• 検索結果がありません。

調査の担当者・経緯

 この調査は,「(特別研究)言語計量調査一テレビ放送の用語調査一」の課題名のもとに,言語 体系研究部第二研究室(旧言語計量研究部第一研究室)の共同研究として,1988年度に開始さ れた。損当者は以下の5名である。

  室  長中野洋 (91年2月から言語体系研究部長)

  研究員石井正彦(95年1月から言語体系研究部第二硯究室長)

       大島資生 (92年1月就任,95年4月から東京大学留学生センター講師)

        山崎誠 (95年1月から言語体系研究部第一研究室長)

  研究補助員 小沼 悦

 このほか,期間の長短はあるものの,12名のアルバイタが作業をたすけた。

 調査は,担当者全員が,企画から集計・分析までの諸作業を,共同して行った。調査の各過程 では,最適の方法論を得るための試行錯誤が,担当者による討議をとおして,くりかえされた。

この姿勢は,調査の開始時点から一貫したものである。もちろん,ある担当者が中心となって,

ある段階の作業方針をとりまとめることはあった。中野は,調査全体を統括するとともに,デー タ作成のための各種計算機プログラムを作成した。石井は,調査の実施計画を立案し,担当者に よる作業および討議を調i整した。また,この報告書を編集した。大島は,標本の付帯情報をはじ めとするデータ作成の中心となり,「第3部資料編 標本一覧」を編集した。また,計算機上の データの管理も行った。由崎は,標本抽出の設計を行い,また,調査単位の原案を作成した。小 沼は,調査の全体にわたって他の担当者を補助するとともに,アルバイタによる作業を管理した。

このように中心となるところは異なっても,調査は,そのすべてにわたって,担当者金員の合意 と協力とにもとづいて行われた。

 「(特別研究)言語計量調査」として,罫高校・中学校教科書の語彙調査」につつく調査をどの ようなものにするかという検討は,1986年度から,当時の言語計量研究部において行われてい たが,87年度はじめに「テレビ放送の語彙調査」とすることが決定され,第一研究室がそれに あたることとなった。

 88年度は,NHK総合テレビ,同教育テレビ,フジテレビの各1B分の放送を対象とする予 備調査を行い,録画・録音・標本抽出・文字化・データ入力・単位切り・集計などの方法を検討

した。また,調査対象を「東京をキーステーションとする6放送局の7チャンネルが,1989年 4月〜90年3月の1年間に放送した番組の語彙」と決定し,標本抽出の具体的な設計を行って,

必要な機材を用意した。

 89年度は,標本台帳をもとに,1年をとおして,標本抽出(録画)を行った。また,㈱ビデ オ・リサーチから,視聴率のデータを購入した23)。

28) 1989年度分の,関東地区のllテレビ視聴率速報』『テレビ視聴率週報』を購入した。

26   第 1 部   序        言念

 90年度は,音声標本の文字化・入力を開始するとともに,標本の番組名・視聴率・話者・C Mと歌の範囲などの情報を付与した。

 91奪度は,「長い単位」についての規則を決定した。音声標本については,文字化を確定し,

単位切りを開始した。画面標本については,調査対象の範囲・調査方法を決定し,ビデオプリン タによるデータ作成と計算機入力に着手した。この段階で,全体の集計を終えるまでにはさらに 数年を要すると判断された。そこで,ひとまず,調査対象を3か月分(全体の4分の1)に縮小

し,その調査・集計を先行することとした。

 92年度は,音声標本の単位切りを終え,「雑誌九十種の語彙調査」の同語異語判別規則に準拠 した判別を開始した。また,画面標本の単位切りを開始した。

 93年度は,音声標本・画面標本とも見出し語をほぼ確定し,語種・品詞の情報を付与した。

 94年度は,ひきつづき,すべてのデータの検査・修正を行い,本報告書を執筆した。

 なお,89年度以降,毎年度末に,国語研究所内外の研究者・有識者による研究会を開催し,

研究経過を報告するとともに,助言を得た。ここに,所外から研究会に参加された方々,また,

文書によって意見をお寄せくださった方々のお名前を記す(五十音順,敬称略)。

秋山秘平 加藤久雄 真田信治 野村雅昭 水野義道

浅井真慧 菅野 i謙 田島覆革 林 四郎 宮島達夫

石野博史 木佐敬久 田中章夫

$高貢一郎 村上征勝

石綿敏雄 斎賀秀夫 谷岡久男 前田富棋 最上勝也

江原暉将 酒井恵美子 土屋信一 馬瀬良雄

大石初太郎

佐竹秀雄

霧岡昭夫

水谷静夫

29

第a章調査の手順

 調査の手順を以下に記す。このうち,標本抽出の方法,音声・画面文字の認定基準,音声の文 字化の規則,単位語の認定(単位切り)規則,見出し語の認定(岡語男工骨脂)規則と集計の考 え方,データの形式と管理については,別に項目を立て,そこで詳述する(「第2部第2章〜第

7章」参照)。

1.標本の抽出・採録

 標本の抽出および採録は,1989年度1年間の放送を母集団として設計・実施した。以下に,

採録について記す(抽出については,「第2部第2章 標本の抽出」参照)。

雀.霊録  画

 標本抽出台帳をもとに作成した「ビデオ予約等作業記録表」(「第2部第7章 2。2」参照)に したがって録画予約を行い,ビデオデッキ4台を併用して,ビデオテープ(160分)に標準モー ドで録画した(1週間28標本,1年(52週)分208巻)。標本は1件5分で,内容確認のため に直前10分,直後5分をあわせて録画した。録画の内容を確認し,録画に失敗した場合には,

原則として,翌週の同チャンネル・同曜日・同時刻の番組を録画した。