第 8 章 図表の組版 125
8.2 表
L
ATEX
で表を作るための環境はtabbing
環境 タブを制御することによって表を作成する.tabular
環境 高度な表も作成することができる汎用的な表作成環境.array
環境tabular
環境と機能は類似しているが数式の行列などに使われることが多い.
の三つが用意されております.
array
環境は7.5.5
節にて紹介していますのでそちらを参 照してください.tabbing
環境も簡単に表が作成できる環境なのですが,tabular
のほ うが記述が楽だと思いますので,ここではtabular
のみを紹介します.tabular
環境は 次のように記述します.\begin{tabular}{
列指定子}
a11&
. . .&
a1n\\
...
&
...&
...\\
am1
&
. . .&
amn\end{tabular}
行列とほぼ同じです.違うのは数式環境には入れなくても良いということです.
好き好き
L
ATEX 2
ε初級編8.2
表8
列指定子とはその
tabular
環境における表の列数や縦方向の罫線などを決めるもので す.tablar
環境で使用できる主な列指定子は表8.3
の通りです.tabular
環境における表8.3 tabular環境の主な列指定子 列指定子 意味
l
行列の縦1
列を左揃えにするc
行列の縦1
列を中央揃えにするr
行列の縦1
列を右揃えにする|
縦の罫線を引く||
縦の2
重罫線を引く@{
表現}
表現を縦1
列追加しますp{
長さ}
ある列の幅の長さを直接指定します*{
回数}{
項目}
回数分だけ項目を繰り返す.各要素(成分)はアンド
‘&’
で区切ります.‘\\’
を行の終わりとしますので例えば1
行3
列の表は次のようになります.\begin{tabular}{ccc}
\LaTeX2.09 & \LaTeXe & \LaTeX3\\
\end{tabular}
LATEX2.09 LATEX 2ε LATEX3
横方向に罫線を引くには
\hline
,要素の中で縦の罫線を引くときには\vline
などを使 います(表8.4
).横方向の罫線を引くには\hline
を,行を連結するには\multicolumn
表8.4 tabular環境中での罫線の命令
命令 意味
\hline
横に引けるだけの罫線を引きます\hline\hline
引けるだけの2
重の横罫線を引きます\vline
要素の中で引けるだけの縦罫線を引きます\cline{
h範囲i}
要素の罫線を行の範囲を指定して引きます\multicolumn{
h数値i}{
h列指定子i}{
h要素i}
行をつなげて列指定子通りに要素を出力しますを使います.
\begin{tabular}{|c|c|c|}
\hline
\multicolumn{3}{|c|}{{\LaTeX}} \\\hline
\LaTeX2.09 & \LaTeXe & \LaTeX3 \\\hline
\end{tabular}
LATEX
LATEX2.09 LATEX 2ε LATEX3
罫線を利用して迷路のようなものも作れます.
\begin{tabular}{|ccc|c|c|}
\hline
& \multicolumn{1}{|c}{ } & &
\multicolumn{1}{c}{} & \\
& \multicolumn{1}{|c|}{} & & & \\
\cline{2-2}
& & & & \\\cline{1-2}
& \multicolumn{1}{c|}{} & & & \\
\cline{2-2}
& & \multicolumn{1}{c}{} & &
\multicolumn{1}{c}{} \\
\hline
\end{tabular}
レポートや論文では表には表見出しを付けて中央揃えにするのが望ましいと思われます ので以下のようなフォーマットになります.
\begin{table}[htpb]
\begin{center}
\caption{表の出力例}\label{tab:tabular:example}
\begin{tabular}{llcr}
\hline
出力例 & 1 & 2 & 3 \\ \hline
\LaTeX の遷移& \LaTeX2.09 & {\LaTeXe}& \LaTeX3 \\\hline
\end{tabular}
\end{center}
\end{table}
上記のソースの出力例が表
8.5
となります.毎回このような記述をしていたのでは疲れま 表8.5 表の出力例出力例
1 2 3
L
ATEX
の遷移L
ATEX2.09 L
ATEX 2
εL
ATEX3
すので,表用の
mytab
環境を次のように定義します.\newenvironment{mytab}[3][htbp]
{\begin{table}[#1]\begin{center}\caption{#2}\label{#3}}
{\end{center}\end{table}}
こう定義しておけば
\begin{mytab}[htbp]{中央揃えで見出しのある表の環境}{tab:hoge}
\begin{tabular}{lll}
\LaTeX2.09 & \LaTeXe & \LaTeX3\\
\end{tabular}
\end{mytab}
のように使うことができるわけです.
好き好き
L
ATEX 2
ε初級編8.2
表8
8.2.1 表中の脚注
tabular
環 境 中 で の 脚 注 は う ま く 出 力 で き な い こ と が 多 い よ う で す .そ の 場 合 は\footnotemark
と\footnotetext
の二つを使います.\footnotemark[
h番号i]
\footnotetext[
h番号i]{
h注釈内容i}
\footnotemark
で脚注記号を表示し,\footnotetext
に注釈を書きます.\begin{tabular}{|c|c|c|} \hline 一つ目\footnotemark[1] &
二つ目\footnotemark[2] &
三つ目\footnotemark[3]\\ \hline
\end{tabular}
\footnotetext[1]{表中一つ目の脚注です.}
\footnotetext[2]{表中二つ目の脚注です.}
\footnotetext[3]{表中三つ目の脚注です.}
\\ちょっと表示が変になっています.
一つ目*1 二つ目*2 三つ目*3 ちょっと表示が変になっています.
a表中一つ目の脚注です.
b表中二つ目の脚注です.
c表中三つ目の脚注です.
上記の方法ではうまくいかない場合は手動で脚注を付けることもできます.
\begin{tabular}{|c|c|c|}\hline 一つ目${}^{a}$ &
二つ目${}^{b}$ &
三つ目${}^{c}$\\\hline
\end{tabular}
\\{\small${}^{a}$表中一つ目の脚注です.}
\\{\small${}^{b}$表中二つ目の脚注です.}
\\{\small${}^{c}$表中三つ目の脚注です.}
一つ目a 二つ目b 三つ目c
a表中一つ目の脚注です.
b表中二つ目の脚注です.
c表中三つ目の脚注です.
8.2.2 tabular 環境の出力位置
実は
tabular
環境は列指定子の前に任意引数を一つとります.これは表の位置と段落の位置を調整するものです.
tabular
環境で作成された表の上部と段落の位置を合わせ るときは‘t’
を,下部ならば‘b’
を,中央ならば‘c’
を選びます.\newcommand{\testtab}[1][c]{~ほげ~
\begin{tabular}[#1]{|c|} \hline ほげ\\ ほげ\\ \hline\end{tabular}}
\testtab \testtab[t] \testtab[b]
ほげ ほげ ほげ ほげ
ほげ ほげ
ほげ ほげ ほげ
8.2.3 表作成支援ツール
L
ATEX
で0
から表を組むのは初心者には辛いかもしれません.GUI
ベースのプログラ ムで表を作成し,それをL
ATEX
のtabular
環境の記述に変換するツールを使うと良いで しょう.Microsoft
のExcel
を使っている場合は中尾誠氏のExcel2latex
http://www32.ocn.ne.jp/~butcher_bird/Mac/Excel.html
や浦壁厚郎氏のExel2tabular
http://www.ne.jp/asahi/i/love/E2T/
などがありますので参考にしてください.これらのプログラムは
Microsoft
のExcel
で作 成された表をL
ATEX
のソースに変換します.Microsoft
のExcel
ではなくOpenO
ffice.org
のCalc
を使っているならば阿部昌平氏のCalc2LaTeX
http://web.hc.keio.ac.jp/~fr000056/calc2latex/indexj.html
というものがあるそうです.これを使えば
Calc
で作成した表をtabular
環境に変換し,表として