15-15-1. 動作値/復帰値試験 試験回路を第16-5-1図に示します。
動作・復帰値試験は、以下により実施します。
(1)動作値
試験内容(試験条件)
《V1要素動作値確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA’-VB’間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA-VB間の電圧)
を110Vから徐々に下げていき、出力接点が閉じたときの検出側電圧を測定します。
また、基準側電圧をVB’-VC’間の電圧、検出側電圧をVB-VC間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC’-VA’ 間の電圧、検出側電圧をVC-VA間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V2要素) 定格電圧(VAB’、VBC’、VCA’=110V)
動作整定値 全整定値(10、20、30(V))
● 理論値
下記式より算出します。
■ 差電圧 = 基準側入力電圧(固定値:V2要素)- 検出側入力電圧(測定値:V1要素)
● 管理値
整定値の±10%以内
《V2要素動作値確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA-VB間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA’-VB’ 間の電圧)
を110Vから徐々に下げていき、出力接点が閉じたときの検出側電圧を測定します。
また、基準側電圧をVB-VC 間の電圧、検出側電圧をVB’-VC’ 間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC-VA
間の電圧、検出側電圧をVC’-VA’ 間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V1要素) 定格電圧(VAB ,VBC ,VCA =110V)
動作整定値 全整定値(10,20,30(V))
● 理論値
下記式より算出する。
■ 差電圧 = 基準側入力電圧(固定値:V1要素)- 検出側入力電圧(測定値:V2要素)
● 管理値
整定値の±10%以内
80
(2)復帰値
試験内容(試験条件)
《V1要素復帰値確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA’-VB’間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA-VB 間の電圧)
を動作電圧値より徐々に上げていき、出力接点が開いたときの検出側電圧を測定します。
また、基準側電圧をVB’-VC’間の電圧、検出側電圧をVB-VC間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC’-VA’ 間の電圧、検出側電圧をVC-VA間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V2要素) 定格電圧(VAB’、VBC’、VCA’ =110V)
動作整定値 最小、最大整定値(10、30(V))
● 管理値
動作値×0.9以上
《V2要素復帰値確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA-VB間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA’-VB’間の電圧)
を動作電圧値より徐々に上げていき、出力接点が開いたときの検出側電圧を測定します。
また、基準側電圧をVB-VC 間の電圧、検出側電圧をVB’-VC’間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC-VA
間の電圧、検出側電圧をVC’-VA’間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V1要素) 定格電圧(VAB、VBC、VCA =110V)
動作整定値 最小、最大整定値(10、30(V))
● 管理値
動作値×0.9以上
15-15-2. 時間特性試験
試験回路を第16-5-2図に示します。
時間特性試験は、以下により実施します。
(1)動作時間
試験内容(試験条件)
《V1要素動作時間確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA’-VB’間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA-VB間の電圧)
を110Vから0Vへ急変した時、検出側電圧急変から出力接点が閉じるまでの時間を測定します。
また、基準側電圧をVB’-VC’間の電圧、検出側電圧をVB-VC間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC’-VA’ 間の電圧、検出側電圧をVC-VA間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V2要素) 定格電圧(VAB’、VBC’、VCA’ =110V)
検出側電圧(V1要素) 110V → 0V 動作整定値 最小整定値(10(V))
● 管理値 30ms以下
《V2要素動作時間確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA-VB間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA’-VB’間の電圧)
を110Vから0Vへ急変した時、検出側電圧急変から出力接点が閉じるまでの時間を測定します。
また、基準側電圧をVB-VC間の電圧、検出側電圧をVB’-VC’間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC-VA
間の電圧、検出側電圧をVC’-VA’間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V1要素) 定格電圧(VAB、VBC、VCA =110V)
検出側電圧(V2要素) 110V → 0V 動作整定値 最小整定値(10(V))
● 管理値 30ms以下
82
(2)復帰時間
試験内容(試験条件)
《V1要素復帰時間確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA’-VB’間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA-VB間の電圧)
を0Vから110Vへ急変した時、検出側電圧急変から出力接点が開くまでの時間を測定します。
また、基準側電圧をVB’-VC’間の電圧、検出側電圧をVB-VC間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC’-VA’ 間の電圧、検出側電圧をVC-VA間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V2要素) 定格電圧(VAB’、VBC’、VCA’ =110V)
検出側電圧(V1要素) 0V → 110V 動作整定値 最小整定値(10(V))
● 管理値
200~250ms
《V2要素復帰時間確認》
● 方法
定格制御電源および基準側電圧(VA-VB間の電圧)を110V印加した状態で、検出側電圧(VA’-VB’間の電圧)
を0Vから110Vへ急変した時、検出側電圧急変から出力接点が開くまでの時間を測定します。
また、基準側電圧をVB-VC間の電圧、検出側電圧をVB’-VC’間の電圧とした場合、および基準側電圧をVC-VA
間の電圧、検出側電圧をVC’-VA’間の電圧とした場合についても、同様に実施します。
● 条件
制御電源電圧 定格電圧(110V/125V)
基準側電圧(V1要素) 定格電圧(VAB、VBC、VCA =110V)
検出側電圧(V2要素) 0V → 110V 動作整定値 最小整定値(10(V))
● 管理値
200~250ms