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将来重視したい参加動機

@      7

口大学

麹mZ

克w導者

図9.スポーツ態度尺度 将来重視したい参加動機を各々選択した割合

7−4−1.「社会的経験」にっいての結果

表39.将来重視したい参加動機「社会的経験」についてのz2検定・残差分析の結果

吉六 △看人

土会的経験を選んだ人数  256 135 23 414 れ以外選んだ人   116 39 9 164

△昔人      372 174 32 578

独立性の検定  **:1%有意*:5%有意

449

2 直 自由度2 P

011

 表39,図9に示すように,将来重視している参加動機第3位までに「社会的 経験」を選択する者は大学グループで256名(68.8%),高校生グループ135 名(77.6%),指導者グループ23名(71.9%)という値が得られた.z2検定の 結果,グループ間における人数の偏りは認められなかった.

7−4−2.「体力維持・健康」についての結果

表40.将来重視したい参加動機「体力維持・健康」についてのZ2検定の結果

体力維持・健漆を選んだ人数 それ以外を選んだ人    △当人

瀬立 の **、1%

意*5%意

 父 56 174

2乗値

2.34

自由度  P値

2 031

 表40,図9に示すように,将来重視している参加動機第3位までに「社会的 経験」を選択する者は大学グループで257名(69.1%),高校生グループ135 名(67.8%),指導者グループ23名(81.3%)という値が得られた.κ2検定の 結果,グループ間における人数の偏りは認められなかった.

7−4−3.「スリルの追求」についての結果

表41.将来重視したい参加動機「体力維持・健康」についてのκ2検定の結果

スリルの追求を選んだ人数 それ以外を選んだ人数  299    ム計人      372

147 174

独立性の検定  **:1%有意*:5%有意

4402乗値 自由度2

P値

011 判定

 表41,図9に示すように,将来重視している参加動機i第3位までに「スリル の追求」を選択する者は大学グループで73名(19.6%),高校生グループ27 名(15.5%),指導者グループ2名(6.3%)という値が得られた.κ2検定の結 果,グループ間における人数の偏りは認められなかった.

7−4−4.「美しさの追求」についての結果

表42.将来重視したい参加動機「美しさの追求」についてのZ2検定・残差分析の結果

大幽 b ム計人

美しさの追求を選んだ人数 168 56 19 243 それ以外を選んだ人数 204 118 13 335

ム骨人 372 174 32 578

独立性の検定  **=1%有意*=5%有意

2乗値 1237

自由度

2

P値

000 判定

**

ロス 蕃 の     ボールド:1% ・のみ:5% ,

■」■一

△昔人

美しさの追求を選んだ人数 69.1% 23.0% 7.8% 243

れ以外 んだ人

60.9% 35.2% 3.9% 335

64.4% 30.1% 5.5% 578

 表42,図9に示すように,将来重視している参加動機第3位までに「美しさ の追求」を選択する者は大学グループで168名(45.2%),高校生グループ56 名(32.2%),指導者グループ19名(59.4%)という値が得られた.Z2検定の 結果,グループ間における人数の偏りが認められた(P<0.01).さらに,残差 分析の結果,高校生グループで「美しさの追求」を選択する者が少なかったこ

とが1%水準で関係している.また,大学生グループならびに指導者グループ で「美しさの追求」を選択する者が多かったことは5%水準で関係している.

以上のことがグループ間における人数の偏りが認められた原因であると特定で

きる.

 このことから,大学生グループは将来スポーツを選択する際の参加動機とし て動きの美しさに関心がやや高い傾向にあると判断できる.

7−4−5.「ストレス発散」についての結果

表43.将来重視したい参加動機「ストレス発散」についてのZ2検定の結果 大学 高六 旨猶 合計人 ストレス発散を選んだ人数 168 78 14 260

それ以外を選んだ人数 204 96 18 318 合計人 372 174 32 578

独立性の検定  **:1%有意*:5%有意 κ2乗値

003

自由度

2

P値

099

判定

 表43,図9に示すように,将来重視したい参加動機第3位までに「ストレス 発散」を選択する者は,大学生グループ168名(45.2%),高校生グループ78 名(8.6%),指導者グループ14名(43.8%)という値が得られた.κ2検定を おこなった結果,グループ間における人数の偏りが認められなかった.

7−4−6.「禁欲鍛錬」についての結果

表44.将来重視したい参加動機「禁欲鍛錬」についてのZ2検定・残差分析の結果

高六 ム昔人

禁欲鍛錬を選んだ人数 166 98 7 271 れ以外  んだ人 206 76 25 307

ム昔人 372 174 32 578

独立性の検定  **:1%有意*:5%有意

15022乗値 自由度2

P値 000 判定

**

クロス集計表の残差分析 ボールド:1%有意色付のみ:5%有意

吉六口 ム曇人

だ人

61.3% 36.2% 2.6% 271

それ以外を選んだ人数 67.1% 24.8% 8.1% 307

644% 301% 55% 578

 表44,図9に示すように,将来重視している参加動機第3位までに「禁欲鍛 錬」を選択する者は大学グループで166名(44.6%),高校生グループ98名

(56.3%),指導者グループ7名(21.9%)という値が得られた.κ2検定の結 果,グループ間における人数の偏りが認められた(P<0.01).さらに,残差分 析の結果,高校生グループで「禁欲鍛錬」を選択する者が多く,逆に指導者グ ループで「禁欲鍛錬」を選択する者が少なかったことが1%水準で関係してい る.このことがグループ間における人数の偏りが認められた原因であると特定

できる.

IV.考察

 研究の結果,大学弓道部活動実践者は高校生や指導者と比べて「勝利」傾向 が強いことが明らかになった.

 まず,武道としての最大の目的である「人間形成」について,各グループの 4尺度平均値の結果,「1)弓道をしている人は誠実で信頼できる」という質問 で大学生グループは,高校生グループおよび指導者グループよりも否定的であ った.また,「2)弓道を始めて自己の人格形成に影響があった」という質問で 大学生グループが指導者グループよりも否定的であった.また,「32)試合で中 るためならば射を崩しても仕方がない」とう質問では,最も否定的であった指 導者グループと比べ,大学生グループは1.02点高く,3グループ中で最も得点 が高いという結果であった.さらに,因子分析の標準因子得点を,z2検定に

かけて偏りをみた結果,結果からも第1因子の「人格形成」ではグループ間で も偏りが認められ,大学生グループは「人格形成」に関心が低い傾向にあると

判断できる.

 研究の目的でも述べたが,目的弓道修練の意味について,阿波研造は「弓は 人格建造の道具」88と述べている他,武道教育の基本について田中が「武道教 育の基本は(中略)技と心をく身体で覚え,使えるようになる〉ことである.

そしてその学びの過程を通して,人間を磨くことである」89と述べている.こ れらのことから,弓道修練には技術の向上のみならず人間性を磨いていくこと が必要であると捉えることができる.また,弓道における心的状態については,

鈴木が「何時如何なる所においても平常心これ道,すなわち心身を乱破するこ となきまでに修養完成し」と述べている.また,前林が平常心について「物事 に対してこだわりのない心理状況」と述べていることから,弓道において的中 にこだわらないという教えは「平常心」を養うことであると捉えられる.

 このような人格形成を達成する下位目標として,「平常心」を養う弓道修練に おいて,4尺度平均値の「19)弓道をしていると,平常心が養える」という質

88前掲,鈴木(2005),p。100.

問で,大学生グループは指導者グループよりも否定的であった.また第2因子 の「修行観」においても,大学生グループは関心が低い傾向にあるという結果

であった.

 この結果に加え,永木の作成した「スポーツ価値志向尺度」を用いて,高校 生グループと指導者グループとを比較した結果,「自己鍛錬志向」が大学生グル ープは36.6%,指導者グループは65.6%,高校生グループは52.3%であり,「勝 利志向」は大学生が17.2%,指導者グループは3.1%,高校生グループは9.2%

であった.この結果と,先述した結果が,大学生グループが弓道修練における 自己鍛錬:に関心が低い傾向にあると判断できる理由である.

 また,大学生グループが「勝利志向」が高校生グループや指導者グループよ りも強いことは,「18)弓道では中ることこそが楽しい」,「25)弓道では,試 合においても中てることよりも綺麗な射が大切である」「32)試合で中るため

ならば射を崩しても仕方がない」という質問で,大学生グループは他の2グル ープよりも的中を重視する結果であったことからも判断できる.さらに,因子 分析の標準因子得点を,κ2検定にかけて偏りをみた結果,第4因子「的中主 義」において,大学生グループは「的中主義」への関心が高い傾向にあり,逆 に高校生グループ,指導者グループは「的中主義」への関心が低い傾向にある ということが判断された.また,永木の作成した「スポーツ価値志向尺度」を 用いた比較の結果においても,大学生グループのみ「勝利志向」が10%以上の 数値を示していた.したがって,大学弓道部活動実践者は,試合での勝利を目 指す傾向にあると判断することができる.このことから,大学弓道部活動実践 者において,高校生や指導者よりも「人格形成」や精神鍛錬としての弓道に関 心が低く,「勝利志向」が強いことには,大学弓道界において「的中主義」が今

日にまで残り,高校生グループや指導者グループよりも「競技スポーツとして の弓道」が浸透し,弓道での目標は「試合」において「勝利」するという概念 が伝統的理念よりも重要視していることにあると考えられる.

 本研究では,さらに大学生グループ内において,高的中率大学と低吟中綿大 学間での弓道観の比較をおこなった.因子分析の標準因子得点をz2検定にか

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