2005.10.4
著作権 ・・・ 財産としての権利と、「こだわり」を守る権利
「著作権(著作財産権)」 と 「著作者人格権」 を持っています。
< 著作権 > ・・・ 財産として譲渡できる権利
著作物の使用の範囲は広いので権利が小分け(「支分権」)にされて別々に利用できるようになっています。
支分権には「複製権」「演奏権」「貸与権」などがありこれらの権利を別々に売ることもできます。
一般的に著作権と言うときはこの支分権のどれかを指す場合が多い。
< 著作者人格権 > ・・・ 著作者個人のもので、他人に譲れない権利
個人の「こだわり」を守る権利です。たとえば、お金を払って鉄腕アトムの作者を自分にすることは出来ません。
「著作権」とは、次の○○権を占有(独占)する権利です。主なものは次の通り。これらが「支分権」です。
・①複製権 ・・・ コピー、複製する。
・②上演権と演奏権 ・・・ 人前で劇を演じたり、演奏や歌をうたうこと。
・③上映権 ・・・ 公に映写する。全ての著作物をテレビ画面、スクリーン、壁面等に投映すること。
・④公衆送信権 ・・・ (インターネットなどで)送信する(送信可能化権含む)。
・⑤頒布権 ・・・ 配る(映画のみ)。
・⑥譲渡権 ・・・ 譲渡する(映画を除く)。
・⑦貸与権 ・・・ 貸す(映画を除く)。
・⑧翻案権 ・・・ 改変する。
・⑨二次的著作物の利用に関する現著作者の権利
・①公表権 ・・・ 自分の著作物を無断で公表されない権利。
・②氏名表示権 ・・・ 公表する時匿名にするかしないかを決められる権利。
・③同一性保持権 ・・・ 自分の著作物を意に反して改変されない権利。
著作権についてルールを定めたものが著作権法です。著作物を種類別に分けて定義し、それぞれの著作物について やっていいことといけないことを決めています。
①難しい ②面白くない ③守る気がしない
これを「著作権の三重苦」言います。この三重苦を乗り越え、著作権法を理解するためには学ぶ手順にコツがいります。
まず、
①著作物の判別が出来るようになること。
・何が「著作物」なのか分からなければ話になりません。ビルなど意外なものが著作物だったりします。
・次にそれが「音楽の著作物」なのか「映画の著作物」なのかその種類を判別できるようにします。
②原則と例外を理解する
<原則> 人の著作物は、全て、使用禁止
<例外> ただし、次の場合は特別扱い
①私的使用目的 ②教育目的 ③非営利目的 等
a クイズ 「 ピカチュウあやうし!」
米国で本当にあった話です。ホームページでピカチュウをいじめた人がいます。ピカチュウを勝手に使うこと自体、キャラク ターの盗用ですから著作権侵害でダメに決まっていますが、その他に著作者人格権の侵害も認められました。さあ著作者人 格権の内どの権利が侵害されたのでしょうか?
a 答
同一性保持権。良い子のヒーローをいじめたり悪役にすることは、作者のキャラクターに込めた意図を踏みにじる行為です。
著作権
著作権のまとめ ・・・ 著作者は2種類の権利
著作権法 著作者人格権
著作権の三重苦 ・・・ 楽な学び方
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SEKIKO いいねっと!ニュース レビュー
SEKIKO good-net NEWS REVIEW 第118号
2005.10.4
携帯電話戦争の歴史( 2003年の巻)
ドコモ、Jフォン vs KDDI
a クイズ
①日本の誇るドコモは世界一ですか。②携帯はなぜ二つの陣営に分かれたのですか。
答
①いいえ。世界にはもっと大きな携帯電話会社がいくつもあります。 ②通信方式の違いです。
携帯は自動車やカップラーメン、化粧品や台所、バス用品など同様、熾烈な競争をしています。これらの商品のCMを一日中ウンザリす るほど見せられます。売上額の数十パーセントをCMに使っているものも少なくありません。
a CMの鉄則 「 2回以上!」
CMは出ているタレントや回数により効果が決まります。CM王と言われる所ジョージを一日に何度見ることでしょう。それでは見ている人 はいつ頃「おやっ?」と思うのでしょうか。
その境目は「2回」です。見ている人は2回目を見ると2回以上流れていると思います。たった2回でCMを2回以上流した効果が上ります。
学校の評判も同じかもしれませんね。不愉快な関工生に一人出会ったら世間の人はそんな生徒も一人はいるだろう位いで終わりますが、
二人目に出会ったら関工にはその様な生徒が確実に二人以上たくさんいると思われてしまいます。だから責任ある行動をしましょう。これは 関工の教員も同じです。話を元に戻しましょう。
KDDIは自社の「Cdma−One」を宣伝しています。この「CDMA」って何でしょうか。「CDMA」(Code Division Multiple Access)方式とはも ともとアメリカで軍事用に開発された通信技術です。ところがアメリカのクアルコムと言う会社が、この技術に新しい技術を加えてある通信技 術を開発しました。これが「Cdma−One」 です。その時加えた新しい技術こそが「パワーコントロール特許」です。
KDDI、ドコモ両陣営ともこのCDMA方式を基本技術として使っています。これを使って各社が“CDMA”という言葉を冠した独自の通信方 式を次々に開発してきたのです。
a 「第二世代」 と「第三世代」
ここで携帯電話の方式についておおざっぱに整理しておきます。
現在最も使われているものは「第二世代携帯電話」と言われるものです。これに属するものが「Cdma−One」と「GSM」(Global System for Mobile communications)です。「GSM」方式は最も多く世界で5.8億人(2003年)が使っており、最大のサプライヤーはエリクソン社です。
「Cdma−One」 は主に米国やKDDIが採用し、 「GCS」は主に欧州や日本ドコモやJフォンが採用しています。
平成14年からは高性能の「第三世代携帯電話」 が発売されました。これに属するものは「Cdma2000」と「WCDMA」(Wはwide bandと いう意味)です。 「Cdma2000」はKDDIが採用しています。 「WCDMA 」 はドコモが採用しています。
「Cdma2000 」 は追加の設備投資が少なくてすむのでサービスを安く提供でき、 「WCDMA」は性能が優れるかわりに大きな設備投資が 必要でコストが高くなります。今のところどちらも一長一短です。
a どこでもつながるのはナゼ?
不思議ですね。携帯電話は電源が入っている限り通話していなくても、一定の時間間隔で周囲の基地アンテナに向けて電波を発信して います。基地アンテナは電波を出しているので携帯はこれを受けて自分の位置を確認しています。そしてこの返ってくる信号の強さが携帯 電話に表示される電波の強さを表す例の「三本柱」です。こうして自分の位置を常に確認しているからどこにいてもつながるのです。
携帯電話はこの返信の声が弱くなったり、もどってこなくなると不安になります。返信が弱くなるとそれに応じて発信する電波を自動的に 強くする技術がクアルコム社の「パワーコントロール特許」です。たったこれだけの特許ですがシンプルなだけにかわすことが困難で非常に 強力な特許と言えます。
お母さんの声が聞こえなくなると益々大きな声で泣いて母親を呼ぶ赤ちゃんと同じですね。つまり、基地アンテナからの電波が弱い田舎
(失礼)ほど電池が早くなくなります。電波が弱いと大きな声で呼ぶからです。
2兆円の特許料を稼ぎ出した20世紀最大の特許「キルビー特許」(集積回路特許)ほどではありませんが、世界のほとんどの携帯電話 会社がこのしくみを使っているからたまりません。このレベルの特許はシンプルなほど強力です。エリクソン社をはじめ日本や欧州は苦慮し この問題はITU(国際通信連合)にまで持ち込まれましたが、クアルコム社の実質的な勝利に終わりました。
ほとんどの特許はかわす方法を見つけられるので、一時的にライバルをブロックする効果しかありません。技術革新のスピードに気が付 かず、自社の技術の市場価値も分からないまま特許にしがみついていると、いつの間にやらみんなに追い越されてしまいます。
一方、本当に重要な独自技術は特許にも出しません。社内の扱いで言えば、「社外密」や「極秘」のレベルを通り越して「機密」に属する 事項です。社員でも極少数の者しか接することができず、簡単に見ることは出来ません。これらは先端技術の研究蓄積や膨大な研究開発 費の投下が必要な特許です。このレベルになると「アイデア」、「思いつき」や「工夫」程度では出来ません。特許もぴんからきりまであります。
a 知的財産戦略会議
一国レベルで影響が出る特許とはどんなものでしょうか。ひとつは、クアルコム社のパワーコントロール特許やキルビー特許の様に技術 レベル自体はさほど高いものではありませんが、シンプルだからゆえ強力なもの。ビジネスモデル特許もこれに属します。これらによって一 国の産業が影響を受けるということは、技術うんぬんの問題ではなく、いわば国の産業政策の「うっかり」または「取りこぼし」だと言えます。
もうひとつは、前に説明した「機密」に属するようなものや国策プロッジェクトで生み出される技術の特許等です。
80年代米国が海外生産の影響で国内産業が空洞化した時、米国は将来は労働コストでの勝負ではなく、知識で食っていこうと決心しま した。レーガン大統領のもとで知的所有権の強化をはかり、それが今IT技術として結実しているのです。米国ですら実に20年かかりました。
日本でも米国と同じ状況になり、将来のメシの種がこれしかないということで、小泉首相が作ったのが知的財産戦略会議です。人間の脳ミソ はすぐに変わりません。
CDMA方式 ・・・ ドコモ、Jフォン も KDDIも採用
携帯はさみしがり屋 ・・・ パワーコントロール特許
特許にも出さない「特許」技術