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1. 「さしまクリーンセンター寺久」

ドキュメント内 c (ページ 82-87)

「頑張れ関西」ワーキンググループ活動の1つであ る「現地踏査ワーキング」に参加した。第3回目となっ た今回の現地調査では、「さしまクリーンセンター寺久」

の熱回収施設について施設見学・ヒヤリング内容等詳 細を、「さいたま市西部環境センター」及び「川口市朝 日環境センター」については概要を以下のとおり報告 する。

●見学日時:「さしまクリーンセンター寺久」

2009年6月29日(月)13:30〜16:30

「さいたま市西部環境センター」

2009年6月30日(火)9:30〜11:30

「川口市朝日環境センター」

2009年6月30日(火)13:30〜16:30

●見学者数:

1-2)設備概要

【熱回収施設】(設備概要:表-1-2、ごみ処理の流れ:図-1-1)

処理能力:103t/日・炉×2炉=206t/日 ボイラ:蒸気条件300℃、2.94MPa

図-1-1 ごみ処理の流れ(熱回収施設)

表-1-2 設備概要(熱回収施設)

【リサイクル施設】(設備概要:表-1-3、ごみ処理の流れ:図-1-2)

処理能力:51t/5h

処理対象物:不燃性粗大ごみ/不燃ごみ、可燃性粗大ごみ、びん、ペットボトル、缶、紙、有害ごみ

表-1-3 設備概要(リサイクル施設)

図-1-2 ごみ処理の流れ(リサイクル施設)

1-3)施設見学説明・ヒヤリング内容

<平成20年度のごみ処理概要>

ごみ処理量 :48,000t

ス ラ グ 生 成 量:2,000t(ごみ重量の約4.2%)

⇒150円/tにて有価販売(日本舗道)

飛灰/脱塩残渣量:1,800t(ごみ重量の約3.8%)

<前処理設備について>

・【ごみピット】⇒ごみ破砕機⇒【破砕ごみピット】

⇒ごみ投入ホッパ:ダブルピット方式の採用

・破砕機は、油圧(132kW)駆動式の二軸破砕機×2 系(1系で2炉分の処理能力ごみ)

・(所感)ごみ破砕機トラブル時にも、ガス化溶融炉 の運転継続が可能であり、ごみ質の安定にも寄与す ると思われる。安定運転確保に向けた工夫がなされ ていると感じた。

<ガス化炉について>

・給じん機:2軸スクリュー方式を採用

スクリュー上のごみ厚はマイクロ波レベルセ ンサによりうすく制御され、ブリッジしにくい工 夫がなされている。炉内とのシール性確保は、

スクリューの上のシュートにためられたご み層によりなされる。

・燃焼空気:蒸気式熱交換器により、150〜210℃の空 気予熱が可能。(現状は、ごみ質が高いた め、150〜180℃で運用)

一次空気:空気比約1.0、

二次空気を加えて:空気比約1.45

・流動砂:新たな砂の購入は不要であり、リサイクル 施設からの残さ中のガラス分により、補充 され、増加する傾向にある。余剰砂は、溶 融炉に投入→スラグ化されるが、処理でき なかった余剰分を最終処分場にて処理して いる。

<不燃物処理>

炉底部から回収される不燃物から回収した砂は、循 環利用し、鉄、アルミは資源として回収し、残る不燃 物も粉砕して粉状になったものは溶融炉で溶融し、多 いものは不適物として排出する。

炉底部中央⇒不燃物(砂、鉄、アルミ、その他不燃 物が混合状態)⇒振動フルイ(砂回収⇒ガス化炉へ)

⇒磁力選別(鉄回収)⇒アルミ選別(アルミ回収)⇒

不燃物粉砕⇒不燃物スクリーン(粉砕物回収⇒溶融炉 へ)⇒不適物排出

<溶融炉について>

・溶融炉バーナ:常時10L/h(ごみ処理4.3t-ごみ/hと すると、2.3L/t-ごみ)始動バーナとは別に、補助 バーナを設置し、通常運転時のエネルギーの投入量 を最小化する工夫がなされている。更にバーナ消火 運転の継続に向けて、調整中とのこと。

・耐火物補修:出滓口周辺耐火物の補修 2回/1年目

・炉内堆積ダスト対策:定期的に炉内温度を上げて溶 かし込む。

ごみピット状況(ダブルピット)

中央制御室

溶融炉

・温度管理:炉出口に設けた放射温度計にて行う。放 射温度計の機能維持のために、エア駆動式の器具に よりノズル前に垂下がるスラグを定期的に除去し、

温度計測の信頼性を確保している。

<排ガス処理について>

・2段集じん:1段目の前で活性炭を吹き、2段目の 前でアルカリ反応剤を吹き込む。

・HCl:10ppmという基準を乾式処理のみでクリアして いる。

・ろ布材質は1段目/PTFE、2段目/ガラス+PTFE

・1段目BF捕集物(飛灰)の20%はガス化炉に戻し、

80%は薬剤処理して最終処分場へ排出。2段目BF捕 集物(脱塩残渣)は全量薬剤処理して最終処分場へ。

・混錬機を飛灰用、脱塩残渣用の2系列備え、重金属 安定剤を飛灰に対して6〜8%、脱塩残渣に対して 1%添加している。

<スラグ処理と有効利用について>

・水砕スラグをスラグ破砕機(ジョークラッシャ)、ス ラグ摩砕機(1軸ロータ式)の2段階で5mm以下の 粒度に調整している。

・スラグは、150円/tで日本舗道にアスファルト骨材

用として全量売却されている。

<ボイラ、発電効率について>

ボイラ効率 :84〜87%

タービン効率 :2炉運転時 約78% 1炉運転時 約70%

発電効率 :2炉運転時 11〜12% 1炉運転時 9〜10%

送電端効率 :2炉運転時 約3.5% 1炉運転時 0%

<その他>

・工期24ヶ月の短納期をクリアするために、契約後早 期に機器配置を決定し、土建設計を進め契約4ヶ月 後に現地着工とした。

・炉室のボイラ架台は独立架台とし、建築確認申請対 象から除外し、確認申請の早期承認を得る工夫を行 った。

・据付工事を見据え、ボイラ等の大物機器、地階設置 機器などの製作、据付工程を優先し、効率的に承諾 作業を進めた。

・多種の工事が輻輳するエリアでは建築設備配管、プ ラント配管、電気ラック等プラント側で全てルート 計画をまとめた。

・最長運転期間:102日(ごみ量調整のための計画停止)

タービン発電機 炉室

見学者集合写真

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