技、
3 関連付けを図りやすい特定の領域(例えば、陸上競技、ダ ンスなど)の、学習指導との組み合わせで内容を編成する。
体つくり運動領域の学習指導過程
(1時間の流れ)
「はじめ」~「なか」の段階にかけて、
教師が多種多様な運動を目的的に用意していく必要がある。
どんな運動を、どのような手順で取り上げればよいか?
はじめ
やや活動的な運動 静的な運動
活動的な運動 まとめ
1 時間 の流 れ
教師は、学習者に何を説明するのか。
教師は、学習者に何を確認させるの か。
○それぞれ、どのような運 動を具体的に用意していく のか。
○運動の配列の仕方に、
他のパターンはないか。
体つくり運動領域の学習指導過程
(単元の流れ)
単元を通して、教師が具体的な運動を最初から最後まで用意し、
学習者に行なわさせる授業展開は困難。
単元全体の学習過程をどのように編成していくか?
ほぐしⅠ ほぐしⅡ
単元の流れ
○学習者は、提示された運動 を行ない、運動のねらいを実 現する。
□教師は、学習者の実態を踏 まえ、学習の内容としての運 動を用意し提示する。
○学習者は、学習の経験を踏 まえ、運動の仕方に工夫を加 えたり、多様な運動を組み合 わせてねらいを実現する。
□教師は、学習者が運動の 幅を広げたり深めたりすること ができるよう支援する。
ねらい②
ねらい①
⑦学習の指導と評価の在り方
学 習 評 価 の 意 味
・ 機 能 学習への
フィードバック
指導への フィードバック
指導要録 への記載 成績通知票
への記載
その他
学習指導形態
(保健)体育科の学習指導形態は、学習集団の編成の仕方のことをいう。
学習指導形態は、以下の4つに分類できる。
一斉指導
班別指導
グループ学習
個別学習
T
P P P P P P P P P P P P
T
P P P P
P P P P
P P P P
T
P P P P
P P P P
P P P P
T
P P P P P P P P P P P P
グループ学習をめぐって
どのチーム(グループ)にも、同等に勝つチャンスを与えようとすると;
グループ内は学習レディネス(技能等)の異なる学習者で構成され、
グループ間等質・グループ内異質のグループ編成となる。
学習者の学習レディネス(技能等)の違いに応じていこうとすると;
グループ内は学習レディネス(技能等)の似通った学習者で構成され、
グループ間異質・グループ内等質のグループ編成となる。
利点; グループで協力して勝敗を楽しむことができる。
課題; 皆が同等に勝つことに貢献できるかの問題が残る。
利点; 皆が同等に勝つことに貢献できる可能性が広がる。
課題; 結果的に「能力別」に分けられることで、意欲が低下する可能性がある。
学習者と教師の共同による授業づくり
体育授業
目標・内容・方法
人的条件 学習指導 形態等の 工夫
物的条件 施設、用具 等の工夫
時間・内容条件 学習指導過程 やルール等の 工夫
関連的条件 ことばかけ、
情報機器の活 用 等
学習者 教師
体育授業をつくるのも、その過程や結果を味わうのも学習者と教師の共同。
その過程や結果がどうであったかの味見(値踏み)が授業評価。
実際の授業場面によって、授業づくりに必要などの要素にどの程度の力を注ぐかは異なります。
学習指導形態 学習指導過程
5~
保健体育(体育分野)の学習指導計画(単元計画)の実際
1時 間 の流 れ
単元の流れ 1
ラグビー フットボール 型の運動の 特性を理解 する
2
ラグビー フットボール 型の運動の ルールや作戦 の立て方等に ついて理解する
【形式知】
3 ラグビー フットボール 型の運動の 安全面について 理解する
4
ラグビー フットボール 型の運動を 作戦を工夫し ながら、トー ナメント方式 でゲームを楽 しむ
【経験知】
【オリエンテーション・はじめ】
一斉指導で、運動の特性を理解させるととも に、これからの学習の見通しをもたせる。
学習指導過程や学習指導形 態をどのように編成するかが 重要。もちろん、単元の規模
の設定の仕方も重要。
「関心・意欲・
態度」を高め る
「思考・判断」、「運動の技能」を 高める。そのためにも「関心・意
欲・態度」は大切。
「運動に学習者を合わせる」のではなく、「学習者に運動を合わせる」
パスリレー
(体ほぐし)
【なかの段階】
チーム間等質、チーム内異質に なるようグループを編成し、各グ ループで作戦や練習の仕方を 工夫し、ゲームを楽しむことがで きるようにする。
小学生にラグビー フットボール型の
運動あり?
ゲーム中心で 展開する場合、
最初からトーナ メント?
授業のまとめを どうする?
もう少し時間を かけたいが、
年間計画の 工夫は?
○運動の「機能的特性」
○運動の「構造的特性」
○運動の「効果的特性」
学 習 の内 容
・活 動
教 師 の支 援
運動の特性をめぐって
体育科・保健体育科の中心的方向目標(各種の運動を楽しむ、体力を培う)のうち、
運動を楽しむことに関わって重要となる「運動の特性」は、「機能的特性」である。
しかしながら、特に、ボール運動・球技の領域については、「機能的特性」は、「集団 と集団が得点を競い合うことが楽しい」という「競争型」の特性となり、他の領域のよ うに、特性の変容等を問題にしていくことはできないこととなる。
そこで、特に、ボール運動・球技の領域については、「集団と集団が、どのように得 点を競い合うのか(ルールやシュートの仕方を含めたボール運びの方法等)に関わ る構造的特性が重要となる。
注;
「機能的特性」を論じることができるのは、プレイの中でも「競争の遊び」であ り、「表現の遊び」、および、プレイではない「体つくり運動」領域、(武道も基 本的にはプレイではない)においては、「競争型」、「達成型」、「克服型」の機 能的特性の分類を当てはめて考えることは適当ではない。
(保健)体育科の学習指導案の類型
運動学習にかかわる体育科・保健体育科の学習指導案は、次の4つの類型で整理 することができます。
該当する領域; 器械運動、陸上(運動)競技、水泳
該当する領域; 球技(ボール運動)
該当する領域; 体つくり運動
該当する領域; 武道、ダンス(表現運動)