以下に,音声をどのように文字化したのか,その要領(細則)を記す。
i.一つの標本(5分)を1ファイルとして,カタカナ(全角)で文字化・入力する。
2.単位語(長い単位)の切れ目に (空白)を入れる。文の終わりには句点をつける。
「文」の認定はおおよそのものでよい(「第2部第1章 調査の手順」参照)。
3.原則として一人の話者のひとまとまりの発話を1レコード(1行)とし,話者が変わるたび に別レ3一ドとする。
4.同一話者の発話の先頭には同一の記号(話者記号)とコロンを付与する( a: など)。一 っの発話が複数の話者によって行われている(同時に発話している)場合には複数の話者記号 を併記し( a・b: ),話者が多数の場合には 多: とする。歌の場合は,話者記号の後に (歌) と記す。また,話者が不明の場合には ?: とし,確定できない場合には前後を ? で囲む( ?a?: )o
(0063)a:ゴセイドーノ チツジョオ ミダス コトニ ナル。 ワカルナ。
b:ワカリマス。 シカシ。
a:ワカッタナラ オマエタチワ マチカタノ ブンニ シタガッテ コードースルコトダ。 ヨイナ。
b:ハイ。
C:ジャ サガラサマ。
a:ウン。
d:アレデ ナットクナスッタデショ一網。
ただし,同一話者のひとつづきの発話でも,歌と歌でない発話,ナレーションとそうでない 発話などに分かれる場合には,それぞれを別の発話としてもよい。複数の話者が,一つの文を 分担して発話している場合も同様。
(0182)r(歌):ヨーキデ ゲンキデ イキイキト。
r:プリーズ シャチョー。
多(歌):カ トルハエトルキンチョール。
r(歌):アソーレ〈合いの手〉。
(0052)m・n:ヤクルトノ
o(歌) :コーヒタイム。 コーヒタイム。
逆に,一つの発話の中に,歌と歌でない部分があっても,両者が一つの文を構成しているな
ど,まとまりが強いと考えられる場合には,それぞれを別の発話にせず,注釈でその旨を記し
てもよい。
ag 4章 音声の文字化 47
(0◎59)ア:ピントニ ツヨク イロガイー。オートフit・一カスカメラニくここから歌〉チャー。 フジ カラアー謹 チャー =エイチジー。 〈ここまで歌〉 フジカラ一望イチジー シントージョー◎
5.発話者(a)の途中で他者の発話(b)が入ったときは,
を用いてっなぐ。
aの発話の切れ目を + の記号
(0◎65)a;マー一・イマーゲンザイ テモトノ トケーデ ニジカンジューナナフンオ ケーカシテイマス=・
ト《 =カラ アト十 b:ソーデス。
a:÷チョットー サンプンデワ十 b:→ムリデショーネー←e。
a:率→ゴールニワ← トドキソーモナイデスネー。
6.一一っの単位語の中に,遊びことばや言い誤りなどが割り込んでいる場合には,その前後(の 分けられた単位語)に = を付ける。一つの単位語の途中に他者の発話が罰り込んでいる場 合も同様。
(0017)a:ダカラー ドードートデスネー コクミンニネ アノ コーユー カンセズゼーオ ドーニュー シマスヨト イカガデショーカト= ウー =ユー コトオ ソノ トーテデスネ デ コ クミンガ アノー一 センキョデモッテ エー ソレデ ヨロシートユー ジミントーオ シ ジシタラ コレワ ドードA セーセードードート ヤレバ イー。
(0008)9:十マー アノ ハッカイニ ナッテモ キューカイニ ナッテモ アキラメナイデカンキャ クセキニ ズット イラレル ヤキュート=十
e:バー0
9:十=・ユーフーニ カンガエテイタダケレバ ヨイノデワナイノデショーカ。
(eo53)b:ソコラヘンマデ ヒロゲテ=ts
9:エー一一。b:÷エー ;イクワケデスネ。 ウーン。
7.標本が単位語の途中から始まったり単位語の途申で終わったりする場合,始まりは △ , 終わりは 盒 の記号で示す。発話が他の発話にさえぎられたりして完結しないでとぎれた場 合,言い差しや書いづまりとなった場合も 禽 で示す。
(0200)a:ムカラナンダロ。 ワカッテルトワ オモーケドヨ ヤサイナンカ ダスンジャナイゾー。
(0206)e:オンナワ タフデナクチャネ シゴトモ コイモ コナセヤ《
(0120)i:カミサント フロエ ハイッテワイカンナンテ ソンナノ ナイデス?ヨ?。
凄:〈笑い〉 ヤギューケノ カクンニ。
a:ネー。 ノギワサンノ ホー?ナンカ? ドーナンデスカ。
i:アナタ イッモ ハイッテ《
j:ワタシワ アノ ムスメト ハイッテマス。
(G149)d:フランスカクメー= ニヒャクメde =ニヒャクネン
(0317)b:エーガヒョーロンカノ コモリデ愈 コモリノ オバチャマ。
ただし,言い誤り(言いさしていない)の場合はそのまま文字化する。
48第2部方法編
(0253)a:エーキョーガ デル コトオ エー デル ニトモ ヨソーサレルト
8.ことばが聞きとれない箇所は,発話の長さに関係なく, …… (サンテン2字)で表す。
(0092)c:シッカリシテクダサイヨネ。
b:ダレガダヨ。 ……。
c:キョー タノシク ノミマシタネ。
b:ヨッパラッテネーゾ オレワー マダー。 オマエヨー。
C:ソレワ ソーデス。 サケ ノンデ セーカク カワル ヤツワ サイテーデスヨネ。
b:サイテーダヨ。 ソーユー ヤッ イルジャネーカ。 ……。
9。文字化の不確定な箇所は,その前後を ? で臨む。また,聞き取りの候補が複数ある部分 は, / で区切り,その前後を ? で囲む。その場合,発話していないようにも聞こえる 箇所は, φ で示す。
(0254)a:シカシ ヒジカンセッデワ ビラント カンセッ?レッゲッ?ノ チョメーナ キョーショー カ。 アシユビデワ チューソクシシセツカンカンセツニ コツビランガ ミラレマシタ。
(GO96)a:?デ/ネ? イキ?ヤ/マ?ショーネ。
(0227)b:カントクニ イツモ シカラレマシタト →イッテ?イ/φ?マシタガ←。
10.音声が重なっている部分は,その始まりと終わりに,矢印 → ■・一・ を付け,その発話部分 が他の発話と重なっていることを示す。どの発話と重なっているかは,情報として示すことは しない。
(0049)a:→モー キブンワ スッカリ オールデーズデスネ←。 ネー。
C:→?サイコーデシタ?←。
b:→ドーモ アリガトーゴザイマシタfe一。 ハイ。
e:→…… ?スバラ/ナツカ?シーナ鯉。
11.笑いや歓声などは,〈笑い〉〈歓声〉のように示す。また,必要と思われる情報も注釈〈〉
として示す。
(0054)b:ゆアノ← マー シクシャガネ〈指揮者〉 コー ヤッテ シャット カマエットネ
12.音を引き伸ばして歌っているときの音の長さは必ずしも実際の音声に忠実でなくともよい。
(0332)多(歌):一一一〉アサヒーニ ニオーオー ヤマザークラー← ヤーマトーオノコワー コト アーゲテー
ホーン〈同病〉ノ リュー〈隆〉 →コッカーノ フク〈福〉 ヨロズ・一一ヨ ナガクー マ
モルベキー テイコクギカイー ヒラケータリー←。
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ドキュメント内
テレビ放送の語彙調査 1 方法・標本一覧・分析
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