・指定管理者制度を採用する旨

・業務範囲(業務内容、使用許可など)

・管理基準(開館時間、休館日など)※事業者提案による変更はあり得る。

・(必要に応じて)利用料金に関する事項 など

19.2 PFI事業者の選定

19.3 PFI事業仮契約の締結

19.6 PFI事業契約締結議案の議決

・契約金額、契約業者、事業内容、事業期間、事業用地など

PFI事業契約の締結

※公の施設の設置条例制定・改正

○ 規定事項(例)←事業契約を踏まえた内容とする。

・指定管理者による管理

・業務範囲(業務内容、使用許可など)

・(必要に応じて)利用料金に関する事項 など

21.2or6 ※指定管理者の指定議案の議決

・団体の名称、指定期間などに関する議決

21.7 施設開設、業務の開始

※については、同じ議会において両方の議決を得ることも可 能との見解が総務省から示されており、今後検討を要する。

(平成 16 年 12 月 15 日)

ドキュメント内 仙台市PFI活用指針(第三版)案 (ページ 187-192)

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