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20

00 6420

通商白書(平成5年)210頁

次に日本の外国投資受入れについて検討する。日本の対内投資が実質的に自 由化されたのは1980年代に入ってからである。したがってアメリカ及びE Cと比べて、対外投資と対内投資間にいちじるしい格差が目だっていることは、

すでに検討した通りである。第3-11図表によると、対曰直接投資の約半分

-33-

がアメリカ、4分の1がヨーロッパでしめられており、日本でのこれらの諸国 による再投資と合わせて、対白直接投資の全体を構成している。

第3-11図表

国別の対曰直接投資

3,000 2,500 21000

ili

1,500 1,000

500

痢閤開田開閉開閉陽

WU19/Z19ノ419/61g7B198019821984198619881ggC

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図アメリカ因ヨーロッパ図日本での再投資

若杉隆平論文より(注3)

第3-12図は製造業、非製造業別の対日投資を示している。第3-10図 表で検討したところでは、曰本の対外投資にあっては、非製造業が製造業の約 3倍に達していた。対曰直接投資にあっては、非製造業の比率が小さくなって いる。先進国のGNP構成にあっては、製造業はGNPの3割しかしめないの がノーマルである。日本も例外でない。したがって対曰投資がおくれている理 由の第1は、日本の非製造業、金融・保険、不動産、運輸・通信流通、公益事 業等における国内規制の故だと判断される。

-34-

第3-12図表業種別の対日直接投資

(単位:百万ドル)

4,000

…蛎湯舅舅鍵

3,000

2,000

1,000

1978198019821984198619881990 197919811983198519871989

図製造業 因非製造業 若杉隆平論文(注3)

次に製造業においても、対日投資が少ないのは、日本企業が比較優位をしめ る分野での対日投資はむつかしいからである。曰本が比較優位にある分野は電 気機械、エレクトロニックス、輸送機械等である。この分野で曰本企業より競 争力のある外国企業は少なく、曰本IBM、テキサスインスツルメント等、ご く少数である。第3-13図をみると貿易特化指数の高い分野の企業が、海外 投資においてもシェアーが大きいことが示されている。

第3-13図表我が国の産業別貿易特化指数と直接投資の産業別割合

(91年度)

lljlillilllmRm

864202468-00000000▲▲▲▲▲Ⅳ易特化術数

・肌機械

繊胤ド

鉄・」I;鉄o - ̄

化`79 木材・紙

0246810121’116182()22(06)

製造業海外直接投資に占めるシェア

通商白書(平成5年)220頁

-35-

これまで、日本の対外マクロバランスについて検討してきたことを要約する ことにしたい。近年の世界経済において経常収支が長期的に黒字の国は、日本、

台湾、西ドイツであった。西ドイツは、東西ドイツの統一の結果、赤字国に転 落し当面回復の可能性はない。主要国中、曰本は唯一の黒字国であり、当面黒 字が続くものと予想されている。第3-14図表に示された通りである。

第3-14図表世界の経常収支(10億ドル)

零 Llil厩 ilL

-80.0,-,0,」5721

574’

世界計-740-600-370-530-860-1270-1080-1090-1030-1080 1日ノ連06104031-10-51-29-90-125-135 世界(|Bノ合)-734-590-330-499-870-1321-1109-1180-1155-1215

通商白書(平成5年)286頁

経常黒字国の責任のひとつは、対外的資金供給のマネジメントにある。アジ アの発展途上国への開発資金の供給、累積債務国のリスケージュールのための 資金供給、東欧援助等について、資金配分に努めないといけない。

本節では、対外直接投資・対内直接投資に限って検討した。すでに、フロー でみると曰本は世界最大の対外直接投資国である。1991年でみると、日

本は世界の対外直接投資の比率で18%を占め第1位である。アメリカ(16

%)、ドイツ(13%)、フランス(11%)、イギリス(10%)と続いて いる。残高でも第3-8表で示されたように、日本はアメリカ、イギリスに次

-36-

85 86 87 88 89 90 91 92 93 94

髄国(OECD)

B木 アメリカ

ドイツ

0274随ね別帽 0855へu5Z9qU8M3 005907356864 0676.960引725 02j4肌訂Ⅲ印 0841

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-200

72.9

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-17.0

1325 -65.4 -24.9

0779.Z445372ゴー一一

発展遼上国

OPEC NIES 他アジア 中間栄 アフリカ 頁ID(

000000022926482一-

0000000.823469卯22「『一一一 00000000■巴●●S●26177472-3一一-1 0000000t38338212『’-1 0000000●●●●巳●ら7149885’’2『一一

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世界計 -74.0 -60.0 -37.0 -53.0 -860 -1270 -108.0 -109.0 -103.0 -1080

|ロソ連 0.6 1.0 4.0 3.1 -10 -5」 -2.9 -90 -125 -13.5 世WL(|日ソ倉) -73.4 -59.0 -330 -49.9 -87.0 -1321 -1109 -1180 -1155 -121.5

ぐ世界第3位の対外直接投資国であり、傾向でみる限り、いづれは世界第1位 になるであろう。

19世紀の最大の対外直接投資国はイギリスであり、20世紀の最大の対外 直接投資国はアメリカであった。両国はまたそれぞれの世紀の覇権国であり、

覇権の一環として対外資金供給・対外直接投資を戦略的に運営したと考えられ る。曰本についても、対外資金供給・対外直接投資で世界最大となるとき、そ の運営についてのソフト・パワーが試されることになろう。

第2節日米の貿易構造

本節では、世界の貿易の動向と日米の貿易について検討する。今日の世界の 貿易でめだつことは、ニーズ・アセアンの発展がいちじるしく、そのため曰本 を含めたアジア地域が貿易に占める地位が、EC、北米と並ぶ三極に浮上した ことである。曰本の貿易についての近年の変化は、第1に輸出財(資本財・機 械類・電機製品等)の高付加価値化が進んだことであり、第2に日本の機械類 輸出に占める部品の比率が高まり約4割にも達したことである。部品輸出が高 まった理由は、アメリカ製造業がニーズ・アセアン同様に、日本の部品を輸入 して製品に組みたて、同製品を国内外に供給する構図に変ってきているからで ある。つまり、ニーズの工業化が日本の資本財なしには成立しえなかったよう に、アメリカ製造業も曰本の部品なしにはありえないようになってきた、ので ある。日米製造業のインテグレイションの進展、と言いかえることもできる。

以下、日米の貿易を世界貿易のなかで位置づけることにする。第3-15図 は、世界貿易にしめる地域別のシェアを示している。輸出でみると、1991 年にはEC40%、アメリカ12%、アジア23%になる。同年における輸入 のシェアは、EC41%、アメリカ14%、アジア17%である。

-37-

第3-15図表地域の全世界輸出入に占める割合

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:1.2--

1.7-

リ&帆他艸押阯川倒艸御

□冨回Ⅷ國囮圏

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Mi人(;1兆5,777低'鰯)

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兆9.()H()他 愉人

:1.6-

,1.7-

5.11-

(備考)世界の輸出繍と輸入MMIili,輸出・購入で綿の取り万力!異なることから繩12一致しない,グラフ 中の獺|泄界全体の輸出(入)繩に占める割合(%)を示す。また,億ドル単位の蝋|狢年の全世 界の輸出(入)鰍示す。なお,EC|堀内剛槍tj。

(資料)IMFmT」,台湾行政院「自由中国Z工繋」

通商白書(平成5年)20頁

第3-16図表は、日本の輸出及び輸入を地域別・品目別に示したものであ る。92年の輸出総額は約3,397億ドル、輸入総額は2,330億ドル、し たがって貿易黒字は、1,067億ドルであった。地域別にみると、対アメリ カ黒字が435億ドル、対EC黒字が312億ドル、対NIES・ASEAN 黒字が546億ドルに達した。輸出にしめる一般機械・電気機器・運送用機械

・精密機械の4品目は輸出の76%を占めている。

-38-

第3-16図表我が国の地域別・品目別輸出入動向(1992年)

(単位:百万ドル)

(1)輸出

世界アメリカECNIEsASEAK中国中近東w7 IH顧榊比価頓前靴価額Ii年比圃額、年比伺甑前靴圃顧前靴団図前年比圃図榊比 339650809,793466247456726388740706801L949391152062351077A491 1929,9281A121304889178327044331786048426248 85908281017956007316857妬9105122332078110819A592

1911894323817234911386869642876144107402279L978649 388611080826484103138915868120217293120280799 2133310374178129600667403469422173511614762110972 762709723408118155811L715699361038714286591325662L6290520 77410O2L11455149876221283103117731312414267230483235307 87140118299690715413131587137148526111631117610143715130 1600833O26604507L33609741079931712044673127433 2796673975856319771608312717511M508105228133316

2)輸入

(備考)前年比は伸び率(%)。

(資料)大蔵省「貿易統計」

通商白書(平成5年)67頁

-39-

品名 世界

価額ii年比 アメリカ 価額 前年比

EC 価額ii年比

NIES 価蘭 ii年比

ASEAN 価Wi 前年11‘

中国 価額 前年比

中近東 価蘭

ロシア

価願前年比 僅額339,650 95,793 4.662,474 72,638 40,706 lL949 39.115,206 23.5 1077 食料品 1,929 281 ▲12 130 917 270 33 17.8 60 48.4 26 24.8 I蝋】〔び同製品 8,590 810 1.7 956

5.7 969 10.5 1223 32.0 781 10.8 19 △59.2 化学製品 19,118 3238 17.2 13.8 6,869 2,876 14.4 1,074 279 19 78 ▲64.9 非錨i鉱物製品 3,886 11.0 808 484 10.3 1,389 15.8 681 20.2 172 120 28.0 釦ULび同製品 21,333 10 3,741 6,674 4,694 1,735 11.6 25.1 109 ▲72.5 一般圃械 76,270 23,408 11.815,581 117 15,699 10,387 20865 91.3 2,566 2L6 290 鬮気閲器 77,410 2L114 14,987 21,283 10.3 11,773 13.1 26.7 2,3M 235 ▲30.7 輪送用楓器 87,140 11.8 29,969 ▲0.715,413 13.1 5,871 37.1 4,852 6.1 1,163 6,101 43.7 151 △35.0 精密駒ii 16,008 5,026 4,507 AL3 3,609 171 20.4 467 3.1 27

の他 27,966 7,397 5,631 7,160 3,127 17.5 1,1M 50.8 1,052 133 △31.6

以上のように、高度製品が輸出の大方を占めることになった結果、輸出価格 弾性値の低下、航空貨物輸出の増加等がめだつようになってきている。輸出の 価格弾性値の低価要因としては、輸出に占める資本財の比率が大きくなったこ

とが挙げられる。資本財は品質・精度・機能が重要で製品差別化が高く、輸出 先の生産構造にビルトインされているため、為替の変動に感応しにくいと考え

られる。輸出品の高付加価値化は、航空貨物輸送の拡大にもつながっている。

航空貨物輸出額は、92年において総輸出の16%に達している。航空貨物の 4割は半導体部品・科学光学機器等である。(第3-17図表)

第3-17図表

①我が国の輸出数量の価格弾

性値の推移 ②我が国の航空貨物輸出の推移

42086420

I110000

(IUIPル)[.そり)他O11ilIl職1WIに01iぬる軌飛IOi物

ijlliiijiiiJI1MIllil

%8642011111186

L、 1--

FF戸戸戸一戸一戸F〒 ̄T-戸一一T ̄ ̄

lomNlumIvIumN1pmIvIDmIvIuoIm -87-JL88 ̄L89- ̄“-J ̄91-』L-92(11ウ (衝考)1.推計期間は24四半期,横軸は各推計期間

の終期を示す。

2.推計の詳細は付注l2aDNq。

(資料)大蔵省「貿易統計」,日本銀行「卸売物価指 数月報」,IMF「IFS」

808l82838Jl8586878889909192(61リ (資料)大蔵省「貿易統帥」

通商白書(平成5年)199,203頁

曰本の輸出の第2の変化は、部品輸出の増加である。機械機器類における部 品・半製品等の中間財輸出額は92年で936億ドルで、日本の輸出総額の2

8%、完成品を含めた機械機器類輸出額に占めるシェアは、36%に達した。

部品・半製品輸出額の伸びもめだっており年間15%に達し、完成品の伸び率 9%を上廻っている。財別にみると、VTR、テレビ等音響映像器部品、半導 体などの電気機械機器部品が55%、原動機・工作機械・コンピューター部品

-40-

等の一般機械部品が40%、自動車部品・航空部品等の輸送機械部品17%、

等になっている。(第3-18表)

第3-18図表

①我が国の部品輸出の推移 ②我が国の機械類輸出におけ る部品輸出シェアの推移

(%)

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