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集合演算による領域内マッチング

ドキュメント内 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 (ページ 69-72)

第 4 章 集合演算プロセッサ 41

4.3 データの位置を含んだ集合演算式の実施例

4.3.2 集合演算による領域内マッチング

図4.7,図4.8は集合演算による領域内マッチングの例を示す.

演算例5は,E1〜E4のエレメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,9×9 の領域の中にE1からE4で指定するデータの値があるかどうかを判定するものである.もし,何 れかのデータの値がなければマッチングは成立しない.E0〜E4で指定するデータの値以外のデー タの値が領域内に含まれていてもマッチングは成立する.マッチングが成立するとE0の座標アド レスがマッチアドレスとして出力される.この領域内マッチングの特徴は,パターン相互の相対 位置に関係なく特定のパターンを探し出す事が可能であるので,特定の物体の向きや回転を意識 する事なく利用する事が出来る.

演算例6は,E1「黒」のエレメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」

を基準として9×9の領域に黒が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場 合は存在しないので領域内マッチングは成立しない.

演算例7は,E1「黒」のエレメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」

を基準として9×9の領域に黒が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場 合は存在するので領域内マッチングは成立し,E0の座標アドレスがマッチアドレスとして出力さ れる.

演算例8は,データの値の補数演算を伴う例である.この集合演算では,E1「黒」の補数エレ メントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」を基準として9×9の領域に

「黒」の補数が1ピクセル以上あるかどうかを判定し,1ピクセルでも存在すれば領域内マッチン グが成立する.図の場合は存在するので領域内マッチングは成立し,E0の座標アドレスがマッチ アドレスとして出力される.

図 4.6: 集合演算式の例−パターンマッチングの例.

図 4.7: 集合演算式の例−領域内マッチング1の例.

演算例9は,データの値の補数演算を伴う例である.この集合演算では,E1「黒」の補数エレ メントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」を基準として9×9の領域に

「黒」の補数が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場合は存在するので 領域内マッチングは成立し,E0の座標アドレスがマッチアドレスとして出力される.

演算例10は,データの値の補数演算を伴う例である.この集合演算では,E1「灰」の補数のエ レメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」を基準として9×9の領域 に「灰」の補数が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場合は存在する ので領域内マッチングは成立し,E0の座標アドレスがマッチアドレスとして出力される.

演算例11は,データの値の補数演算と論理否定を伴う例である.この集合演算では,E1「灰」

の補数のエレメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」を基準として 9×9の領域に「灰」の補数が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場合 は存在するので領域内マッチングは成立するものの,演算結果が否定されるので集合演算は成立 しない.

演算例12は,データの値の補数演算と論理否定を伴う例である.この集合演算では,E1「灰」

の補数のエレメントのデータ位置がx=0±4,y=0±4と指定されているので,「灰」を基準として 9×9の領域に「灰」の補数が1ピクセルでも存在すれば領域内マッチングが成立する.図の場合 は存在しないので領域内マッチングは成立しないものの,演算結果が否定されるので集合演算は 成立し,E0の座標アドレスがマッチアドレスとして出力される.この演算は領域内全体が特定の 輝度や色で満たされている事を検出するものであり,物体や物体の一部を判定する上で有効な手 段となる.

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