「あなたの世帯では,日常の食料品の買い物は,どのような店に行っていますか。」と いう質問で,「コンビニ」,「スーパー」,「商店街」,「百貨店」,「ショッピングセンター
(大型店)」,「宅配」,「その他」の
7
つの選択肢から,あてはまるものを複数回答で答え てもらった。回答結果を京都と大阪で比較すると表6-1-1
のように,コンビニでの買い 物では京都市中京区が23.5%,大阪市中央区が 31.3% で,大阪の方が有意に高い結果
となった(p<.05)。また,百貨店での買い物については,京都市中京区が55.8%,大
阪市中央区が35.4% で,京都の方が有意に高い結果となった(p<.01)。
有意差のあったコンビニと百貨店での買い物について,年齢,世帯年収,職業,住民
「都心回帰」による大都市のマンション住民と地域生活 33
層のそれぞれの属性別にみてみよう(表
6-1-2)。
コンビニでの買い物の
2
地区のマンション住民の差については,年齢では,京都市中 京区が20
代では大阪市中央区をわずかに上回っているものの,その他の年齢ではすべ て大阪市中央区の方が,比率が高い。京都市中京区では20
代の高さ(50.0%)と30
代 の低さ(11.1%)が大きく出ている(図6-1-2)。
世帯年収別にみると京都市中京区では
600
万円〜1000万円の層で高くなっているが,大阪市中央区では,300万円未満の層が高く,京都市中京区との差は
400
万円未満の層表
6-1-1
日常の食料品の買い物先(複数回答)図
6-1-1
日常の食料品の買い物先(複数回答)「都心回帰」による大都市のマンション住民と地域生活 34
表
6-1-2
日常の食料品の属性別買い物先(コンビニ・百貨店)「都心回帰」による大都市のマンション住民と地域生活 35
で特に大きくなっている(200万円未満では京都
13.6%,大阪 38.9%,200
万円〜300 万円では京都16.2%,大阪 43.3%,300
万円〜400万円では京都17.6%,大阪 36.7%)
(図
6-1-3)。
職業別にみると,度数の小さい生産工程・保安職を除いて,事務職,販売職で大阪市 中央区の比率が京都市中京区の比率と比べて高く,差が大きくなっている(事務職では 京都
18.5%,大阪 37.8%,販売職では京都 5.6%,大阪 35.7%)(図 6-1-4)。
さらに住民層
3
類型では,どの住民層も大阪市中央区が京都市中京区の比率を上回っ図
6-1-2
日常の食料品の買い物先(年代別コンビニ利用)図
6-1-3
日常の食料品の買い物先(世帯年収別コンビニ利用)図
6-1-4
日常の食料品の買い物先(職業別コンビニ利用)「都心回帰」による大都市のマンション住民と地域生活 36
ている。大阪市中央区ではやや新持家層の比率が低いものの,住民層間にあまり大きな 差はみられないが,京都市中京区では旧住民層が高く(28.1%),新持家層が低く(16.0
%)出た(図
6-1-5)。
また百貨店での食料品の買い物について属性別にみると,年齢,世帯年収,職業,住 民層のどの属性でも全体的な傾向は,ほぼすべて京都市中京区が大阪市中央区を上回っ ている。
年齢では,どちらの都市も年齢が高くなるにつれ,利用が多くなる傾向である(図
6 -1-6)。
世帯年収では,京都市中京区では
200
万円〜400万円の層で高くなっているが,大阪 市中央区ではどちらかと言えば高所得層で利用率が高くなっている(図6-1-7)。
職業別では度数の小さい生産工程・保安職を除いて,販売職(京都
50.0%,大阪 28.6
%),サービス職(京都
47.4%,大阪 13.0%),仕事をしていない層(京都 70.9%,大阪
41.2%)で特に大阪市中央区が京都市中京区と比べて低くなっている(図 6-1-8)。
住民層
3
類型では大阪市中央区が京都市中京区に比べて新賃貸層の利用率が低くなっ ている(京都41.1%,大阪 15.5%)(図 6-1-9)。
図
6-1-5
日常の食料品の買い物先(住民層別コンビニ利用)図
6-1-6
日常の食料品の買い物先(年齢別百貨店利用)「都心回帰」による大都市のマンション住民と地域生活 37