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第9章  JANタグ・ガイドライン  1. JANタグ標準化の考え方

⑦ OAツール

・ワープロ

・表計算

製品の統一か、あるいは統一ができない場 合でもデータコンバートが可能であること

⑧ インターネットツール

・ブラウザ13

・電子メールソフト

製品の統一か、あるいは統一できない場合 でも主なブラウザや電子メールソフトで同 等機能が利用可能であること

10 Operating System:コンピュータ機器やソフトウエアを管理する基本ソフト。

11 PC向けでもっとも普及しているOS。WindowsはMicrosoft社の登録商標。

12 Point-to-Point Protocol:二点間を接続してデータ通信する場合に利用するプロトコル。

13 インターネットサービスの一つであるWorldWideWeb(WWW)のコンテンツを検索、表 示する為のソフトウエア。

  (3)PC向けヘルプデスク

「PC共有化」の実現を図る際に忘れてならないのは、PC利用者に対するサポー トについても「統一された窓口」が望ましいという点です。

たとえPC一台にて全てのサービスの共有化が実現されたとしても、問い合わせ窓 口が異なれば、結果的にPC利用者側にその切り分けの責任(判断)を負わせること となります。

この問題を解決するためには、以下のような具体的なサポートを行う統一された窓 口(ヘルプデスク)の実現と提供が求められます。

  (a)PC環境のトラブル対応

    (ハードウエア、ソフトウエア・OS、ネットワーク)

  (b)PC利用上の技術的問い合わせ対応

  (c)サービスコンテンツに関する問い合わせ一次窓口   (d)休日対応、夜間対応

  (e)PC管理情報の統合データベース化

また次のようなガイドライン実現のための検証についても統一された組織で行うこ とが望まれます。

  (a)「PC共有化」の検証など「PC環境統一ガイドライン」の実現

  (b)プロバイダ対応の検証など「PC向けEDIネットワークガイドライン」

     の実現

さらに、統一された窓口(ヘルプデスク)を実現することにより、サービスコンテ ンツを提供する各社が単独でヘルプデスクを運営するよりも人件費などを含めたトー タルのサポート経費が削減されます。

  (4)PC向けEDIネットワークガイドライン

PC向けEDIネットワークの実現にあたり、流動的ではありますが検討すべき要 件とその方向性を提示します。

項番 検討項目 方向性

① 通信プロトコル TCP/IP(PPP接続)

② プロバイダー種別 インターネットサービスプロバイダー

(OBNなどの業界専用ネットワークの利 用は現時点では未定)

③ プロバイダーの選定につい て

業界又はS研としては「ただ一つのプロバ イダー」を選定せず、マルチプロバイダー

(複数のプロバイダー)対応であること

④ ダイアルアップ接続 アクセスポイント

市内通話接続が望ましい

⑤ PC側の契約について 全体としてはマルチプロバイダーであって も、PC側で利用する(契約する)プロバ イダーは一つであること

⑥ PC接続環境 PC側に特別なソフトウエアの導入が不要 であること

⑦ サービス利用形態 全てのサービスと一般的なインターネット コンテンツの同時利用が可能であること

⑧ セキュリティ14について サービス別にセキュリティの考慮を行うこ と

その実現方式やセキュリティレベルについ ては、ガイドラインを満たす範囲であれば 選択自由とする

⑨ 帯域保証15について 現状では帯域保証は必須としない

なお、将来的には「PC向けEDIネットワーク」と「基幹コンピュータ間EDI ネットワーク」は「統合されたEDIネットワーク」に移行する方向ですが、その実 現方法は決定していません。この為、現時点で将来への移行を考えたシステム要件を 盛り込むのは困難です。よって「移行の容易性」が「統合されたEDIネットワーク」

の実現方式を検討する際の重要な要件になると考えられます。

14 EDIの安全性、信頼性を確保するための不正アクセスを防止する相手先認証や電文暗 号化などの機能を指す。

15 コンピュータ間通信のデータ伝送能力(通信速度)を保証すること。一般にインターネッ トでは保証されていない。

第 11 章  スポーツ用品業界の現状と展望 

――これからの業界ネットワークのあり方をめぐって――

   

1.業界の流通構造を変えた3つの節目

スポーツ用品業界の変化を語る場合、一般的には次の3つの節目を中心に説明されるこ とが多い。1つ目の節目は昭和39年(1964年)の「東京オリンピック」、2つ目は 昭和48年(1973年)の「オイルショック」、そして3つ目の節目は平成3年(19 91年)の「バブル経済の崩壊」である。これらの出来事を境目として、スポーツ用品業 界の流通取引形態にかなり大きい変化が読み取れるからである。

まず1つ目は、東京オリンピックが流通を変える重要な節目となっている。それ以前の 取引は問屋(以下「卸売業」と表現)が産地を回り、自らのリスクで集荷し、自らのリス クで出荷をしていた。一方で卸売業者は、製造業者(以下「メーカー」と表現)の売り込 みに対応する形で、価格設定を含めてコントロールをしてきており、流通の主導権は卸売 業が掌握していたと考えられている。永年続いたこの取引形態は、東京オリンピックを契 機にして、海外メーカーのプロモーションに習い、ブランドのアピール、つまりメーカー の頂上作戦がスタート。競技選手層のブランド指名買いが活発になり、メーカーは単品戦 略から総合化戦略に転換、いわゆる「製造卸」の形態が見られるようになり、流通のキャ スティングボードは卸売業から次第にメーカーに移ったと見られている。

次いで昭和48年(1973年)に第1次オイルショックを迎え、業界は一時的に不安 感に陥るが、これは1年足らずで終り、その後いわゆる「高度成長期」に入ることになる。

スポーツ用品業界の伸びはメーカーから卸、小売まで、年率20〜30%の伸びもめずら しくなく、特に昭和50年(1975年)から昭和56、7年(1980年〜81年)ご ろまでは「スポーツブーム」と言われ、スポーツブランドのウェアやシューズがスポーツ 活動に関係なく街にあふれ、ファッションとして、通学や仕事着として大いに受けたので ある。

この間、アパレルメーカーや履物、袋物業界からのマーケットへの参入があったものの、

やはり「本物」のスポーツブランドが強く、ますますメーカーの増産体制が活発となり、

百貨店や量販店は売場スペースの拡大を競ったのがこの時代であった。この時代のマーケ ティングは成長対応型のものであった。

この状態が一変し、今日の流れにつながる平成3年(1991年)の「バブル経済の崩 壊」という3つ目の節目により、流通そのものが大きく変ることとなる。

それまでのスポーツ用品業界は一般景気を上回る右肩上りで一筋に成長してきており、

しかも景気の影響を受けることがあったとしても他業界から一歩遅れの波及であったとさ れている。しかし、平成に入ってからは、このタイムラグも年々短かくなり、業界三層間 の主導権争いが混沌としてきた。その根幹にあるのはこれまでの「生産第一主義」から「消 費者第一主義」へのマーケティングの考え方の変化である。

バブル経済の崩壊で、業界(三層)はこの市場構造の変化を自覚したと言える。

高度成長の時代に、スポーツ市場は「学校体育・競技市場」から、はるかに大きい規模 で気軽に楽しく、健康保持のための「レジャー・ライフスタイルスポーツ市場」に広がっ てきていた。国内・外の大型資本がさまざまな業態で新規参入してきており、これによる 市場構造の変化はバブル崩壊を機に対応のむずかしさを一層増す認識となった。

2.市場取引構造の変化

今日の業界の課題は、すべてこの「市場構造の変化」から生まれている。「消費者が流 通を変え、流通業界を変える」という、現在ではあたりまえになっているこの原則が、い まだに現在の業界を直撃しているということである。現在のスポーツ用品業界は、この原 則の変化のスピードがあまりにも急速であったために、業界三層間にとまどいとズレが生 じており、先行き不透明な昏迷の中にあると言うことができよう。

特に流通構造そのものが多様化し、複雑になってきていることに、業界全体のとまどい が大きいのではないだろうか。伝統的中小スポーツ用品店が総じて不振に陥っている中で、

専門大型チェーン店をはじめとする大型資本の参入、海外大型チェーン店の進出など、全 国チェーン店展開だけが勢いを増している状況にある。

また、消費の多様化により実需が読めなくなったことにより、ナショナルブランド品で 大型売場との直取引が目立ってきているとの見方もある。伝統的流通のパターンが崩れつ つある証拠である。大手メーカーを中心にはっきり意思表示されていることは、「従来の 流通経路をできるだけ尊重したいが、消費者の支持を受けている売場は、メーカーとして 拒否する訳にはいかない」とする考え方である。

一方で卸売業は流通構造変化の中で極めて厳しい立場になってきている。今まで卸が担 ってきた「卸売機能」がメーカーや小売店に取って代わられるケースが増えているからで ある。

そのような中で、卸売業はリテイルサポート(小売店支援)をベースにしたメニュー作 りを意識的に志向してきている。平成9年3月に大阪スポーツ卸商業組合がまとめた「卸 売経営体質転換戦略・報告書」では、「(これからの卸売業は)消費者の動きを常に把握 し、その消費者ニーズに対応する小売業態の変化をとらえなければならない。その視点に