第4章 無筋,鉄筋コンクリート工
第5節 鉄筋工
第421条 貯蔵及び取扱い
1.鉄筋は直接地上に置いてはならない。(少なくとも10㎝以上)倉庫内か若しくは防水シー ト等適当な覆いをして貯蔵しなければならない。
第422条 鉄筋の加工
1.鉄筋は,設計図または加工図に示された形状及び寸法に正しく加工し,かつ曲げ戻しを避 け,あるいは常温で加工するなど材質を害しない方法で加工しなければならない。また,異 形鉄筋は一般に縦方向にリブがあるから加工の際注意しなければならない。
2.鉄筋の曲げ半径は特に指定のない限り下記を標準とする。
(1)折曲げ鉄筋の曲げ半径 7.5D以上
(2)ラーメン構造における隅角部外側半径 10.1D以上
(3)スターラップ及び帯鉄筋の半径(SR30及びSD30)2.0D以上
第423条 鉄筋の組立
1.鉄筋は正しい位置に配置し,コンクリートを打つときに移動しないよう十分堅固に組立て なければならない。このため必要に応じて組立用鉄筋を用いるが,使用数量は特に指定のな い限り,ベース及びスラブでD16×D13の配筋箇所では1.5㎡当り1ケ所(D13〜
D16)壁でD16×D13の配筋箇所では3.0㎡当り1ケ所(D13〜D16)を標準 とする。また,鉄筋の交点の要所は直径0.9㎜以上の焼なまし鉄線または適当なクリップ で緊結しなければならない。
2.鉄筋と型枠との間隙は,つり金物,モルタル塊等で正しく保持しなければならない。被り は下記を標準とする。
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(1)一般の構造物 5cm
(2)海水等に接する構造物 7cm
3.鉄筋は,組立ててから長日時たったときには,コンクリート打設の前に再び組立ての検査 をし,これを清掃しなければならない。
4.鉄筋は,組立てる前にこれを清掃し浮き錆や鉄筋の表面についた泥,油,ペンキ,その他 鉄筋とコンクリートの付着を害するおそれのあるものは,これを除かなければならない。
第424条 鉄筋の継手
1.鉄筋の継手が重ね継手の場合は,継手位置は一断面に集中するなど,応力の集中個所は避 けなければならない。
2.将来の継ぎ足しのために構造物から露出しておく鉄筋は,損傷,腐食など受けないようセ メントペースト等を塗布して保護しなければならない。
3.鉄筋の重ね継手の長さは,特記仕様書で指定しない場合は,コンクリート標準示方書(土 木学会)に基づき施工しなければならない。
4.ガス圧接については下記事項を遵守しなければならない。
(1)ガス圧接作業員は有資格者であり,作業前に作業員名簿を提出し監督員の承諾を得なけ ればならない。
(2)圧接面の錆,油ペイント,セメントペースト,その他有害な付着物は完全に除去し,グ ラインダーなどで酸化膜を生じさせないように仕上げなければならない。
(3)加圧器は棒鋼の公称断面に対して300㎏/c㎡以上の加圧能力を有し,かつ速度調整 が可能なものであること。
(4)圧接個所は作業中あるいは作業終了直後,衝撃を与えたり急冷したりしてはならない。
特に降雨降雪時や強風時に作業をしてはならない。
(5)圧接継手における鉄筋の許容偏心量は直径の1/5(日本建築学会)以下とし,また,
ふくらみは直径の1.4倍以上とする。これに適合しない個所あるいはその他の理由で不 良と思われる個所は再圧接を行わなければならない。
(6)圧接部は次の要領で引張り試験を行わなければならない。
a)原則として圧接箇所200箇所ごとに,試験片5本を取るものとする。取る箇所は監督 員が指示する。
b)試験片が代表する部分の合否及びその収置は下表によるものとする。
c)引張り試験において,圧接部から破断したものは不合格,母材から破断しその降伏点強 度及び破断強度がその鉄筋の規格値以上あれば合格とする。
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表
合格本数 合・否 処 置 備 考
5本 合 格
4本 - 新たに5本の試験片を取り再試験 再試験片は同一グループから 3本以下 不合格 すべて切断し、再圧接
第425条 開口部の補強
1.スラブまたは壁の開口部周辺の補強鉄筋は設計図面に基づいて配置しなければならない。
2.図面に明示されていない場合は,開口によって切断された鉄筋量以上の鉄筋で両側を補強 し,鉄筋は周辺より40D以上伸ばして施工しなければならない。
3.矩形の開口部では,その隅角部を45°の角度で補強し,円形の開口部ではフープ筋を補 強しなければならない。
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