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平成 27(2015)年度は、第 2 次食育推進基本計画(計画期間:平成 23(2011)年度~平 成 27(2015)年度)に基づく取組の最終年です。数値目標として定められた 11 項目(13 目 標値)のうち、「1.食育に関心を持っている国民の割合」、「2.朝食又は夕食を家族と一緒に 食べる「共食」の回数」、「5.栄養バランス等に配慮した食生活を送っている国民の割合」、

「9.農林漁業体験を経験した国民の割合」、「10.食品の安全性に関する基礎的な知識を持っ ている国民の割合」、「11.推進計画を作成・実施している市町村の割合」の 6 項目について、

作成時の値に比べて改善を示しました(図表- 25)。

図表-25  第2次食育推進基本計画における食育の推進に当たっての目標値と現状値

77%*9 子供  :1.6%*3 20歳代・30歳代男性     :28.7%*5

50.2%*10 41.5%*1 70.2%*1 34.5万人*11

27%*13 37.4%*15 40%*16

75.0%*2 週9.7回*2

77%*8 26.9%*8 子供  :1.5%*4 20歳代・30歳代男性     :32.1%*6

63.4%*2 42.9%*2 71.1%*2 34.4万人*12

36%*14 63.4%*2 76.7%*17

子供  :0%

20歳代・30歳代男性     :15%以下 26.1%*7

《第2次基本計画作成時の値》

週10回以上 90%以上 70.5%*1

80%以上 60%以上 50%以上

37万人以上 30%以上 90%以上

《目標値(平成27年度)》

100%

2 .朝食又は夕食を家族と一緒に  食べる「共食」の回数 1 .食育に関心を持っている国民

 の割合

3 .朝食を欠食する国民の割合

30%以上 4 .学校給食における地場産物を使用

 する割合

学校給食における国産食材を使用 する割合(※)

5 .栄養バランス等に配慮した食生活を送ってい  る国民の割合

7 .よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関  心のある国民の割合

6 .内臓脂肪症候群(メタボリックシンドロー  ム)の予防や改善のための適切な食事、運動  等を継続的に実施している国民の割合

8 .食育の推進に関わるボランティアの数

80%以上

9 .農林漁業体験を経験した国民の割合 10.食品の安全性に関する基礎的な知識を持って   いる国民の割合

11.推進計画を作成・実施している市町村の割合

※平成25(2013)年12月基本計画一部改定により追加 週9回*1

《現状値》

資料:*1 平成22(2010)年度「食育の現状と意識に関する調査」(内閣府)

   *2 平成27(2015)年度「食育に関する意識調査」(内閣府)

   *3 平成19(2007)年度「児童生徒の食生活等実態調査」((独)日本スポーツ振興センター)

   *4 平成22(2010)年度「児童生徒の食事状況等調査」((独)日本スポーツ振興センター)

   *5 平成20(2008)年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)

   *6 平成26(2014)年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)

   *7 平成21(2009)年度文部科学省学校健康教育課調べ    *8 平成26(2014)年度文部科学省健康教育・食育課調べ    *9 平成24(2012)年度文部科学省学校健康教育課調べ

   *10 平成21(2009)年度「食育の現状と意識に関する調査」(内閣府)

   *11 平成21(2009)年度内閣府食育推進室調べほか    *12 平成27(2015)年度内閣府食育推進室調べほか

   *13 平成22(2010)年度「「食事バランスガイド」認知及び参考度に関する全国調査」(農林水産省)

   *14 平成27(2015)年度「食生活及び農林漁業体験に関する調査」(農林水産省)

   *15 平成22(2010)年度「食品安全確保総合調査」(食品安全委員会)

   *16 平成22(2010)年度内閣府食育推進室調べ    *17 平成27(2015)年度内閣府食育推進室調べ

章食育推進施策等の現状

1.食育に関心を持っている国民の割合

平成 27(2015)年度の「食育に関する意識調査」によると、食育に『関心がある』(「関心が ある」及び「どちらかといえば関心がある」の合計)と回答した人の割合は 75.0%であり、平 成 26(2014)年度の調査結果(68.7%)と比べて 6.3 ポイント増加しています。また、計画作 成時(平成 22(2010)年度)の調査結果(70.5%)と比べて 4.5 ポイント増加しており、平成 17(2005)年 7 月の調査結果(69.8%)と比べると 5.2 ポイント増加しています(図表- 26)。

さらに、食育に『関心がある』と回答した人に対して、国民運動として食育を実践する際に 関心があることを尋ねたところ、「食品の安全性」(75.3%)や「食生活・食習慣の改善」

(60.4%)に対する関心が高かった一方で、「自然の恩恵や生産者等への感謝・理解等、農林 漁業等に関する体験活動」(36.2%)、「郷土料理、伝統料理等の優れた食文化の継承」(34.2%)、

「環境との調和、食品ロスの削減や食品リサイクルに関する活動」(26.3%)等、食の循環や環 境、食文化などに対する関心度は 2 ~ 3 割程度という結果でした(図表- 26)。

図表-26  食育への関心度(年次推移)

関心がある どちらかといえば

関心がある どちらかといえば

関心がない 関心が ない わから

ない

(該当者数)

今回調査 (n=1,791) 75.0 23.5

(n=1,824)

平成26(2014)年12月調査 68.7 29.8

(n=1,771)

平成25(2013)年12月調査 74.6 24.1

(n=1,773)

平成24(2012)年12月調査 74.2 24.6

(n=1,867)

平成23(2011)年12月調査 72.3 26.2

(n=1,853)

平成22(2010)年12月調査 70.5 28.1

(n=2,936)

平成21(2009)年12月調査 71.7 26.3

(n=1,862)

平成21(2009)年3月調査 72.2 26.4

(n=1,745)

平成20(2008)年3月調査 75.1 23.1

(n=1,831)

平成19(2007)年3月調査 69.5 28.3

(n=1,626)

平成17(2005)年7月調査 69.8 25.9

関心がある(小計) 関心がない(小計) 関心が

(小計)ある

関心がない

(小計)

37.9 33.8

36.6 34.9 35.4 33.4

35.1 36.9

39.0 36.1 31.9

37.1 34.9

37.9 39.4 37.0 37.1

36.6 35.2

36.1 33.4 37.9

15.6 19.2

14.3 15.1 16.1 14.9

15.4 15.6 13.5 16.9 16.2

7.9 10.6

9.7 9.5 10.1 13.2

10.9 10.8 9.6 11.5 9.7

1.5 1.5 1.4 1.2 1.5 1.4 2.0 1.5 1.8 2.1 4.3 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

(3つまでの複数回答)

75.3 60.4

36.2 34.2 26.3 24.2 21.5 0.4

0.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80(%)

総数(n=1,344 人、m.t.=279.0%)

活 ・ 食

食 事 に 関 す る あ い さ つ や 作 法 食 を 通 じ た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン

自 然 の 恩 恵 や 生 産 者 等 へ の 感 謝・理 解 等、

農林漁業等に関する体験活動

郷土料理、伝統料理等の優れた食文化の継承 環 境 と の 調 和、食 品 ロ ス の 削 減 や 食品リサイクルに関する活動

○「食育を国民運動として実践するとしたらどんなことに関心があるか」

※家族と同居している人のみ回答

※数値結果(%)は小数点第二位を四捨五入してあるので、内訳の合計が計に一致しないこともある。

資料:内閣府「食育に関する意識調査」(平成27(2015)年10月)

章食育推進施策等の現状

また、同調査において、食育という『言葉を知っていた』(「言葉も意味も知っていた」及び

「言葉は知っていたが、意味は知らなかった」の合計)人の割合は 78.5%であり、平成 26

(2014)年度の調査結果(77.9%)と比べて 0.6 ポイント増加していました。計画作成時(平 成 22(2010)年度)の調査結果(74.0%)と比べて 4.5 ポイント増加しており、平成 17

(2005)年 7 月の調査結果(52.6%)と比べると 25.9 ポイント増加しています(図表- 27)。

食育という言葉は、男性よりも女性の方が知っている状況で、20 歳代及び 30 歳代の若い 世代においてもその他の世代と同様に、食育という言葉が知られていました。

図表-27  食育の周知度(年次推移)

78.5 77.9 76.6 76.8 77.5 74.0 75.8 74.5 74.0 65.2 52.6 言葉を知っていた

(小計)

26.0 26.0

33.9 33.9

41.0 41.0 41.0 41.0 43.4 43.4 44.0 44.0 42.7 42.7 45.1 45.1 43.6 43.6 46.9 46.9 44.4 44.4

26.6 26.6

31.3 31.3

33.0 33.0 33.6 33.6 32.4 32.4 30.1 30.1 34.8 34.8 31.8 31.8 33.0 33.0 30.9 30.9 34.1 34.1

47.4 47.4

34.8 34.8

26.0 26.0 25.5 25.5 24.2 24.2 26.0 26.0 22.5 22.5 23.1 23.1 23.4 23.4 22.1 22.1 21.5 21.5

0.1

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

平成27(2015)年10月

(n=1,791)

平成26(2014)年12月

(n=1,824)

平成25(2013)年12月

(n=1,771)

平成24(2012)年12月

(n=1,773)

平成23(2011)年12月

(n=1,867)

平成22(2010)年12月

(n=1,853)

平成21(2009)年12月

(n=2,936)

平成21(2009)年3月

(n=1,862)

平成20(2008)年3月

(n=1,745)

平成19(2007)年3月

(n=1,831)

平成17(2005)年7月

(n=1,626)

言葉は知っていたが、

意味は知らなかった 言葉を知っていた(小計)

言葉も意味も知っていた 言葉も意味も知らなかった 無回答

70.9 75.4 73.1 82.4 73.9 65.3 65.0 35.6

31.0 44.1

47.2 39.4 33.3

37.7

29.4 34.3

29.7 35.2 33.7 42.1 33.2

35.0 34.7 26.1

17.6 26.9

24.6 29.1

0 25 50 75 100(%)

○男性

(n=790)総数 20~29歳

(n=57)

30~39歳

(n=104)

40~49歳

(n=125)

50~59歳

(n=111)

60~69歳

(n=216)

70歳以上

(n=177)

84.5 85.7 94.2 91.3 89.0 83.1 41.1 69.0

49.4 50.9 56.4 57.6 40.3

49.7

27.9 33.7

38.2 34.9

36.7 45.5

34.9

31.0 16.9

11.0 8.7 5.8 14.3 15.5

70歳以上

(n=197)

60~69歳

(n=243)

50~59歳

(n=173)

40~49歳

(n=172)

30~39歳

(n=139)

20~29歳

(n=77)

(n=1,001)総数

○女性

0 25 50 75 100(%)

※数値結果(%)は小数点第二位を四捨五入してあるので、内訳の合計が計に一致しないこともある。

資料:内閣府「食育に関する意識調査」(平成27(2015)年10月)

章食育推進施策等の現状

2.朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数

平成 27(2015)年度の「食育に関する意識調査」によると、朝食又は夕食を家族と一緒に

「ほとんど毎日食べる」人の割合は朝食 54.5%、夕食 64.0%であり、平成 26(2014)年度の 調査結果(朝食 58.9%、夕食 65.0%)と比べてそれぞれ 4.4 ポイント、1.0 ポイント減少し ています。

計画作成時(平成 22(2010)年度)の調査結果(朝食 50.1%、夕食 56.5%)と比べると、

それぞれ 4.4 ポイント、7.5 ポイント増加しています(図表- 28)。

また、一週間当たりの回数1にすると、週 9.7 回(朝食 4.4 回、夕食 5.3 回の合計)であり、

平成 26(2014)年度の調査結果の週 10.0 回(朝食 4.6 回、夕食 5.4 回の合計)と比べて 0.3 回減少しています。計画作成時(平成 22(2010)年度)の調査結果の週 9.0 回(朝食 4.1 回、

夕食 4.9 回の合計)と比べると 0.7 回増加しています。

さらに、食事を家族と一緒に食べることについては、一人で食べるより、「家族とのコミュ ニケーションを図ることができる」(78.2%)、「楽しく食べることができる」(68.9%)といっ た利点が挙げられています(図表- 28)。

図表-28  朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数(年次推移)

56.8

56.8 11.211.2 17.417.4 5.65.6 8.48.4 0.50.5 56.5

56.5 9.59.5 18.318.3 6.96.9 8.88.8 71.6

71.6 9.19.1 11.011.0 4.14.14.24.2 - 60.1

60.1 10.710.7 16.316.3 6.26.2 6.66.6 0.10.1 56.2

56.2 13.113.1 19.919.9 4.74.7 6.16.1 0.10.1 65.0

65.0 10.710.7 13.713.7 5.05.0 5.55.5 0.20.2 64.0

64.0 10.710.7 13.513.5 4.34.3 7.37.3 0.20.2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

平成21(2009)年12月

(n=2,732)

平成22(2010)年12月

(n=1,708)

平成23(2011)年12月

(n=1,722)

平成24(2012)年12月

(n=1,603)

平成25(2013)年12月

(n=1,610)

平成26(2014)年12月

(n=1,658)

平成27(2015)年10月

(n=1,640)

○朝食

○夕食

50.7 50.7 50.1 50.1

60.3 60.3 53.5 53.5 48.2 48.2

58.9 58.9 54.5 54.5

6.2 6.2 5.3 5.3

3.9 3.9 5.5 5.5 8.3 8.3

4.2 4.2 4.8 4.8

11.3 11.3 11.1 11.1

8.7 8.7 10.3 10.3 15.4 15.4 9.3 9.3 10.1 10.1

7.9 7.9 8.0 8.0

7.8 7.8 9.6 9.6 8.3 8.3 6.9 6.9 6.7 6.7

23.4 23.4 25.5 25.5

19.2 19.2 21.0 21.0 19.8 19.8 20.6 20.6 23.8 23.8

0.5 0.5 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 0.1

平成21(2009)年12月

(n=2,732)

平成22(2010)年12月

(n=1,708)

平成23(2011)年12月

(n=1,722)

平成24(2012)年12月

(n=1,603)

平成25(2013)年12月

(n=1,610)

平成26(2014)年12月

(n=1,658)

平成27(2015)年10月

(n=1,640)

週に 4 ~ 5 日

食べる 週に 1 日

程度食べる ほとんど 食べない 無回答 ほとんど毎日食べる 週に 2 ~ 3 日

食べる

1 共食の回数は、「ほとんど毎日食べる」を週7回、「週に4~5日食べる」を4.5回、「週に2~3回食べる」

を2.5回、「週に1回程度食べる」を1回とし、それぞれ朝食・夕食ごとに、該当人数を掛け、合計したもの を全体数で割り、朝食と夕食の回数を足して週当たりの回数を出している。

章食育推進施策等の現状

○共食回数

4.1 4.7 4.3 4.2 4.6 4.4

4.9 5.7

5.2 5.1 5.4 5.3

9.0

10.4

9.5 9.3 10.0 9.7

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

平成22年

(2010)

12月

(2011)23年 12月

(2012)24年 12月

(2013)25年 12月

(2014)26年 12月

(2015)27年 10月

(回)

夕食 朝食+夕食

朝食

家族とのコミュニケーションを図ることができる 楽しく食べることができる

規則正しい時間に食べることができる 栄養バランスの良い食事を食べることができる 安全・安心な食事を食べることができる 食事の作法を身に付けることができる

調理や配膳、買物など、食事作りに参加することができる 自然や食事を作ってくれた人などに対する

感謝の念をはぐくむことができる ゆっくりよく噛んで食べることができる 食の知識や興味を増やすことができる 食文化を伝えることができる その他

(3つまで複数回答)

わからない

78.2 68.9 36.7

34.4 15.2 12.2 10.5 9.6 7.3 6.0 3.6 0.3 0.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90(%)

(n=1,308 人、m.t.=283.3%)総数

○「食事を家族と一緒に食べることは、一人で食べるよりどのような利点があるか。」

資料:内閣府「食育に関する意識調査」(平成27(2015)年10月)

章食育推進施策等の現状

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