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(7)言語学コース

ドキュメント内 文学部文学部 (ページ 75-78)

沿革

言語学講座(当初は学科目外国文学第七)は、1949(昭和24)年法文学部開設ととも

に設置された。歴代の専任教官は、浅井恵倫(1951〜58年)、鈴木直治(1951〜62年)、

三浦元俊(1951〜62年)、小沼文彦(1951〜55年)、宮川剛(1951〜61年)、松本克巳

(1956〜83年)、松田伊作(1956〜66年)、岩井隆盛(1966〜75年)、上野善道(1977〜

82年)、柘植洋一(1982年〜現在)、柏木英彦(1983年〜現在)、高橋正男(1996年)、

新田哲夫(1997年〜現在)である。当初は言語学プロパーの教官と英語、独語を除く諸 外国語の教官で構成されていたが、1962(昭和37)年教養部設置に伴って外国語担当教 官は教養部に転出し、言語学プロパーの教授1名・助教授1名の定員2名から成る教室と なった。1980年文学部開設に当たり、文学科所属の言語学講座となった。さらに、1996 年文学部改組に伴い、教授3名、助教授1名を定員とする大講座となった。現在は柏木教 授、柘植教授、新田助教授の3名で構成されている。なお、1985年からは助手定員1名 が付き、新田が採用された(1992年まで)。

この間、非常勤講師として、浅井亨、上田和夫、浦井康男、大江孝男、荻野綱男、奥西 峻介、小沢重男、垣田邦子、垣田有紀、風間喜代三、梶茂樹、加藤和夫、久保田忠利、呉 人恵、柴田武、柴谷方良、鈴木敏昭、千野栄一、土田滋、中川裕、中島敦史、長嶋善郎、

中本正智、橋本萬太郎、長谷川欣佑、林徹、早田輝洋、松下周二、松村一登、宮岡伯人、

薮司郎、山崎幸雄、吉川守などが、本言語学研究室の教育に貢献した。

学生数については、1998年4月進学生から、1学年当たり定員7名(上限9名)と決 定された。

また大学院文学研究科修士課程の発足後、1977年度から言語学研究分野は国文学専攻 に属した。専攻名の変更に伴い、1985年からは「国文学・英文学・ドイツ文学」専攻、

1997年からは文学専攻の一研究分野となり、現在に至っている。

なお、社会環境科学研究科(博士課程)の設置に伴い、柏木(国際社会環境学専攻所属)

がヨーロッパ言語文化論を、柘植(地域社会環境学専攻)が言語行動論を担当している。

研究

浅井はアウストロネシア語学、鈴木は中国語学、三浦はロシア語学、小沼は西洋古典 語・ロシア語学、宮川はフランス語学、松田はセム語学、岩井は方言学・手話を専門とし た。

文学部になってからの教官の専門領域並びに在職中の主要業績は次のとおりである。

松本 ギリシア語を中心とする印欧語学並びに類型論。「「イオニア・アッティカ方言」の 母音体系について −通時音韻論的考察−」(『金沢大学法文学部論集』文学篇14、1966 年)、「古代日本語母音組織考 −内的再建の試み−」(同、22:1975年)。

上野 日本語諸方言のアクセントの記述とその系統関係の解明。「日本語のアクセント」

(柴田武・大野晋編『岩波講座日本語 5音韻』岩波書店:1977年)、「アクセントの構造」

(柴田武編『講座言語 言語の構造』大修館書店:1980年)。

柏木 印欧語学、特にラテン語、ゴート語、ヒッタイト語の研究。『ラテン中世の言語と精

神』(学位論文:1985年)。

柘植 アフロ・アジア語学、特にエチオピアを中心とするセム語、クシ語、オモ語の研究。

「エチオピアにおける南アラビア文字碑文について」(『オリエント』第36巻第1号:1993 年)、̀On  the  Consonant  Correspondences  of  South  Omotic  Languages'

(SenriEthnological Studies:1996年)。 高橋 西洋古典学。

新田 社会言語学・アクセント論を専門とし、特に日本諸方言のアクセントの実態とその 変化について、社会言語学的な研究を行う。「加賀北部地域のアクセントの変遷」(『日本海 文化』no. 14:1988年)。

教育

現行の授業科目は、一般言語学概論、音声学、言語学特殊講義、言語理論演習、言語科 学演習、応用言語学実習( I )(II)、個別言語演習である。なお、1989(平成元)年10月 進学生から、卒業時に当たって、卒業論文にかわり、特別演習を選択することも可能とな った。これは、言語学コース進学後に新たに特定の言語を学んで卒業研究とする際に、問 題を新たに見いだして卒業論文を書くことが困難である場合を考慮して設定されたもので、

当該言語について数回のレポート提出が課せられる。

運営

調査実習の一環として能登半島や、白山麓、福井県、石川・富山県境といった、北陸地 域において方言調査をこれまで行ってきた。一方、角間移転に伴い、新たに言語学実験室、

音声学実験室ができ、1989年には音声学実験室に音声分析器が設置され、音響音声学的 研究が進められるようになった。

なお、1985年10月には、第91回日本言語学会大会の担当校となった。

卒業生の進路

卒業生は、1954年(2期生)に2名を出して以来、1998年3月までで、総数83名を数 える。進路として目立つのは、中学、高校、高専、大学の教員で、卒業生の約4分の1を 占める。ただ、近年は教職に就く者は少なくなり、民間会社に就職したり、公務員になる 者が増えている。ちなみに、現助教授の新田は本研究室の卒業生(学部並びに修士課程)

である。

大学院修了者は、1980年(1名)から1998年(1名)まで計6名を数える。うち2名 は他大学の学部出身者である。また、修了者のうち1名が社会環境科学研究科(博士課程)

に進学した。

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