48
Table2就労継続・退職の理由の因子分析結果
926568895545891622 100130000 ●■●●●●●●● 切羽駆諏詔妬虹皿四囲詔蛇陀巧肥肥Ⅳ砲調製印Ⅳ布犯肥別 VOOOOOO010000000000000100011
94865071530089190761363701558243437039535457 Ⅳ1010211101000100100111
配布帖的帥拠誕坐弘躯布団妬姐訂蝿 Ⅲ0000102102011100
96187214085737640920 Ⅱ0001101003
1 .649 .623 .612 .584 .559 .526 .470 .461 .421
‑.412 .064 .099
‑.130
.207 .091 .165
‑.099 .011 .088
‑.172
‑.013 .132 .053 .204
‑.061 .143
.186 .057
‑.029 .033
‑.031
議禰扇羅羅踊;。
自分のことよりもまず子どものことを優先させるべきだと思っていた 結婚してあるいは子どもがいて働くと,家族に負担がかかると思った 働かない生活は気楽だと思った
子どもがいて働くと,職場の周りの人に迷惑がかかると思った 子どもを保育園に預けるのはかわいそうだと思った
子育てをしながら働いている女性に好感をもてなかった ずっと働き続けたいと思っていた
やりがいのある仕事だった 責任ある仕事をまかされていた キャリアを中断したくなかった 無 理 し て 続 け る ほ ど の 仕 事 で は な か っ た お 給 料 が 良 か っ た
職 場 の 人 間 関 係 が 良 か っ た
家庭だけ,育児だけの生活だと精神的につらいと思った 家庭だけだとだらだら過ごしてしまうと思った 子どもを幼いうちから集団生活に馴染ませたかった 夫に経済的に頼るのはいやだった
安心して預けられる保育園に空きがあると思った 夫の収入だけだと経済的に厳しかった
夫は子どもを保育園に預けることに賛成しなかった(賛成しないと思った)
夫は結婚したら(子どもが生まれたら),私が仕事をやめるものだと思っていた 夫の親は私が働くことに反対だった
夫は私が働くことで家のことがおろそかになるのを嫌がった 夫は私が仕事を続けることに賛成だった
夫が育児に協力的だった(だと思った)
夫が家事に協力的だった(だと思った)
自分の親の育児協力が得られた(得られると思った)
子どもが病気の時などにみてくれる人がいた(いると思った)
羽肥幻誕調蛇刀蝿皿伽帖羽狸皿妬師妬肥四謁肥的肥拓砲加肥帖訓 00000000000000000000100000000 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●色●●●●●●●●
一一430960785303 875554 ●●p●●● 634893005826770807210210152403 010001010010000●●●●●●●●●●●●●●●
一一一408710595600 765444 ●●●●●●
発 達 心 理 学 研 究 第 1 8 巻 第 1 号
Ⅱ Ⅲ Ⅳ V
36435 1狸妬犯巧廻 ●●●●●
‑.028 .010 .043 .057
、051 .013 因子間相関
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ V
Ⅵ
とから「夫や夫の親からの就労反対」と命名した。第V 因子は,「夫が家事・育児に協力的」という項目から成っ ており「夫の家事育児サポート」と命名した。第Ⅵ因子 は,「自分の親の育児協力」や,「子どもが病気の時など にみてくれる人」という項目から成っており「自分の親 や周囲からの育児サポート」と命名した。親に関する項 目について,「育児協力が得られた(得られると思っ た)」,「就労に反対であった」という項目は,自分の親 と夫の親のそれぞれについて質問しているが,因子とし てまとまった項目は,育児協力については「自分の親」
であり,就労反対については「夫の親」であった。この
点からも,女 性にとって双方の親の役割が,対極的なも のであることが推測される。
アルフア係数は,第1因子が.808,第Ⅱ因子が.754,
第Ⅲ因子が.682,第Ⅳ因子が.772,第V因子が.883,第
Ⅵ因子が.769であり,尺度の信頼性は十分高いといえ よう。以下の分析では,各因子の粗点の合計を項目数で 割った得点を,各因子の得点とする。
次に,因子間相関を検討したところ,まず「家庭優先」
と「自立志向」との間には中程度の負相関がみられてお り(γ=‑.456),このことから家庭を優先したかったと いう考えと,社会と繋がり,自立していたいという気持
、485
‑.053 .221 .141
‑.109 .276 .251
‑.235
‑.199、125
育児期女性の就労継続・退職を規定する要因 49
ちにはマイナスの関連性が示された。また「やりがいの ある仕事」と「自立志向」との間には中程度の正相関が 見られていた(γ=、485)。このことは,社会と繋がりや 自立を志向することから,労働環境を整え,やりがいや 責任のある仕事を選択するようになるなど,自立してい たいという志向性と仕事を継続したいという意志との関 連性がうかがえる。また,「やりがいのある仕事」と「家 庭優先」との間には中程度の負相関が見られており(γ=
‑.423),家庭を優先させたいと考えていたからこそやり がいのある仕事には就かなかったなど,家庭優先志向と やりがいや責任のある仕事との間の負の関連性が示され た。
さらに,「夫や夫の親からの就労反対」と「家庭優先」
との間にも中程度の正相関がみられており(γ=、384),
夫や夫の親に就労を反対されていると認知している女性 は,女性自身も家庭を優先させる傾向を示唆している。
他方,夫や夫の親に就労を賛成されていると認知してい る女性は,家庭を優先させることが望ましいとは考えて いない傾向がうかがえる結果である。
また,「自立志向」と「夫や夫の親からの就労反対」と の間には,ほとんど関連が見られないことから(γ=
‑.109),社会との繋がりや自立を志向することと,夫や 夫の親からの就労反対には,ほとんど関連はないと考え てよいだろう。
2.「就労継続・退職の理由」と退職経験の有無との関連 就労継続・退職の理由は退職経験の有無により差異が みられると考えられるが,この点を検討するため,退職 経験の有無を独立変数とし,就労継続・退職の理由の各 因子を従属変数とする/検定を行った。
Table3は,退職経験の有無による就労継続・退職の
理由得点を示したものである。j検定の結果,継続群は 退職経験群よりも「やりがいのある仕事」や「自立志向」
が有意に高く(j(995)=10.01,<、001;j(1,003)=14.08, p<、001),「家庭優先」や「夫や夫の親からの就労反対」
が有意に低かった(/(988)=13.34, <、001;/(1,009)=
14.45,,<,001)。特に「夫や夫の親からの就労反対」に
ついては,継続群の平均値が極端に低くなっており,就 労を継続している女性は夫や夫の親から就労継続を反対 されにくいことが示された。さらに「夫の家事育児サ ポート」や「自分の親や周囲からの育児サポート」につい ても有意差がみられ(/(1,028)=5.59,,<、001;/(1,027)=
7.97,,<、001),継続群のほうが退職経験群よりサポー トが高いと認知していたことが明らかにされた。
3.「就労継続・退職の理由」と社会経済的属性との関連
「就労継続・退職の理由」と社会経済的属性との関連 を,夫婦の学歴組み合わせと居住状況を取り上げて検討 した。
(1)学歴との関連について仕事に対する価値観や感 情は学歴によって異なると考えられる。本研究における
「就労継続・退職の理由」には夫に関する要因も含まれ ており,同じ学歴の女'性であっても夫の学歴の差異が影 響する可能性があるため,女性の学歴だけではなく,夫 の学歴も考慮し,夫婦の学歴の組合せにより分析する。
夫婦の学歴の組合せにはばらつきがあるが,特徴的な3 群として「夫婦とも高卒群(158組)」,「妻短大卒・夫大 学卒群(127組)」,「夫婦とも大学卒群(127組)」を抽出 した。学歴を独立変数とし,就労継続・退職の理由の各 因子を従属変数とする分散分析及び'Iilkey法による多重 比較を行った。その結果,「家庭優先」(F(2,399)=12.10,
'<、001),「やりがいのある仕事」(F(2,399)=30.09,,<
,001),「夫や夫の親からの就労反対」(F(2,402)=4.33,
'<,05),「夫の家事育児サポート」(F(2,403)=3.81, '<、05)に有意差がみられた('Elble4)。多重比較の結果
から,「家庭優先」は夫婦とも高卒群や妻短大卒・夫大学 卒群の妻に高く,夫婦とも大学卒群の妻に低いことが明 らかにされた。また「やりがいのある仕事」は,妻の学
歴が高くなるにつれて上昇し,「夫や夫の親からの就労 反対」は,夫婦とも高卒群や妻短大卒・夫大学卒群の妻
が夫婦とも大学卒群の妻よりも高く,「夫の家事育児サポート」は夫婦とも大学卒の群の妻が夫婦とも高卒群の
妻よりも高いことが明らかにされた。これらのことから,高学歴夫婦の女性は,やりがいのある仕事や良い職
Table3就労継続・退職の理由の退職経騰の有無の差
(0.56) (0.61) (0.60) (0.66) (0.89) (0.96) 退職経験群 平 均 値 ( S D ) 継 続 群
平 均 値 ( S D ) オ
注.***'<、001
13.34***
10.01***
14.08***
14.45***
5.59***
7.97***
(0.49) (0.52) (0.50) (0.54) (0.90) (1.01)
くンシくジン 434598453140 ●●●●●● 222222
家庭優先
やりがいのある仕事 自立志向
夫 や 夫 の 親 の 反 対 夫の家事育児サポート 周囲からのサポート
093017088685 ●●●●●● 222122
50 発 達 心 理 学 研 究 第 1 8 巻 第 1 号
Mle4戯労継続・退職の理由を従属変数に学歴を独立変数とした分散分析結果
家庭優先
①夫婦とも高校卒("=152)
②妻短大卒・夫大学卒("=124)
③夫婦とも大学卒("=126)
や り が い の あ る 仕 事
①夫婦とも高校卒("=156)
②妻短大卒・夫大学卒("=122)
③夫婦とも大学卒("=124)
自立志向
①夫婦とも高校卒("=153)
②妻短大卒.夫大学卒("=125)
③夫婦とも大学卒("=124)
夫 や 夫 の 親 の 反 対
①夫婦とも高校卒("=155)
②妻短大卒・夫大学卒("=124)
③夫婦とも大学卒("=126)
夫の家事育児サポート
①夫婦とも高校卒("=157)
②妻短大卒・夫大学卒("=125)
③夫婦とも大学卒("=124)
周 囲 か ら の サ ポ ー ト
①夫婦とも高校卒("=158)
②妻短大卒・夫大学卒("=124)
③夫婦とも大学卒("=126)
注.やく.05,**効く.001
場環境にあり,家庭優先の意識が低いことが示された。
また,夫は妻の就労を尊重し家事育児にも積極的である ことが示され,高学歴夫婦の夫は,妻の就労を重視し,
それを支援する態度が強いと認識されていることが示唆 された。
(2)居住状況との関連についてこれまで女 性の就労 継続・退職については,親が同居か否かという居住状況 により,育児サポートに差異があることが明らかにさ れ,親が同居している拡大家族の場合は,就労を継続し やすいことが指摘されている(永瀬1994;前田,1998)。
そこで,「就労継続・退職の理由」は,そのような居住 状況によって差異が見られるのかどうかを検討するた め,居住状況を独立変数とし,就労継続・退職の理由の
各因子を従属変数とする分散分析及び'nlkey法による多
重比較を行った('I1able5)。その結果,居住状況によっ て「自分の親や周囲からの育児サポート」に有意差が(F (2,956)=93.11, <,001),「やりがいのある仕事」に有意傾向が認められた(F(2,938)=2.64, <、10)。多重比
較の結果から,「自分の親や周囲からの育児サポート」は同居群と近居群が遠距離群よりも有意に高く,「やり
平均値(SD)
2.33 2.28 2.02
2.42 2.74 2.93
2.53 2.46 2.58
1.94 1.95 1.73
2.55 2.62 2.84
2.20 2.32 2.40
(0.55) (0.58) (0.52)
(0.56) (0.61) (0.49)
(0.59) (0.61) (0.56)
(0.65) (0.70) (0.67)
(0.93) (0.86) (0.84)
(0.96) (0.98) (1.01)
F値 (多重比較)
12.10***
(①.②〉③)
30.09***
(②.③〉①)
(③〉②)
1.23,.s.
4.33*
(①.②〉③)
3.81*
(③〉①)
1.51,.s.
がいのある仕事」は同居群が遠距離群や近居群よりも高 い傾向がみられた。親と同居している女』性に「やりがい のある仕事」が強かったことは,親と同居であるからこ そやりがいのある仕事を得やすかったとも解釈できる が,やりがいのある仕事を継続するために親と同居する という選択をした結果とも考えられよう。
では,「就労継続・退職の理由」は,夫と妻(自分)の
いずれの親と近居なのかによる差異はあるのだろうか。
この点を詳しく検討するため,夫の親と近居あるいは同 居である「夫の親近居同居群(〃=228)」と,自分の親 と近居あるいは同居である「自分の親近居同居群(〃=
239)」を抽出した。「夫の親(自分の親)近居同居」の居 住状況を独立変数とし,就労継続・退職の理由の各因子 を従属変数とする/検定を行った(Figurel)。その結果,
「夫や夫の親からの就労反対」(/(454)=2.08,力<、05)と
「自分の親や周囲からの育児サポート」(t(458)=4.59,p
<、001)に有意差がみられ,「夫や夫の親からの就労反 対」は「夫の親近居同居群」が「自分の親近居同居群」よ りも高く,夫の親との距離が近い女性は自分の親との距 離が近い女性よりも,夫や夫の親から就労を反対されや