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第 20 条 (関係法規等)

給水タンクは、建築基準法第 36 条、同法施行令第 129 条の2の5、昭和 50 年 建設省 告示第 1597 号及び名古屋市「給排水設備の構造と維持管理に関する基準及び指導要綱」の 規定に基づき、安全上及び衛生上支障のない構造とすること。

〔解 説〕

1.給水タンク以下の導水装置設備については建築基準法が適用され、管理面については水道 法又は建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)が適用される。

なお、本市においては、「給排水設備の構造と維持管理に関する基準及び指導要綱」(P239 参照)を関係5局(環境局、健康福祉局、住宅都市局、上下水道局及び消防局)の協議によ り制定し、指導を行っている。

1)構造

建築基準法第 36 条に基づく同法施行令第 129 条の2の5に「給水、排水その他の配管の設 置及び構造」について規定されているが、給水タンクに関しては、基準の明示がなく具体性 に乏しいため、昭和 50 年 12 月に建設省告示第 1597 号「建築物に設ける飲料水の配管設備及 び排水のための配管設備の構造方法を定める件」が出され、昭和 51 年1月から施行となり、

給水タンクの構造基準について強い規制措置が行われている。

2)管理

水道法第3条第7項(P6 参照)の規定による簡易専用水道は水道法の適用を受ける。また、

対象建物が特定建築物(建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第 1 条に定め る建築物をいう。)である場合は建築物衛生法の適用を受ける。なお、水道法及び建築物衛生 法が適用となるような場合は、建築物衛生法が優先して適用される。

平成 26 年 4 月 1 日改定

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表 20-1 導水装置の管理概要(専用水道除く)

建 築 物 衛 生 法 簡 易 専 用 水 道 適用外で行政指導によるもの

対象

・興行場、百貨店、旅館、店 舗、事務所等の建築物で延 面積が 3,000m2以上のもの

・小学校、中学校、高等学校、

大 学 校 等 で 延 べ 面 積 が 8,000m2以上のもの

水道事業の用に供する水道か ら供給を受ける水のみを水源 とするもので、受水タンクの 有効容量が 10m3を超える建 築物

受水タンクを有する全ての建 築物

管理基準

・人の飲用その他人の生活の 用に供する場合は、法第4 条の規定による水質基準に 適合すること。

・貯水槽の掃除 年 1 回

・貯水槽の定期点検

・水質検査 半年に 1 回

・遊離残留塩素の検査 週に1回

・その他常に給水栓における 水の外観に注意し、異常と 認められるときは必要な措 置をとる。

・給水タンクの清掃 年 1 回

・給水タンクの定期点検

・常に給水栓における水の外 観に注意し、異常と認めら れるときは必要な措置をと る。

・1年以内ごとに1回検査を 受ける。

・給水タンクの清掃 年 1 回

・遊離残留塩素、水の外観等 の検査 週 1 回以上

・水質検査 半年に 1 回以上

検査

・ビルの所有者や管理者等の 自主的検査

・検査を行うのは、都道府県 知事に登録している建築物 飲料水水質検査業者

・設置者が、第三者たる検査 機関により受検する。

・検査を行うのは地方公共団 体の機関又は厚生労働大臣 の登録を受けた検査機関

・検査の方法その他必要な事 項は、平成 15 年7月 23 日 厚生労働省告示第 262 号に よる。

・簡易専用水道に準ずる。

その他

・設置の際に届出義務が生じ る。

・管轄は保健所

・雑用水に対しても、給水栓 に お け る 残 留 塩 素 濃 度 を 0.1mg/L 以上保持等の規 定。

・行政指導により設置、変更、

廃止届出が必要。

・管轄は保健所

・本市5局(環境局、健康福 祉局、住宅都市局、上下水 道局、消防局)合同で、「給 排水設備の構造と維持管理 に 関 す る 基 準 及 び 指 導 要 綱」を制定し、指導を行っ ている。

・管轄は保健所

第 20 条の 2 (他水混合)

1.一般給水用の導水装置は、市水のみの専用系統による導水装置を設けることを原則とす る。

2.適正な維持管理が行われることで衛生上の問題がなく、以下の実施条件を満たす場合に 限り、他水混合を行うことができる。

1)局との事前協議 2)逆流防止措置 3)使用者への周知 4)適正な維持管理

5)クロスコネクション対策 6)滞留防止措置

7)市水増量時の事前の届出 8)他水混合に関する誓約書の提出

〔解 説〕

1.一般給水用(飲用)の導水装置において、市水に地下水等の他水を混合することは、水質 の管理が困難であり、衛生上好ましくない。このため、受水タンク以下といえども一般給水 用の導水装置では、地下水等の他水との混合は行わず、市水のみを使用することを原則とす る。ただし、適正な管理が行われることで衛生上の問題がなく、他水混合を行うための実施 条件を満たす場合はこの限りでない。

2.他水混合の取扱い

1)他水混合を検討できるもの

(1) 飲用の場合で、専用水道又は建築物衛生法の適用を受けるもの。

(2) その他、適正な管理が行われるもの。ただし、局との事前協議により判断する。

(3) 飲用外のもの。

注)建築物衛生法が適用される建築物の場合、飲用以外の生活用水にも水道水質基準への 適合、雑用水にも残留塩素濃度 0.1mg/L 以上の保持が要求される。

2)他水混合の実施条件 (1) 局との事前協議

営業所又は給排水設備課と事前協議を行うこと(協議先については、「第3条 給水装 置工事の手続」(P9)を参照)。事前協議に際しては、他水混合施設計画確認書(P137 の 3)1部、給水装置工事計画協議書(P12-13)2部を提出すること。

※ 給水装置工事計画協議書には、以下の資料を添付すること。

① 位置図 … 施設の位置が確認できるもの

② 設備図 … 給水装置の配管及び導水装置の配管のほか、他水の配管状況が確認でき るもの

③ 水理計算書 … 市水と他水を併用する場合のそれぞれの使用水量及び市水のみを 使用する場合の市水使用水量が確認できるもの

④ その他関係図 … 他水処理システム等関連図

(2) 他水を混合する受水タンクは規定の吐水口空間を確保するとともに、越流管は市水と他 水の合計流入量を十分排出できる口径とすること。また、工事完了後、他水混合施設の給 水開始に先立ち、完成検査報告書とともに吐水口空間(越流面から市水吐水口の最下端ま での垂直距離)が確保されていることを確認できる資料(写真等)を提出すること。

平成 26 年 4 月 1 日改定

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(3) 飲用で所有者以外の使用者がいる場合は、当該施設が市水と地下水等の他水を混合して 給水していることを使用者に周知すること。

(4) 飲用の場合で専用水道や建築物衛生法の適用を受けないものは、「給排水設備の構造と維 持管理に関する基準及び指導要綱」に基づく維持管理を実施すること。

(5) 給水装置の配管と地下水等の他水の配管は直接連結してはならない。近接する給水装置 の配管及び地下水等の他水の配管に対し色別表示を行うなど、各々の用途が容易に判別で きる処置を施し、誤接続を防止すること。また、工事完了後、他水混合施設の給水開始に 先立ち、所管の営業所に立会いを求め、配管状況等の現地確認を受けること。

(6) 飲用の場合、市水が給水管内に長期間滞留することによる水質劣化を防止するため、市 水の日当たり使用量を一定量(給水装置内の市水が入れ替わる量を目安とする。)以上と し、残留塩素濃度 0.1mg/L を下回る市水を受水タンクに入水させないこと。また、市水を 給水管内に長期間滞留させた場合には、チェック水栓により滞留水を放水すること。

※ 電磁弁制御(1日○○分間市水を使用)により一定量の市水を強制的に入水する方法 等がある。

(7) 給水管口径 40mm 以上の施設については、他水の水質悪化や設備のメンテナンス等により、

市水の使用量が常時の使用量に比べて大幅に増加する場合、配水管の水圧等に影響を及ぼ し、周辺で赤水等が発生する可能性がある。そのため、事前に所管の管路センターに届け 出て、指示を受けた場合には従うこと。

(8) 他水混合に関する誓約書(P137 の 4)を提出すること。

3)工事調書

他水混合を行う場合、給水装置工事調書に必要事項を記入すること(P154 参照)。 4)その他の手続き

他水分の汚水排出量の計測にかかる事項について、料金課利用促進係と協議すること。

図 20 の2-1 吐水口空間の確認例

①、②を測定(写真撮影)し、

①-②により吐水口空間を確認する。

基準点

吐水口空間

越流管中心 市水吐水口

年 月 日 (あて先)

名古屋市上下水道局 給排水設備課長 営業所長

届出人 住 所

氏 名

担当者

TEL

FAX

他水混合施設計画確認書

計画住所 区

他水水源 <該当するもの全てに○>

地下水 ・ 雨水 ・ その他( ) 用途 <該当するもの全てに○>

飲用 ・ 雑用水 ・ 散水用 ・ その他( ) 水質管理

適用法令

<該当するものに○>

水道法(専用水道)・建築物衛生法・その他(適用法令無)

※ 建築物における衛生的環境の確保に関する法律 施設規模

(地下水の場合)

揚水管口径( )mm 、( )本

揚水深度( )m 、 揚水量( )m3/日 他水処理方法

(概要)

他水処理システム 製造業者 他水混合施設

給水開始予定日 年 月 日 水道メータ口径

(改造の場合)

既存の水道メータ口径( )mm

<該当するものに○>

増径( mm) ・ 変更無し ・ 縮径( mm)

市水滞留防止措置 実施対策(飲用の場合)

市水・他水使用割合

(常時)

市水( )m3/日 、他水( )m3/日

(給水装置工事計画協議書の内容を記入)

備考

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