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高齢化に伴い高齢者の人口も増加しているが、高齢者の移動理由にはどのような特徴がみられる のだろうか。年齢

5

歳階級別で検討するにはサンプル数が少ないため、

65

歳以上をまとめた第

7

回 の高齢者の移動理由の結果を図

VIII-12

に示す。高齢者で「入学・進学」による移動はほとんど見 られないので、ここでは「入学・進学」は「その他」に統合した。また、第

6

回から「健康上の理 由」という選択肢を新しく入れており、総数でみると移動割合が低いことから前掲の表では「その 他」に含めていたが、この節では独立させて表示する。また、第

3

回から第

7

回の高齢者の移動理 由の割合を比較したものを表

VIII-9

に示す。

VIII-12

過去

5

年間における高齢者の移動理由(第

7

回)

職業上の理 由 5.5%

住宅を主と する理由 46.2 %

親や子との 同居・近居

18.2 % 家族の移動

に伴って 3.0%

結婚・離婚 0.6%

健康上の 理由 9.1%

その他 13.1%

不詳 4.3%

n=329

-76-

まず、図

VIII-12

の第

7

回調査の結果をみると、他の年齢層同様「住宅を主とする理由」が最も

高く

46.2%を占めている。高齢者にとっても他の年齢層同様「住宅を主とする理由」が最も一般的

な移動理由であるが、その割合は他の年齢層よりも高く、第

4

回を除きおおむね

4

割台を占めてい る(表

VIII-9)。

しかし、高齢者の移動で特徴的なのは、他の年齢層(表

VIII-2)と比べると「親や子との同居・

近居」と「健康上の理由」で移動する者の割合が高いことである。第

7

回で「親や子との同居・近 居」は「住宅を主とする理由」に続き

18.2%で 2

番目に高い理由となっている。表

VIII-9

によると、

3

回調査では「親や子との同居・近居」13.9%と低レベルであったが、これは選択肢に「近居」

が含まれておらず「同居」のみだったことが関係しているだろう。第

3

回では、近居に該当するケ ースは「その他」に含まれている可能性が高い。また、第

3

回では「配偶者の死亡」という選択肢 があり、この選択肢は「その他」に分類されていたので、そのために「その他」の割合が

24.7%と

高いのかもしれない。

VIII-9

過去

5

年間における高齢者の移動理由

また、高齢者の移動は「健康上の理由」によるものが大きい。この項目が追加されたのは第

6

回 調査からであり、第

7

回の結果では高齢移動者の

9.1%を占めている。高齢者の移動の 1

割弱が「健 康上の理由」によるものである。65歳未満では「健康上の理由」は男女ともに

1%台であるから、

その高さがわかる。「健康上の理由」による移動は、第

6

回では

9%弱であり、大きな変化はみられ

ない。

高齢者の移動理由を解釈する上で注意すべき点として、本調査では施設入所者を対象としていな いことがあげられる。高齢者の場合、介護施設や病院に入院しているケースも多く、本調査におい ても施設等から自宅に戻ったケースが過去

5

年以内の移動に該当することがあるだろう。このよう なケースでは、適切な選択肢が含まれていないため、「その他」を選んでいる可能性が高いと思われ る。また、そもそも施設や病院から自宅に戻ったケースは、移動として本人に認識されていない可 能性も高い。その場合は、移動理由以前に移動として回答されていない可能性もある。この点につ いては、XIII章でも分析する。もしも調査対象者に施設入所者も含まれていたならば、過去

5

年間 の移動に占める「健康上の理由」の割合は、もっと高い数値になっていたであろう。高齢者の移動 理由を分析する際には、対象となる高齢者の範囲に留意する必要がある。

(%)

第3回(1991年)

259 3.1 42.5 13.9 6.6 1.5

-

24.7 7.7

第4回(1996年)

321 7.5 27.4 27.4 23.4 0.6

-

6.9 6.9

第5回(2001年)

355 6.8 46.5 26.8 2.3 0.6

-

11.0 6.2

第6回①(2006年)

397 5.8 48.6 16.6 3.3 0.5 8.8 10.8 5.5

第6回②(2006年)

383 5.7 48.3 16.7 3.4 0.5 8.9 10.7 5.7

第7回(2011年)

329 5.5 46.2 18.2 3.0 0.6 9.1 13.1 4.3

1) それぞれの総数には、性別不詳を含む

2) その他には、「入学・進学」を含む 3) 第6回①は、全県対象

4) 第6回②は、3県(岩手県、宮城県、福島県)を除く

総数

(人)

職業上の 理由

住宅を 主とする

理由

親や子と の同居・

近居

家族の移 動に伴っ

結婚・

離婚

健康上の

理由 その他 不詳

-77-

付表

過去

5

年間における男女別・現住地への移動理由

(第

7

回で用いた「過去

5

年の移動者」の算出方法で統一)

(%)

(%)

総数(第3回 1991年) 34,781 6,986 100.0 4.1 13.7 33.7 3.6 16.7 14.0 9.5 4.9 男性(第3回 1991年) 15,851 3,245 100.0 4.3 19.3 35.3 3.2 12.9 10.7 9.2 5.1 女性(第3回 1991年) 17,056 3,528 100.0 3.9 8.5 32.1 4.0 20.1 17.0 9.7 4.7 総数(第4回 1996年) 40,400 9,172 100.0 2.7 13.8 17.9 3.5 43.2 13.4 3.3 2.2 男性(第4回 1996年) 19,719 4,673 100.0 2.9 23.5 26.8 3.6 25.8 10.8 4.0 2.6 女性(第4回 1996年) 20,296 4,447 100.0 2.5 3.6 8.6 3.3 61.6 16.2 2.6 1.7 総数(第5回 2001年) 35,292 7,171 100.0 3.1 12.8 35.3 7.4 11.0 15.5 8.8 6.1 男性(第5回 2001年) 16,802 3,475 100.0 4.5 18.4 34.9 6.9 7.3 13.2 8.6 6.2 女性(第5回 2001年) 17,624 3,560 100.0 1.7 7.3 35.7 7.9 14.6 17.8 9.0 6.0 総数(第6回① 2006年) 32,205 6,983 100.0 4.6 12.8 35.4 6.7 12.2 12.6 10.8 3.9 男性(第6回① 2006年) 15,209 3,465 100.0 5.6 18.2 36.7 6.6 9.5 10.7 9.6 3.7 女性(第6回① 2006年) 16,182 3,399 100.0 3.6 7.2 34.2 6.9 17.2 15.0 11.9 4.0 総数(第6回② 2006年) 30,762 6,792 100.0 4.6 12.8 35.3 6.8 13.2 12.6 10.7 4.0 男性(第6回② 2006年) 14,551 3,366 100.0 5.6 18.2 36.5 6.8 9.5 10.1 9.6 3.8 女性(第6回② 2006年) 15,440 3,311 100.0 3.6 7.2 34.1 6.9 17.2 15.1 11.9 4.0 総数(第7回 2011年) 29,320 5,972 100.0 5.4 14.1 35.0 6.4 10.9 13.5 11.8 2.9 男性(第7回 2011年) 13,841 2,925 100.0 5.0 20.1 34.8 6.6 7.3 11.4 11.8 3.0 女性(第7回 2011年) 14,895 2,956 100.0 6.0 8.2 35.0 6.3 14.6 15.6 11.6 2.9

* すべての回について、総数及び過去5年移動者の総数は性別不詳を含む

** 割合は不詳を除く

*** 第6回について ・第6回①は、全県対象

・第6回②は、3県(岩手県、宮城県、福島県)を除く

その他 不詳 総数

(人)

過去5年の

移動者 入学・

進学

職業上の 理由

住宅を 主とする

理由

親や子と の同居・

近居

家族の移 動に伴っ

結婚・

離婚

-78-