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付録1 都南自動車教習所における国交省補助金事業

図:付録1.1 都南自動車教習所における物忘れ相談プログラムの実施結果

図:付録1.2 講習予備検査の結果(全国)

図:付録1.3 都南自動車教習所における物忘れ相談プログラムの結果割合

図:付録1.4 都南自動車教習所における物忘れ相談プログラムと講習予備検査の対比

被検者アンケート

Q1. 週にどのくらい車を運転されますか(一つだけ選んでください)

1. 毎日 2. 2~3日に1回 3. 4~5日に1回 4. 1週間に1回程度 5. 月に1か ら3回 6. ほとんど運転しない

Q2. 車を運転する目的は何ですか(複数回答可)

1. 仕事に行く 2. 買い物に行く 3. 病院に行く 4. 誰かを送る 5. 友人・知人に会い に行く 6. 家族に会いに行く 7. 旅行やドライブ 8. 運転が好きだから 9. 郵便 局や役場などに行く 10. 趣味で使用する 11. その他

Q3. 運転は好きですか(一つだけ選んでください)

1. 好き 2. 好きでも嫌いでもない 3. 嫌い

Q4. 運転に自信がありますか(一つだけ選んでください)

1. 昔から自信がある 2. 年の割には上手い方 3. 慣れてるから大丈夫 4. あまり自信 がない 5. 出来れば運転をやめたいほど自信がない

Q5. いつまで運転を続けたいと思いますか(一つだけ選んでください)

1. ずっと続ける 2. 自分で危険を感じるまで 3. 家族に止められるまで 4. 友人・知 人に注意されるまで 5. 警察や教習所で止められるまで 6. 医師や看護師に止められる まで

図:付録1.5 都南自動車教習所における物忘れ相談プログラムと講習予備検査の結果比較

Q6. 運転を続ける理由は何ですか(複数回答可)

1. 便利 2. 他に交通手段がない 3. 運転が好き 4. 老化(認知症)予防 5. 健康維持

6. 家族や知人に必要とされている 7. 天気が気にならないから 8. 身体が不自

由 9. 車以外の乗りものを運転できない 10. その他

Q7. あなたの身近に認知症の方がいますか(一つだけ選んでください)

1. いる 2. 世話をしている 3. いるが世話をしていない 4. いない Q8. 最近物忘れが気になりますか(一つだけ選んでください)

1. とても気になる 2. あまり気にならない 3. 気にならない

Q9. 運転中,行き先や,どこを走っているかわからなくなったことはありますか(一つだ け選んでください)

1. 良くある 2. 時々ある 3. 一度もない

Q10. あなたは認知症と診断されたことがありますか(一つだけ選んでください)

1. はい 2. 覚えていない 3. いいえ

Q11. 「認知症」と診断されたら運転をやめるべきだと思いますか(一つだけ選んでくださ い)

1. そう思う 2. どちらでもない 3. やめなくても良い

Q12. 自分の物忘れが,認知症かそうでないかを調べるにはどれが良いですか(一つだけ選 んでください)

1. 保健所や役所(地域包括支援センターなど)でまとめて 2. 病院でしっかりと調べた い 3. 自動車教習所などで簡単に 4. 公民館や地域の集会所で地域ごとに 5. ショッ ピングセンターや商店街などで簡単に 6. 自宅でできる仕組みがあればよい7. その他 Q13. 認知症と診断されたら運転してはいけないことを知っていますか

1. 知っている 2. 知らなかった

Q14. 教習所で認知症を予防する教室があれば参加してみたいですか 1. 参加したい 2. どちらでもない 3. 参加したくない

Q15. 今回のような講習の場合に,どのくらいの講習時間が適当だと思いますか(一つだけ 選んでください)

1. 1時間 2. 1時間30分 3. 2時間 4. 2時間30分 5. 3時間 6. 4時間 Q16. 今回のような講習の場合に,参加費用はどのくらいが適当だと思いますか(一つだけ 選んでください)

1. 1000円 2. 1500円 3. 2000円 4. 3000円 5. 4000円

付録2 各種講演会における講演

図:付録2.2 11月29日(土)講演資料 図:付録2.1 12月9日(火)講演資料

図:付録2.3 12月9日(火)講演チラシ 図:付録2.4 3月21日(火)講演チラシ

付録3 第4回日本認知症予防学会学術集会における研究発表

【発表抄録1】

高齢運転者の認知症予防への自動車教習所の取り組み

○浅田克子

八尾自動車教習所,特定非営利活動法人高齢者安全運転支援研究会

【目的】現在,運転免許の管理上でも免許更新時75歳以上に課せられた「講習予備検査」

が認知症スクリーニング検査として位置づけられている.しかし,そこで見出された明ら かに認知症症状を呈する受検者に対しても,所定の手続きを踏まえることで免許更新が認 められている.この検査により免許取り消しにつながる更新希望者はごくわずかであるこ とから,今後「講習予備検査」を経て免許更新に至った高齢者による認知症起因の交通事 故が発生した場合,講習予備検査実施機関である自動車教習所の不作為が社会問題化する 恐れがある.

高齢者の認知症に起因する交通事故や認知症が早期発見により予防可能な病気であること が社会的関心事となった現在,認知症スクリーニングを実施している自動車教習所がこの 問題を座視することは社会的責任の放棄と言わざるをえない.このことから,認知症が疑 われる,特にMCIのドライバーに対して,安全運転教育を行うとともに,免許返納につ いての助言の仕組みの検討や整備を急ぐ必要があるうえ,特に地方部在住の高齢者の生活 の足として車の運転を確保するために,認知症予防と運転技能保持のトレーニング手法を 開発することも必要となっている.

【方法】講習予備検査対象年齢以前の高齢者を含む,主に60歳以上の方を対象とした安 全運転講習会を開催し,「物忘れ相談プログラム(MSP1100)」を使用して「物忘れ」

の度合いを測定.健常な方と認知症やMCIの疑いがある方を峻別し,後者に認知症の移 行防止に役立つプログラムを複数回実施.中でもMSP1100の結果が悪い方には専門機関 への相談・受診を促すことも考慮.実施プログラムの具体的内容は,交通規範の再確認や 教習所内における運転実技の確認に加え,自動車の運転を通じた認知症予防に役立つプロ グラムとし,認知症起因の交通事故を未然に防ぐための手法開発につながるためのものと する.さらに高齢者講習の講習予備検査受検者を対象にMSP1100を任意で受検いた だき,講習予備検査との整合性や差異についての検証も行う.

【結果】MSP1100を活用し,そのMCI早期発見機会を創出,予防的措置を講ずる ことで運転の現場における認知症起因の交通事故削減に大きく寄与するものと考える.さ らにこの仕組みが全国教習所に採用されたり,システムが車両に搭載されたりすれば,運 転者個人がそれぞれに自己の認知機能状態を確認することができるようになる.

【考察】高齢者を始めとして認知機能に不安を抱く人にとって,その確認(認知症スクリ ーニング)手法と機会,場所が普及以前の状況で決定的に不足しているのが現状.

自動車教習所がこの問題解決に取り組むことは,高齢者の認知症起因の交通事故削減のみ ならず,MCI段階の人の認知症移行の予防効果による,医療費や介護保険等社会保障費 の削減などについてもその効果は大いに期待できると考える.

【発表抄録2】

高齢運転者のMCI早期発見と交通事故防止のために

For the discovery of MCI stage and to prevent the traffic accidents of senior drivers

○中村拓司,平塚雅之,諸井恵,並木靖幸

特定非営利活動法人 高齢者安全運転支援研究会

○Takuji Nakamura,Masayuki Hiratsuka,Megumi Moroi,Yasuyuki Namiki

Nonprofit Organization Research Institute on Support and development for Safe Driving by the Elderly

【目的】昨年8月,長野県内の高速道路を60歳代後半の女性の軽乗用車が逆走,大型バイ クと正面衝突した.バイクの男性は死亡し,女性は自動車運転過失致死容疑で現行犯逮捕さ れた.県警による事情聴取では「わからない」と繰り返し「どのように高速に入り,なぜ逆走 したか」を答えられなかった.その後の調べで女性は認知症で通院,薬も服用していたこと が明らかになったが,2011年に免許を更新,運転を続けていた.本来認知症と診断され た場合は免許を返納しなければならないが,種々の事情で運転を続けていたのであろう.免 許更新時75歳以上で課せられた認知症スクリーニング「講習予備検査」の対象年齢にはま だ間があった.このように制度と現実のギャップが生じている現状は早期に是正する必要が ある.

【方法】神奈川県座間市と大阪府八尾市の自動車教習所において,MSP1100を用いた 講習予備検査対象の高齢者に対して認知機能スクリーニングを実施.さらに運転実技との相 関も検証する.その結果を講習予備検査と比較検討し,実際に運転を続ける人の「認知症の 疑い」および「軽度認知障害(MCI)」の疑いの割合とその運転リスクを明らかにする.今 回の実験でも13点をボーダーラインとして認知症予備群(以下「予備群」))とし,今回は「問 題なし」は14点以上,「予備群」は13点~11点とし「MCIの疑いあり」,「問題あり」は 10点以下と定義,問題ありを「認知症の疑いあり」とした.

【結果】.平成25年の調査では「物忘れが始まっている」とされる人が20名中4名,ボーダ ーライン上の人が2名となっている.運転免許更新時70歳以上の「高齢者講習」対象者と比 べた場合,自らの意思で安全運転教室に参加されていること,年齢が低い人が存在すること などから,認知症の割合は低くなっていると思われるが,自身も気づかないうちに認知症を 罹患している人が存在することを示している.

【考察】自動車教習所における「講習予備検査」は認知症スクリーニング検査だが,認知症 の知識のない検査員による実施には無理がある.検査員によって採点結果が変われば,客観 的評価とは言えない.また初期段階のアルツハイマー型であれば,運転技能の低下は少なく,

家族が助手席で補助することなどで運転を続けられる場合もあると思われる.認知症高齢者 の運転継続可否を,客観的・合理的に判断するシステムとその運用に係る人的資源育成を,

より実践的に行う必要がある.団塊の世代が高齢化し女性ドライバーが急速に増加する現在,

認知症起因の重大事故を防ぐためにも認知症の人の運転免許制度を再考する必要性はきわめ て高い.

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