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8. 関連企業ヒアリング

8.3 浦江亭(うらえてい)

日系焼肉店としてベトナム人に人気。現在ホーチミン市内に 4 店舗を展開している。

8.4 Fresh and Safe Fruits Co.,Ltd

輸入果物の卸売り販売をおこなっている。

8.5 Lam Dat CO.,Ltd

冷凍冷蔵トラックを保有し、主に市内配送を請け負っている。

8.6 Huong Thuy Manufacture Service Trading Corp.

日本とベトナムの合弁による食品輸入会社。日本の国分と双日が出資している。

住所:18A LUU TRONG LU ST.,TAN THUAN DONG WARD, DIST7, HCMC TEL:(+848)3872-2846

URL:http://www.konoike.net/

鴻池ビナトランスロジスティクス(KONOIKE VINATRANS LOGISTICS)は、大阪市中央区 に本社を置く鴻池運輸とベトナムの大手物流会社ビナトランスの合弁会社として 1996 年に設立さ れた物流企業であり、ベトナムで初めて大型冷凍・冷蔵倉庫を設立した。

同社の冷凍冷蔵倉庫は、ホーチミン市 7 区、1996 年の会社設立時にベトナムに始めて設置さ れたもので、面積は2000㎡ある。

設立当初は、メコンデルタ地域で採れたエビ、イカなどのシーフードの欧米及び日本向けの輸 出と国内販売向けに保管していた。国内販売は、殆んどがホーチミン市内の小売店へ配送される が、月間 500 トン程度は冷蔵トラックにてハノイまで運んでいる。ホーチミン近郊の日系食品メーカ ーの製品の配送も行っている。

最近では、アイスクリーム(タイ・韓国)、牛肉(オーストラリア)、ムール貝(イタリア)などの輸入品 の取り扱いが増えてきている。アイスクリームはスーパーマーケットで、ムール貝はレストランで、オ ージービーフは外国人向けの食材販売店で販売されている。これらの商品はここ 2 年ほどで取り 扱いが増えてきている。

ベトナムはこれまで、冷凍冷蔵食品に関しては基本的にエビ、イカ、米国向けのナマズの輸出を 契機に冷凍冷蔵倉庫の需要が高まったが、輸入はそれほど増加していない。実際、冷蔵・冷凍品 の配送でも 2012 年までは、貨物がトラック一台分集まらないこともあり、クーラーボックスに入れて 配送することもあった。ただ、2012年夏頃から、コープマート、ロッテマート、コンビニエンスストアな どが多店舗展開を進めたのに合わせて、アイスクリームや牛肉などの輸入商品の取り扱いが増え ており、この傾向は今後も続くと予測している。

日本からの食品の輸入はまだ非常に少ないのが現状で、日本産品をベトナムに輸入したいとい った相談は受けたことがあるが、実績としては伸びていない。しかし、2009 年からファミリーマート やミニストップといった日系コンビニエンスストアが進出し、2014 年にはイオン 1 号店もオープンし たことで、今後日本の冷凍・冷蔵食品の輸入は増加するものと期待している。

<冷凍冷蔵トラック>

同社の場合、冷凍冷蔵車を1トン車から15トン車まで合わせて24台保有している。1トン~1.4 トン車は、ホーチミン市内の配送用に使用しており、大型車両はハノイ等遠隔地への輸送に使用し ている。ホーチミン市内は、トラックの通行が厳しく制限されており、1.5 トン以上の車では市内中心 部への配送が非常に難しくなる。

冷蔵冷凍車の冷蔵能力は、1.4トン車の場合が10℃から-15℃までで、大型車両の場合は10℃

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39 から-20℃まで対応可能となっている。

市内中心部のレストランなどでは、立地的にトラックが入れない場所であることも多く、その場合 は、顧客がバイクで商品を取りに来ることもある。

<ホーチミン市近郊の冷凍冷蔵倉庫>

冷凍冷蔵倉庫は、通常の倉庫を建設するのに比べて設備投資が格段に大きくなるが、ベトナム での冷凍冷蔵倉庫の需要は、エビ、イカ、ナマズなどの加工食品の材料となる製品受けが多く、付 加価値の高い加工食品は少ないため、冷凍冷蔵事業を行う物流企業はまだ少ない。日系で冷凍 冷蔵物流事業を行っているのは、同社のみで、その他の外資系ではプリファードフリーザーウェア ハウス、スワイヤー、ロッテシーが上げられる。その他にはベトナム国営大手企業が数社ある。

ベトナムのローカル企業は、倉庫と配送は分離しており、倉庫業者は保管のみを行い、配送は 配送専門業者が行うのが一般的である。

<温度管理について>

同社の冷凍冷蔵倉庫は10℃から-20℃までの温度管理が可能となっている。日本の冷凍冷蔵 配送は品質管理(温度管理)が非常に厳格であるが、ベトナムでは、品質よりもコストが重視される 傾向があり、日系企業のような品質重視のサービスの需要はまだ少ないと感じている。同社は、日 系企業が求める高いレベルの品質管理を行い、冷凍冷蔵品を保管・配送しており、ベトナムでの 今後の高品質輸送への需要の高まりを期待している。

<輸入手続に関して>

ベトナムに食品を輸入する場合の手続は、非常に複雑で、個々の商品に関して細かく規定され ているため、専門業者であっても商品ごとに毎回手続き内容を確認しなければならない。例えば、

同じような製品であっても使用目的が加工食品の原材料なのか、販売なのかによって手続きが変 わる。また工場ごとまたはメーカーごとに各商品の原材料の購入から製造過程までの製造工程表 を提出しなければならない場合もある。商品によって申請先がハノイになるケースもあり、その場合 はハノイまで申請書類を送る必要がある。輸入許可の有効期限も 3 年間有効なものもあれば、毎 回輸入許可申請手続きが必要な製品もある。

申請期間は通常2週間~1ヵ月といわれているが、実際にはもっと短い期間で取得できるケース もある。

日本では通常、物流業者が通関手続きを行うのが一般的だが、ベトナムでの食品関連の輸入に 関しては、手続きが難しいため、輸入商社が専門の通関業者を使って自前で通関手続きを行うこと が多い。このような専門通関業者は、通関手続きを非常にスムーズに行えるが、不慣れな業者が行 った場合、逆に非常に時間がかかることもある。

<検疫手続き>

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検疫手続きは、法律の規定に従い実施されている。輸入通関ごとに必ず行うのが原則となって おり、検疫局に必要書類を提出すると、検疫官が現場に来て検疫検査を実施する。

<ベトナムの冷凍冷蔵品の流通に関する課題>

冷凍冷蔵の流通に関しては、物流業者の段階で商品の劣化などの問題が発生することは少な い。しかし、顧客へ引き渡した後の段階で問題が発生するケースはある。市内のトラック交通規制 などの問題もあり、顧客が商品をバイクで受け取りに来ることがあるが、ドライアイスも入れずにその まま持って行けば、運んでいる間に商品が解けてしまう。エビの冷凍剥き身なども流通の段階では、

きちんと冷凍されているが、小売店の陳列ケースに並んだ段階では、一度解けて再凍結したように 見えるものも見かける。これは、小売店側の冷凍冷蔵品の取り扱いの問題であることが多いと思わ れる。

次に、ベトナムでの冷凍冷蔵品の課題の大きな特徴は、冷凍冷蔵品への需要が極端に低いこと が挙げられる。ベトナムの一般市民にとっては、肉でも野菜でも鮮度の高いものが良いものであり、

昔ながらのローカル市場などは、その日に捌かれた肉や、その日に取れた野菜や魚が並んでおり、

皆それを購入して調理している。その為、一般のベトナム人にとっては冷凍された食品を、再度解 凍して食べるということに対して若干の抵抗があるようだ。大家族主義で家事を家族が行うことも多 く、また惣菜や食事を提供する店もいたるところにあるため、そもそも冷凍する習慣が少ない。今後 このような状況が変化していかなければ、冷凍冷蔵品に対する需要は伸びないのではないかと考 えている。

<輸送期間>

日本の港からホーチミンまで、最も早い直行便で 7~8 日で届くがコストも高い、台湾、香港、プ サンなどを経由する場合は、コストは安くなるが日数は10日から2週間程度かかる。

食品の場合、日本側の港での手続きに3日程度、ベトナムの港での手続きに3日程度かかるの で、日本でコンテナに詰めたところから、顧客のところに届くまでには、最低でも2~3週間かかる。

<今後の展開>

ホーチミン市では、この1,2年で外食産業、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの進出 が進んでいる。今後もこの傾向は続くことが予想され、冷凍冷蔵食品の輸入需要も大きく増加する のではないかと期待している。

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<輸入手続に関して>

食品の場合、通関手続きは検疫手続きも含めて大体 3 日程度で出来る。専門の業者に委託すれ ば特に問題は発生しないが、外資系が自社で手続きを行う場合は、手続きに不透明な部分が多く 難しい。

<輸送期間>

日本からベトナムへの商品の輸送は通関手続きも含めて、商品が届くまでに大体10日から2週 間かかる。倉庫ではベトナム語のラベルを貼る作業をしなければならないので、店舗に届くにはもう 少し時間がかかる。ホーチミンからハノイへの陸送は2日から3日かかる。

<課題>

停電などは、発電機を備えているのでほとんど問題がない。

小口配送の場合、バイクで運ぶことになるが、渋滞も多く品質管理が難しい。ホーチミン市内は、

トラックの交通規制があるので、バイクを活用せざるを得ないのが現状となっているが、外気温が高 いので、氷やドライアイスでの冷蔵には限度がある。

日本食材は、徐々に受け入れられてきてはいるが、まだまだ限定的であり、ベトナムでの販売は、

将来を見据えた種まきの段階と考えている。

<今後の展望>

ここ 2,3 年で日本食レストランが急激に増えてきたことで、輸入食材の需要は確実に増えてきて いる。また、日本食材ショップでは、富裕層のベトナム人が日本食材を購入に来ることも増えてきて いる。今後輸入食材の需要は更に増えると予測している。

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