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2005.9.28 CS 放送違法コピー

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山口県内高校生送検される!

a CS(衛星通信)放送の予備校講義をテープにダビング

平成15年2月5日、CS(衛星通信)放送の予備校講義をテープにダビングして、インターネットで販売した山口県内 の高校2年生とテープの発送を手伝っていた母親が、著作権違反の疑いで書類送検されました。

有料チャンネルから大学受験の古文の講義を録画してダビングして申し込んできた2人に1セット12本を1万5千円 で販売しました。学費を稼ぐためにやったとのことです。(情報ソース 朝日、毎日、山口新聞)

平成12年に県内の高校生がビジネスソフトの不正コピーをネット販売して摘発されて以来、県内二度目の事件がま た高校生によるものであったことは大変残念です。

不正コピーの動機は学費を稼ぐためだったということを聞くと同情せざるを得ません。だけど、この講座を作っている 人たちにも想像をこえた苦労があったことだろうし、生活がかかっていることを忘れてはいけません。

CS放送では、特定の放送局とあらかじめ希望する特定の番組ごとに有料聴視契約をする形態のものが数多くあり ます。放送番組はお金を払って手に入れたのだから自由に利用したり売ったりできると錯覚しがちですが著作物の場 合はそう簡単にはいきません。

特に、放送局の放送を通して手に入れた著作物の権利関係は非常に複雑で一筋縄ではいきません。番組を制作し た放送局の権利はもちろんのこと、番組に含まれている多くの著作物の権利を処理しなければなりません。

自分の著作でないものを利用する際に違法かどうか迷ったら、立場を代えて自分がやられたらムカツク時は大抵他 人の権利を侵害しています。

人は自分に都合のいいように物事を解釈しがちですが、それが他人の努力にフリーライド(ただ乗り)したことになり 大きな賠償金を支払うはめなるので注意が必要です。

電気が通ったばかりの明治の頃、電気は目に見えないので使ってもお金を払うのを拒否した日本人がいたそうです。

我が国では手で触れる「モノ」の以外はお金を払うことになじみが薄く、現在でも著作権の意味すら知らず、「なんでい けないの?」と真顔で言う人がいます。このニュースを読んでいる皆さんの中にはそんな人はいないと思います。

情報化社会では形のないもの、特に「情報」が大変大きな価値を持ちます。 「情報」にはデパートの商品のように値 札がついていませんが、大変な労力とお金がかかっていることを忘れてはいけません。その典型的なものがソフトや 画像や映像のようなコンピュータなどの「コンテンツ(contents)」(「中身」と言う意味)です。

このような形のないものに価値を認めお金を払うことがなんだかもったいないし、しかも違法コピーをしても見つかる こともないので自分ひとりくらいは・・・と思いがちです。しかしそんな人が何百万人もいるのです。

また、逆に日本人には昔から形のないものにお金を貰うことに慣れていないので、情報対して対価をもらうことに後 ろめたい気持ちがあります。このような気持ちが著作権を主張している人に対する偏見にもつながっているような気が します。あなたはどう思いますか。

a クイズ

①山田君は市販の英会話テープ教材を30万円で買いました。高価だったのでテープにダビングしてもう1セット 作って友人に3万円で売って購入費の足しにしました。違法ですか?

②ただであげた場合はどうですか。また、原本の方をあげたらどうですか。

①大抵の場合違法です。商品に同梱されている注意書きをよく読まなければなりません。禁止事項がかかれている はずです。ただし私的使用目的の場合はコピーできます。

②ただでもコピーをあげれば違法です。最初は私的使用目的でコピーしたとしても、それを他人にあげたとたん最 初のコピーが目的外複製とみなされ違法となります。

原本をあげることはファーストセール・ドクトリン(覚えているかな)でOKです。

たとえばコピーをあげてしまった後で違法だったことに気づいたら、今もっている原本を廃棄しなければならなくなり ます。妙な感じがしますが、“ONE PERSON ONE USE”を前提にして売っているのですから、同時に二人が原 本とコピーの2ユース状態になる可能性がある以上、そうなるのです。1ユースが原本によるものであろうとコピーによ るものであろうと「一人に対して1ユース」以上の状態は違法です。

放送局の放送番組の権利はとても複雑

違法かどうか迷ったら ・・・ 自分がムカツクならやめよう!

情報化社会 ・・・ 形の無いもの(情報)が価値を持つ

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SEKIKO いいねっと!ニュース レビュー

SEKIKO good-net NEWS REVIEW 第115号

2005.9.28

著作権の基本用語(その8)

技術者の法律の読み方 ・・・ 「送信可能化」権

a クイズ

関工の山田君はプロバイダのワイワイネット社と契約しインターネットを始めました。自分の家族のホームページ(以下HP)を 公開したところ初日に50人の来訪者(HPにアクセスしてきた人)がありました。さて、この50人はどこに来たのでしょうか。

①山田君の勉強部屋のパソコン ②下関駅前のワイワイネット社のサーバー ③唐戸のNTT西日本の電話交換器

a 答

②デス。 プロバイダであるワイワイネット社にあるサーバーです。山田君の作ったHPは全世界に見てもらおうと思ったら世界 と繫がっているサーバーの中に置いてもらわなければなりません。

このようにサーバーにHPを置くことを「アップロード」と言います。山田君のHPは勉強部屋のパソコンの中にあるのではなく、遠 くはなれた駅前のサーバーの中に置かれているのです。山田君のHPを見た人は山田君のHPのあて先を入力したつもりでも、実 際は山田君のパソコンではなくプロバイダーのサーバーの中を訪れているのです。山田君もまた自分のパソコンをそこに接続す ることで自分のHPに何人の来訪者があったかを知ることが出来ます。山田君はHPの置かしてもらい賃をプロバイダに払い、プロ バイダに電話をする時の電話代をNTTに払います。

著作者に無断で著作物をアップロードすることは出来ません。無断でアップロードさせない権利を「送信可能化権」といいます。

無断で他人の著作物を自分のHPに載せると、アクセスした人がいなくてもアップロードしただけで違法になります。

a 条文に挑戦! ・・・ これは一体何のこと?

(イ) 公衆の用に供されている電気通信回線に接続している自動公衆送信装置(公衆の用に供する電気通信回線に接続することにより、その 記録媒体のうち自動公衆送信の用に供する部分(以下この号において「公衆送信用記録媒体」という。)に記録され、または当該装置に入力され る情報を自動公衆送信する機能を有する装置をいう。以下同じ。)の公衆送信用記録媒体に情報を記録し、情報が記録された記録媒体を当該 自動公衆送信装置の公衆送信用記録媒体として加え、もしくは情報が記録された記録媒体を当該自動公衆送信装置の公衆送信用記録媒体に 変換し、または当該自動公衆送信装置に情報を入力すること。

(ロ) その公衆送信用記録媒体に情報が記録され、または当該自動公衆送信装置に情報が入力されている自動公衆送信装置について、公衆 の用に供されている電気通信回線への接続(配線、自動公衆送信装置の始動、送受信用プログラムの起動その他の一連の行為により行なわ れる場合には、当該一連の行為のうち最後のものをいう。)を行なうこと。(著作権法第2条第九の五)

何のことやらさっぱり分かりませんね。法律は文系の専売特許ではありません。実社会では技術者が法律の条文を読まなければならない場 面は山ほどあります。たとえば「建築基準法」は建築士が理解しておかなければならない典型的な例です。

電子技術者なら「電気通信事業法」、「電気用品取法」、「FCC基準」など、理解しておかないと思わぬところで違法性を問われたり損害償請求 されることになります。上の条文意味を知っておかないととんでもない賠償請求をされる可能性があります。

技術に関する法律の特徴は抽象的ではなく、具体的な内容です。そして技術者にしか分からない技術的専門用語が山のように出てきます。で すからその分野の専門的知識がなければたとえ法学部の出身者であっても条文は理解できません。

a 通訳すると ・・・ C言語式条文解釈法

上の条文をC言語のプログラム表示法で分析すると次のようになります。{ }内がすぐ前の下線部を説明しています。

(イ)

公衆の用に供されている電気通信回線に接続している自動公衆送信装置 → プロバイダのインターネットのサーバーのこと {

公衆の用に供する電気通信回線に接続することにより、

その記録媒体のうち自動公衆送信の用に供する部分 → サーバーのハードディスクの内のネット用の部分のこと {

以下この号において「公衆送信用記録媒体」という。 → サーバーの中のハードディスクのいわゆるHP専用部分 }

に記録され、

または当該装置に入力される

情報を → HPに書き込まれアップロードされたコンテンツのこと

自動公衆送信する機能を有する装置をいう。以下同じ。 → 上のコンテンツをインターネットに繋ぐ機能を持つコンピュータのこと }

の公衆送信用記録媒体に情報を記録し、

情報が記録された記録媒体を当該自動公衆送信装置の公衆送信用記録媒体として加え、もしくは 情報が記録された記録媒体を当該自動公衆送信装置の公衆送信用記録媒体に変換し、または 当該自動公衆送信装置に情報を入力すること。

(ロ) → インターネットに繋げられるサーバーにコンテンツを置くこと

その公衆送信用記録媒体に情報が記録され、または

当該自動公衆送信装置に情報が入力されている自動公衆送信装置について、 → コンテンツが置かれているサーバーのこと 公衆の用に供されている電気通信回線への接続 → そのサーバーを(電話)回線につなぐこと

{

配線、自動公衆送信装置の始動、送受信用プログラムの起動 その他の一連の行為により行なわれる場合には、

当該一連の行為のうち最後のものをいう。 → 電話回線に接続可能になった段階で送信可能になったと見なすということ }

を行なうこと。

C言語式条文解釈法はどうでしたか。関工生ならもう分かりましたね。「送信可能化」、つまり「アップロード」のことを法律で表すとこうなります。

アップロード ・・・ ネット送信可能化 ・・・ ネット社会の象徴

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