第 22条 人的適用範囲
(1) 1 こ の 法 律 は 、 労 働 者 に 対 し て 適 用 す る 。2 職 業 訓 練 法 26 条 が 定 め る 実 習 生
(Praktikant)は、以下の各号が定める場合を除き、この法律の意味における労働者と
みなす。
1.教育法上の規定、職業教育規則又は大学法上の規定により義務付けられている実習、
又は法定の職業専門学校における職業教育の枠内において行われる実習
2.3箇月を上限とする、職業訓練又は大学教育の開始に際してのオリエンテーション のための実習
3.3箇月を上限とする、職業訓練又は大学における職業教育に付随して行われる実習
(ただし、以前に同一の職業訓練生との間でかかる実習関係が存在しない場合に限 る)
4.社会法典第Ⅲ編 54a 条による導入訓練(Einstiegsqualifizierung)、又は職業訓練 法 68条から 70条に基づく職業訓練準備(Berufsausbildungsvorbereitung)に参加 する場合。
3実習生とは、法律関係の呼称とは無関係に、職業訓練法の意味における職業訓練又は それと比較可能な実務上の職業訓練を行うのではなく、実際の体制(Ausgestaltung)及 び契約関係の遂行のもとに、実務上の知識・経験の獲得のために、一定期間について、職 業上の活動の準備に向けて、一定の事業所内の活動を引き受ける者をいう。
(2) 職業訓練を修了していない、若年者労働保護法2 条 1 項及び 2項が定める者は、
この法律にいう労働者とはみなさない。
(3) 職業訓練のための就労者並びに名誉職に対する報酬は、この法律によっては規制 されない。
(4) 1 雇用の開始直前に社会法典第Ⅲ編 18 条の意味における長期失業者であった労 働者との労働関係に対しては、雇用後最初の6 箇月については、最低賃金を適用しない。
2連邦政府は、2016年 6 月 1 日に、議会に対して、第 1 文による規制がどの程度、長期 失業者の労働市場への再編入(Wiedereingliederung)を促進しているのかについて報告 し、かつ同規制を存続させるべきか否かの判断を示さなければならない。
第 23条 見直し
この法律は、2020年に見直しを行う。
第 24条 経過規定(失効)
(翻訳担当:山本 陽大)
祝祭日及び疾病時における賃金の支払いに関する法律
(賃金継続支払法〔EntgeltfortzahlungsG〕)
1994年 5月 26日公布(BGBl. I S. 1014)
直近改正:2015年 7 月 16日の法律(BGBl. I S. 1211)7条による改正
第 1条 適用範囲
(1) この法律は、法定の祝祭日における賃金の支払い、労働者の疾病時における賃金
の継続支払い並びに家内労働における法定の祝祭日及び疾病時に対する経済的な保護に ついて規定する。
(2) この法律における労働者とは、現業労働者、職員及び職業教育従事者をいう。
第 2条 祝祭日における賃金の支払い
(1) 法定の祝祭日のために休業となった労働時間について、使用者は労働者に対して、
当該休業がなければ労働者が得たであろう賃金を支払わなければならない。
(2) 法定の祝祭日において操業短縮(Kurzarbeit)によっても休業となった労働時間 であって、法定の祝祭日以外の日には操短手当(Kurzarbeitergeld)が支給される労働時 間は、第1項の規定により法定の祝祭日のために休業となったものとみなす。
(3) 祝祭日の直前又は直後の労働日に無断で欠勤した労働者は、当該祝祭日について 支払請求権を有しない。
第 3条 疾病時の賃金継続支払請求権
(1) 1労働者が、疾病を理由とする労働不能により労務を給付できない場合において、
当該労働者に帰責性がないときは、当該労働者は当該労働不能となった時間について 6 週間を限度として使用者による疾病時の賃金継続支払いを請求する権利を有する。2労働 者が同一の疾病によって新たに労働不能となった場合において、以下のいずれかのとき は、当該労働者は当該新たな労働不能ゆえに、さらに最長 6 週間、第 1 文による請求権 を失わない。
1.当該労働者が、当該新たな労働不能前少なくとも6箇月間、同一の疾病を理由とす る労働不能に陥っていなかった場合又は
2.同一の疾病を理由とする最初の労働不能が始まってから、12 箇月が経過している 場合
(2) 1違法でない断種又は妊娠中絶を理由とする労働障害も、第 1 項にいう帰責性の ない労働不能とみなす。2受胎後 12週以内に医師によって中絶が行われた場合において、
妊娠している女性が中絶を求め、認可された相談所で少なくとも手術の 3 日前までに相
談したことを医師に対して証明書で証明したときの妊娠についても、同様とする。
(3) 第 1項の請求権は、労働関係が 4週間中断なく継続した後に発生する。
第 3a 条 臓器、組織又は血液幹細胞若しくは他の血液成分を分離するための血液を提 供した場合における賃金継続支払請求権
(1) 1臓器移植法 8条及び 8a条により行われる臓器若しくは組織の提供又は輸血法8 条にいう血液幹細胞若しくはその他の血液成分を分離するための血液の提供を理由とし て労働者の労務給付に支障が生じている場合、当該労働者は、6週間を限度として労働不 能となった期間について使用者による賃金の継続支払いを請求する権利を有する。2第 3 条 1項 2 文を準用する。
(2) 1第 1 項の規定により労働者に継続して支払われた賃金並びに当該賃金に係る使 用者が負担するべき社会保険の保険料及び企業老齢年金・遺族年金の保険料は、臓器、
組織又は血液幹細胞若しくはその他の血液成分を分離するための血液の提供を受けた者 の法定疾病金庫から、申立てに基づき、使用者に償還されなければならない。2臓器、組 織又は血液幹細胞若しくはその他の血液成分を分離するための血液の提供を受けた者が 保険契約法 193条 3項の規定に従って民間の疾病保険会社の保険に加入している場合、
当該保険会社は使用者に対して申立てに基づき第 1 文による費用を労働協約上の償還額 において償還する。3臓器、組織又は血液幹細胞若しくはその他の血液成分を分離するた めの血液の提供を受けた者が連邦の支援金負担者から支援金を受ける権限を有している 場合又は配慮を受ける資格のある親族(berücksichtigungsfähiger Angehöriger)である 場合、所轄の支援金負担者は使用者に対して申立てに基づき第 1 文による費用を臓器、
組織又は血液幹細胞若しくはその他の血液成分を分離するための血液の提供を受けた者 の各査定額で償還する;この規定は、疾病時における費用に関する連邦レベルでのその 他の公法上の負担者に準用する。4臓器、組織又は血液幹細胞若しくはその他の血液成分 を分離するための血液の提供を受けた者が連邦の医療扶助又は軍医に対する扶助を受け ている場合、所轄の負担者が申立てに基づき第 1文による費用を償還する。5複数の償還 義務者は第 1文による費用を分担して償還しなければならない。6労働者は使用者に対し て遅滞なく、償還請求権を行使するために必要な申告を行わなければならない。
第 4条 継続して支払われるべき賃金額
(1) 第 3条 1項又は第 3a条 1 項で示された期間について、労働者には、当該労働者 にとって基準となる通常の労働時間に対して支払われる賃金が、継続して支払われる。
(1a) 1時間外労働に対して追加で支払われる賃金及び労働可能な場合において費用を 請求できるか否かが、労働者にしかるべき費用が実際に発生したことに左右され、労働 不能期間中には当該費用が発生しない場合における労働者の費用支出に対する給付は、
第 1項による賃金には含まれない。2労働者が労働の成果に応じた報酬を受けている場合 には、当該労働者にとって基準となる通常の労働時間に当該労働者が得ることのできる 平均所得を算定の基礎に用いなければならない。
(2) 使用者が、法定の祝祭日を理由としても休業となった労働時間に対して、第 3条 又は第3a 条により賃金を継続的に支払う義務を負う場合、当該祝祭日に対して継続的に 支払われるべき賃金の額は、第 2条によって算出される。
(3) 1 事業所において労働時間が短縮され、それゆえに労働者が労働に従事したなら ば受けたであろう賃金が減額された場合には、当該期間中、短縮された労働時間は第 1 項にいう当該労働者にとって基準となる通常の労働時間とみなす。2第 2条 2項の場合は この限りでない。
(4) 1労働協約によって、継続して支払われるべき賃金についての第 1項、第 1a項及 び第 3項とは異なる算定基準を定めることができる。2そのような労働協約の適用範囲に おいては、労働協約の適用を受けない使用者と労働者との間で、疾病時における賃金の 継続支払いに関する労働協約上の規定の使用を合意することができる。
第 4a条 特別報酬の減額
1使用者が現行の賃金に追加して支払っている給付(特別報酬)を減額する旨の合意は、
疾病を理由とする労働不能期間についても適法である。2減額は、疾病による労働不能の各 日について、年間平均で 1 労働日に割り当てられる賃金の 4分の 1を超えてはならない。
第 5条 通知及び証明の義務
(1) 1 労働者は、使用者に対して労働不能及び労働不能が見込まれる期間を遅滞なく 報告する義務を負う。2労働不能が 3暦日以上継続する場合には、労働者は、労働不能で あること及び労働不能が見込まれる期間について医師の証明書を遅くとも 3 暦日の翌日 に提出しなければならない。3使用者は、医師の証明書の提出をより早い時期に要求する ことができる。4当該証明書が示すよりも長く労働不能が継続する場合には、労働者は新 たな医師の証明書を提出する義務を負う。5労働者が法定の疾病金庫の構成員である場合 には、医師の証明書には、所見及び労働不能が見込まれる期間が記載された労働不能に ついての証明書が疾病金庫に対して遅滞なく送付される旨の治療に当たる医師による注 記が含まれていなければならない。
(2) 1 労働者が労働不能の開始時において外国に滞在している場合、労働者は、労働 不能、労働不能が見込まれる期間及び滞在先の住所を、可能な限り早い伝達方法によっ て使用者に報告する義務を負う。2この報告により生じた費用は使用者が負担しなければ ならない。3これに加えて、労働者が法定の疾病金庫の構成員である場合には、当該労働 者は、労働不能及び労働不能が見込まれる期間を疾病金庫に対しても遅滞なく報告する