第 4 章 曝露試験
4.6 降温時の結果および考察 …
ブロックの裏面表面積と降温温度の関係を図-
4.19
に示す。図-4.19
により、すべてのブロックの降温温度は
23
℃前後となったが、昇温時と同様に、表面形 状が球状、裏面形状がダイヤ型のブロックが一番高い降温温度を示した。また、表面形状が球状、裏面形状が平板のブロックは低い降温温度を示した。この結 果は、第三章 室内試験で示した、ブロックの裏面表面積が大きくなるほど降 温温度が低くなる傾向にならなかった。これも、
4.5
と同様に、太陽光の入射に よって、ブロックの温度が上昇すると同時に、敷砂の温度も上昇するため、ブ ロックから敷砂層への放熱が鈍化したためと考えられる。また、敷砂が降雨の 作用により湿潤状態であることも放熱の鈍化に影響していると考えられる。図-
4.19
ブロックの裏面表面積と降温温度92
4.6.2
放出エネルギーの比較各ブロックの熱容量から算出したブロック別の蓄積エネルギーと裏面表面積 の関係を、図-
4.20
に示す。また、放熱中の過程の比較のため、最高温度の時 間から約5
時間後の初期放出エネルギーとブロックの裏面表面積の関係を、図-
4.20
に示す。なお、放出エネルギーは、表-4.14
に示すように、ブロックが 記録した最高温度と、最高温度から約5
時間後と測定開始の24
時間後の温度か ら、それぞれのエネルギーを算出し、最高エネルギーと5
時間後のエネルギー、測定開始から
24
時間後のエネルギーの差から算出した。図-
4.20
ブロックの裏面形状と放出エネルギー図-
4.21
ブロックの裏面形状と初期放出エネルギ第
4
章 エネルギー移動に関する検討93
図-
4.20
から、降温温度と同様に、第三章 室内試験のような、ブロックの 裏面表面積が大きくなるほど放出エネルギーが小さくなる傾向とはならなかっ た。これは降温温度と同様に、敷砂の温度の影響を受け、ブロックから敷砂層 への放熱が鈍化したためと考えられる。また、図-4.21
から、初期放出エネル ギーとブロックの裏面表面積の関係は、図-4.21
に示す。初期放出エネルギー と裏面表面積の関係も、裏面表面積が大きくなるほど初期放出エネルギーが小 さくなる傾向とはならなかった。このことから、ブロック下面の敷砂層の温度 が、ブロックとともに変化する場合、ブロック裏面から土壌への放熱は鈍化す ることがわかった。このため、自然環境では、ブロック裏面から土壌への放熱 に対して、裏面表面積の影響は顕著とはならないことが考えられる。表-
4.14
ブロックの裏面表面積と放出エネルギー裏面表面積 1枚当たり
の熱容量 最高温度 5時間後の 温度
24時間後 の温度
最高 エネルギー
6時間後の エネルギー
24時間後の エネルギー
表面形状 裏面形状 (mm2) (J/℃)
平板 平板 19404 1862.6 49.65 30.90 26.3 92477.8 57554.2 48986.2
球状 平板 19404 1879.2 48.85 30.83 26.5 91798.2 57935.3 49798.4
球状 ダイヤ型 29642.6 1875.5 49.90 30.97 26.4 93587.9 58084.5 49513.5
球状 星型 47310.4 1870.7 48.90 30.90 26.3 91476.3 57804.0 49198.9
(J)
(℃)
ブロック名称
94
ドキュメント内
都市環境科学研究科 都市基盤環境学域 15885404 張曄
(ページ 92-95)