• 検索結果がありません。

第 8条 専門的知見の適用にあたっての独立性

(1) 1 産業医及び労働安全専門員は、その労働医学上及び安全技術上の専門的知見を 適用するにあたって、指揮命令を受けない。2産業医及び労働安全専門員は、委ねられた 職務の遂行を理由として、これを不利益に取扱ってはならない。3産業医が従うのはその 医学的な良心にのみであり、医学的な守秘義務の規制はこれを遵守しなければならない。

(2) 産業医及び労働安全専門員又は事業所に複数の産業医若しくは労働安全専門員が 選 任 さ れ て い る 場 合 は 主 任 産 業 医 及 び 主 任 労 働 安 全 専 門 員 は 、 こ れ を 事 業 所 の 管 理 者

(Leiter)の直接的な管轄下に置く。

(3) 1 産業医及び労働安全専門員がその提案した労働医学上又は安全技術上の措置に ついて事業所の管理者の承認を得ることができない場合、それらの者は、その提案を直 接、使用者に行い、使用者が法人の場合には、法律上の代表に任ぜられた機関の所轄構 成員に行うことができる。2事業所又は企業に主任産業医又は主任労働安全専門員が選任 されている場合、これらの者が、第 1文に基づく提案権を有する。3使用者又は法律上の 代表に任ぜられた機関の所轄構成員が提案を拒否する場合、提案者に書面によってこれ を通知し、その理由を説明しなければならない;事業所委員会は、謄本を受領する。

第 9条 事業所委員会との協働

(1) 産業医及び労働安全専門員は、その職務を遂行するにあたって、事業所委員会と 協働しなければならない。

(2) 1 産業医及び労働安全専門員は、事業所委員会に対して、労働保護及び災害防止 の重要事項について、情報を提供しなければならない;産業医及び労働安全専門員は、

事業所委員会に、第 8 条 3 項に基づき使用者に行う提案の内容を通知しなければならな い。2産業医及び労働安全専門員は、事業所委員会の要求があった場合、労働保護及び災 害防止の事項において助言しなければならない。

(3) 1 産業医及び労働安全専門員は、事業所委員会の同意をもって、これを選任し、

及びこれを解任しなければならない。2それらの職務を拡張し、又は縮減することとする 場合も、これと同様とする;その他の点においては、事業所組織法 76条との関連におい て同法 87 条を適用する。3自営の医師、自営の労働安全専門員又は兼業者の職を任じ、

又は職を解く場合は、事前に、事業所委員会の意見を聴取しなければならない。

第 10条 産業医と労働安全専門員の協働

1産業医及び労働安全専門員は、その職務を遂行するにあたって、協働しなければなら ない。2これに属するのは、とりわけ、共同して事業所を巡視することである。3産業医 及び労働安全専門員は、その職務を遂行するにあたって、事業所において技術的安全性、

健康保護及び環境保護の事項について委任された他の者と協働する。

第 11条 労働保護委員会

1他の法規定が何も規定していない限り、使用者は、就労者数が 21 名以上である事業 所においては、労働保護委員会(Arbeitsschutzausschuß)を設置しなければならない;

就労者の数を確定するにあたって、パートタイム就労者は、通常の週労働時間が 20時間 以下の場合は 0.5名、30時間以下の場合は0.75名として、これを考慮しなければならな い。2この委員会は、以下に掲げる者から構成される。

使用者又はその受任者

事業所委員会が指定した事業所委員会構成員 2名 産業医

労働安全専門員、及び、

社会法典第Ⅶ編 22条に基づく安全衛生管理者

3労働保護委員会は、労働保護及び災害防止という関心事について審議することをその 職務とする。4労働保護委員会は、少なくとも四半期に 1度、会合を行う。

第 12条 官庁による命令

(1) 所轄官庁は、使用者がこの法律並びに法律上の義務を詳細に規定する法規命令及 び労災防止規則に基づき発生する(とりわけ産業医及び労働安全専門員の選任に関する)

義務を遂行するために、どのような措置を実施しなければならないか、個別事例におい て命令することができる。

(2) 所轄官庁は、命令を行う前に、以下の事項を実施しなければならない。

1.使用者及び事業所委員会の意見を聴取し、どのような措置がふさわしいと思われる かについてそれらの者と討議すること、及び、

2.所轄の法定労働災害保険機関に、使用者との討議に参加し、官庁が予定する命令に ついて態度表明する機会を与えること。

(3) 所轄官庁は、使用者に、命令を実行するために相当の期間を設定しなければなら ない。

(4) 所轄官庁は、事業所委員会に、使用者に対して行った命令について、書面で通知 しなければならない。

第 13条 情報請求権及び臨検権

(1) 1 使用者は、所轄官庁からの要求があった場合、この法律を遂行するために必要 な情報を開示しなければならない。2使用者は、その回答が使用者自身又は民事訴訟法383 条 1 項 1 号から 3 号までにいう身内の者(Angehörigen)を刑事裁判上の訴追又は法律

に基づく秩序違反に関する手続きの危険に晒すこととなる問題について、情報開示を拒 否することができる。

(2) 1 所轄官庁から委任された者は、通常の営業時間及び労働時間中に職場を臨検す る権限を有する;これらの時間以外の場合又は作業場所が住居の中にある場合には、公 の安全及び秩序にとって差し迫った危険を防止することを目的とするときにのみ、臨検 を行うことができる。2住居不可侵の基本権(基本法13 条)は、その限りで制限される。

第 14条 法規命令公布の授権

1連邦労働社会省は、連邦参議院の同意をもって、法規命令により、どのような措置を 使用者がこの法律から発生する義務を履行するために実施しなければならないかについ て、規定することができる。2法定労災保険機関が法律上の義務を労災防止規則により詳 細に規定する権限を付与されている限りにおいて、連邦労働社会省は、設定された相当 の期間内に法定労災保険機関が相応の労災防止規則を公布しなかった場合又は不十分な ものとなった労災防止規則を変更しない場合、その後にはじめて、その権限を行使する。

第 15条 一般行政規則の公布に関する授権

連邦労働社会省は、連邦参議院の同意をもって、この法律に関する一般行政規則及び 法律に基づき公布される法規命令を公布する。

第 16条 公務行政

連邦、州、市町村その他公法上の団体、施設及び財団の行政及び事業において、労働医 学上及び安全技術上、この法律の原則と同等の労働保護は、これを保障する。

第 17条 法律の不適用

(1) この法律は、労働者が家内において就労する限りにおいて、これを適用しない。

(2) 1 海上労働法その他の海洋船舶航行領域における諸規定において同等の規制が含 まれている限りにおいて、これらの規定を、ドイツ船籍を有する海上貿易船舶の乗組員 に適用する。2 この法律が海洋船舶航行に適用不可能である限りにおいて、その詳細は、

法規命令によってこれを規制する。

(3) 鉱業法がこの法律と同等の規制を含む限りにおいて、鉱業法の規制を適用する。

その他の点においては、この法律を適用する。

第 18条 例外

所轄官庁は、使用者が確定期限内に産業医又は労働安全専門員に相応の職業向上訓練 を受けさせる義務を負う場合には、いまだ第 4 条又は第 7 条の意味において必要な専門

的知見を有しない産業医及び労働安全専門員を選任することを、使用者に許容すること ができる。

第 19条 兼業者

産業医及び労働安全専門員を選任するという使用者の義務は、使用者が兼業者たる産 業医又は労働安全専門員に第 3 条及び第 6 条に基づく職務の行う職に任ずることによっ ても、これを履行することができる。

第 20条 秩序違反

(1) 以下の各号に該当する者は、それが故意又は過失によるものである場合には、秩 序違反とする。

1.第 12条 1項に基づく実行可能な命令に反した者

2.第 13条 1 項 1文に反し、情報を開示しなかった者、不正確な開示を行った者、又 はそのすべてを開示しなかった者、又は、

3.第 13条 2項 1文に反し、臨検を受忍しなかった者

(2) 第 1 項 1号に基づく秩序違反に対しては 25,000ユーロを上限とする過料が、第 1 項 2 号及び 3 号に基づく秩序違反に対しては 500ユーロを上限とする過料が、それぞ れ科されうる。

第 21条 〔-〕

第 22条 ベルリン条項 (対象を失っている。)

第 23条 発効

(1) 1この法律は、第 14 条及び第 21 条を除き、公布後 12 番目の暦月の初日に発効 する。2第 14条及び第21条は、この法律が公布された日の翌日に発効する。

(2) 11949年 8 月 9日の労働保護の実施に関するベルリン法(VOBl. I S. 265)、最新 改正 1970年 3月 6日法第 LVIII(GVBl. S. 474)6条 3 項 2文及び 7条は、失効する。

2その他の点において、同法律は影響を受けない。

(翻訳担当:榊原 嘉明)

関連したドキュメント