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BP

② ブースターポンプ屋上設置

BP A

① ブースターポンプ中間階設置

吸排 気弁は 、ポン プ1次 側の 立ち 上がり 管最上 部に設 置する 。

ポンプ1 次側は ①と同 様とす る。

ポンプ2 次側は 、一度 立ち上 げてか ら 下方へ配 管する 。

吸排気弁 は立ち 上げ部 に設置 する。

BP

吸排気弁

チェック水栓

② 改造前が高架タンク方式の場合

改 造の 場 合 の 配管 形 態 3)使用材料

再使用できる材料は、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令(平成 9 年 3 月 19 日 厚生省令第 14 号)の性能基準適合品、もしくはこれと同等品以上とみなされるものである こと。また必要に応じて水圧試験、水質試験を行い、漏水や赤水が発生するおそれがあるも のについては、再使用することができない。なお、亜鉄管等についても再使用を禁止する。

4)その他

「給水装置工事申込書」に「既設管再使用に関する覚書」を添付し提出すること。

(解説)

1) 導水装置を直結給水装置に再使用することは、 水圧上昇による漏水等の問題が発生するお それがあるため、 できる限り配管替え等の改造に努め、再使用する部分を最小限にしなけれ ばならない。 やむを得ず再使用する場合は、 水道法施行令第5条第2項の規定に基づいた、

給水装置の構造及び材質に関する省令(平成9年3月 19 日厚生省令第 14 号)に照らし合わ せ、その材質や構造等を十分調査すること。この場合、必要に応じて設置者にて水圧試験及 び水質検査を行い、局の確認を得るものとする。なお、 対象建物、 メータまわりの配管等に ついては新設と同様に取扱う。

事前確認は次の項目を中心に行う。

① 使用材料等を確認する(管種・口径・延長・既設ポンプの仕様など)。

② 湯沸かし器などの給水器具を確認する(検査証印等が貼付られているか、器具の最低 必要圧力など)。

平成 26 年 4 月 1 日改定

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2)高架タンクに直接給水することは、水道法の適用を受けない小規模受水タンクの増加に繋 がるため、原則として、設置を認めない。ただし、高架タンク方式を採用する既存施設につ いて、一定の条件(以下、(1)~(5))を全て満たす場合には、高架タンクに直接給水する方 式(直圧、加圧)を認める。設備等の設置基準や申請等の手続きは、施行基準及び本要綱の 定めに準じるが、詳細については、局担当課公所の指示に従うこと。

(1) 高架タンク方式を採用する既存施設であること。ただし、高架タンクの構造は、保守 点検、工具等の搬出入、人の出入り等が容易かつ安全に行うことができるものでなけれ ばならない。

(2) 直結方式とした場合に老朽化した既設配管において漏水が発生する危険性がある等、

直結方式への切り替えを直ちに行うことが困難な場合であること。

(3) 本要綱に定める中高層直結給水の対象建物であること。

(4) メータの取付部分の給水管の口径は、直結方式に相当する口径とすること。ただし、

対象口径は、直結化した際の口径が 20mm 以上 75mm 以下となるものとする。

(5) 直圧方式については、水理計算に基づき5階相当(4階屋上に設置された高架タンク)

を上限とする。

3)更生工事を施工した履歴がある導水装置を直結給水装置に再使用する場合は、施行基準の

「更生工事を施工した導水装置から給水装置への切替えに関する取扱い」(P134 の 7 参照)

に基づき、必要書類を局に提出すること。

6.水理計算等

1)配水管最小動水圧と設計水圧

配水管最小動水圧とは、申請地に最も近接した消火栓において、24 時間用の自記録水圧計 により測定した最低値を、測定地と申請地との配水区域、配水系統を考慮した上で、高低差 により補正したものとする。

設計水圧は、対象物件における水理計算の基礎的数値であり、配水管最小動水圧からさら に補正を施した水圧とし、局が提示する。

(解説)

設計水圧(P0)は、原則として配水管最小動水圧(Pm)より、0.05MPa 差し引いたものとす る。これは、測定箇所における局所的な水圧変動、あるいは季節的な水圧変動を考慮したこと によるものであるが、直結給水にかかる設計段階で、配水区域変更などの計画が明らかな場合 には、その水圧変動を見込んだ上で、適切な値を設計水圧として提示する。

なお、配水管最小動水圧が 0.5MPa 以上となる高い水圧の区域については、将来の水圧変動を 考慮して、設計水圧の上限値を 0.45MPa と定める。

o=Pm-0.05≦0.45MPa 2)給水方式の決定

(1) 3~5階建ての建物は設計水圧等によっては、直圧方式で検討することができる。

(2) 6階建て以上の建物については加圧方式、または直圧・加圧併用方式で検討する。

(解説)

水理計算の結果、直圧方式が不可能な場合は、直圧・加圧併用方式又は加圧方式を検討する こと。

3)設計水量および給水管口径

設計水量は、計画瞬時最大水量とする。この際、使用形態等を考慮しながら実態に応じた 水量算定を行うものとする。

給水管口径は、計画瞬時最大水量時において、管内流速が2m/sec を越えてはならない。

(解説)

設計水量については、使用実態に即した適正な水量を選定し、給水管口径を決定すること。

また、加圧方式においては、その水量を給水できるブースターポンプを選定し、給水管口径を 決定すること。

給水管口径が使用量に比べて過小な口径の場合、流速が増加しウォーターハンマによる騒音、

管路や器具の損傷が懸念されること、またエネルギー損失が増大し経済的でなくなるなど、デ メリットが多い。こうした弊害を防ぎ、経済的で合理的な配管設計を行うために、瞬時最大水 量時における管内流速の上限値を2m/sec とする。

一方、局メータについては、瞬時最大水量はもとより、時間平均および時間最大、日平均お よび日最大をそれぞれ算定し、それらが局メータの適正な流量範囲にあるか、確認する必要が ある。

(参考)中高層直結給水における口径決定の手順

瞬時最大水量の決定

給水管口径の決定 局メータの決定 ・管内流速を考慮 ・時間最大、時間平均 (2m/sec 以下) 日最大、日平均の確認

・メータ適正流量範囲を考慮

水理計算

ブースターポンプの決定 配管形態の決定

(参考)瞬時最大水量の求め方

1.集合住宅の場合

1) (財) 住宅部品開発センター 優良住宅部品認定(BL)基準による方法(P327、328 参照)

次式により瞬時最大水量を算出

10 戸未満 Q=42N0.33 10 戸~600戸未満 Q=19N0.67 ここで、N:戸数

ただし、1人1日当たりの平均使用水量:250 /人/日 1戸当たりの平均人数:4人

2) 居住人数から予測する方法(東京都水道局給水装置設計・施工基準より)

次式により瞬時最大水量を算出

1 人~ 30人 Q=26P0.36 31 人~200人 Q=13P0.56 201 人~2,000 人 Q=6.9P0.67 ここで、P:人数

※ ただし、1世帯当たりの人員が少ない建物(1 人/1世帯)の場合は、人員の2倍程度 の余裕を見ること。

ワンルームの場合

BL基準による方法 …… 戸数をファミリータイプの0.5戸分として算出する。

居住人数から予測する方法 …… 人数を1戸当り2人以上で算出する。

平成 26 年 4 月 1 日改定

- 322 - 2.事務所の場合

1)器具給水負荷単位法(P349 参照)

2)水使用時間率と器具給水単位による方法 3)器具利用による方法

4)水理計算

実施条件等に合致した対象物件は、水理計算に基づき、配管形態、ブースターポンプの全 揚程等を決定する。

損失水頭の計算に必要な諸条件の設定及び計算例は、原則として施行基準による。

A.直圧方式

(1) 集合住宅の場合は、一般に次の手順により使用条件を決定する。

① 取り付け位置から最も奥の住宅の損失水頭を、施行基準と同様に計算する。

② 最奥の住宅分岐箇所から、上流に向かって、各分岐箇所ごとに瞬間最大流量を求め、

損失水頭を計算する。(参考資料 P327、P328 表 参照)

(2) 総損失水頭(末端給水栓立ち上がり高さを含む)と器具必要残圧の和を設計水圧と比較 する。

(3) 3階建ての1戸建て専用住宅については、設計水圧の確認後、十分な設計水圧が確保で きるものについては水理計算表の添付を省略することができる。ただし、疑義のあるもの については設計担当課公所の指示に従うこと。

B.加圧方式

(4) ブースターポンプの全揚程(H)は、次式により算出する。

H=h1+h2+h3+h4+h5+P’-P0 =ht+P'-P0

ただし、P0:設計水圧(局の提示による)

1:配水管とブースターポンプとの高低差

2:ブースターポンプの上流側の給水管や給水器具等(減圧式逆流防止器 を含む)の損失水頭

3:ブースターポンプの損失水頭

4:ブースターポンプの下流側の給水管や給水器具等の損失水頭 h5:ブースターポンプと末端最高位の給水器具との高低差 P':末端最高位の給水器具を使用するために必要な圧力 ht:総損失水頭 h=h1+h2+h3+h4+h5

※ 直列多段方式の場合は、ブースターポンプごとに算出する。

(5) 総損失水頭(末端給水栓立ち上がり高さを含む)と器具必要残圧の和を設計水圧とブー スターポンプの揚程の和と比較する。

C.直圧・加圧併用方式

(6) 直圧および加圧、それぞれの系統ごとに水理計算を行う。

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