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5. 重症症例を通じての在宅医療の問題点、解決方法
1.小児科はなぜ必要か?
“こどもはおとなの縮図ではない” (Children cannot be regarded as “miniature” adults) 小児に特異的に認められる疾患や現象が起こ るのは、小児において全身の臓器組織が分裂 や分化を活発に行う成長及び発達の途上にあ り、極めて動的で不安定なバランス上にいる。
成長と発達
成長
加齢とともに一定の規則に従って大きさ、重 量など形態の量的変化をいう
発達
加齢とともに一定の規則に従って機能の成熟
への量的ならびに質的変化をいう
発育 = 成長 + 発達
臨界期
生体の発達の比較的初期において,ある刺激 (経験) が与えられたとき,その効果が最もよく現れる時期を いう。ある時期を中心にして,その前後の一定範囲を いうが,最も刺激に敏感で,効果の上がる時期を特に 最適期とか敏感期と呼ぶことがある。
Ex) 言語、視覚
ブリタニカ国際大百科事典
こどもの生命と心を如何に助け、
援助できるか!!
1. 小児科はなぜ必要か?
2. 日本の小児動態の現状 1)少子化高齢化の問題
2)こどもの生命と心を守るには
3. 香川県の子どものために我々は何をしているか?
4. 18-trisomyの症例での小児在宅医療の経験
5. 重症症例を通じての在宅医療の問題点、解決方法
出生数及び合計特殊出生率の推移
合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の女性がその年齢別 出生率で、一生の間に生むとしたときの子どもの数
総人口の推移
少子化が引き起こす問題点
1)社会保障制度の崩壊
2)経済活動の崩壊(労働市場への影響)
3)子どもの社会性の低下
柔軟な頭脳を持つ子供達の絶対数の減少がグロー
バル化社会での競争力の低下に繋がる。そして、心
身症、不登校、引きこもり、拒食症などの子供の心の
問題および子供の暴力、自殺、殺人などが社会問題
となっており、また、児童虐待の問題も顕在化してき
ている
児童虐待
・ 身体的虐待
・ 性的虐待
・ 心理的虐待
・ ネグレクト
・ (親子心中)
こどもの生命と心を如何に助け、
援助できるか!!
1. 小児科はなぜ必要か?
2. 日本の小児動態の現状 1)少子化高齢化の問題
2)こどもの生命と心を守るには
3. 香川県の子どものために我々は何をしているか?
4. 18-trisomyの症例での小児在宅医療の経験
5. 重症症例を通じての在宅医療の問題点、解決方法
2.日本の小児動態の現状 2)こどもの命と心を守るには
「命を守るには」
「心を守るには」
• 出産後の早期の期間を大切に
• 母乳育児の推進
• 健全な母子相互作用の保持および
確立
母乳育児を成功させるための10ヵ条
(ユニセフ・WHO)
1.母乳育児推進の方針を文書にして、すべての関係職 員がいつでも確認できるようにしましょう。
2.この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべ ての職員に指導しましょう。
3.すべの妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教 えましょう。
4.お母さんを助けて、分娩後30分以内に赤ちゃんに母 乳をあげられるようにしましょう。
5.母乳の飲ませ方をお母さんに実地に指導しましょう。
また、もし赤ちゃんをお母さんから離して収容しなけ ればならない場合にも、お母さんに分泌維持の方法 を教えましょう。
6.医学的に必要でないかぎり、新生児には母乳以外の 栄養や水分を与えないようにしましょう。
7.お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように、連日、
母子同室を実行しましょう。
8.赤ちゃんが欲しがるときは、いつでもお母さんが母乳 を飲ませてあげられるようにしましょう。
9.母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶ りを与えないようにしましょう。
10.母乳で育てる赤ちゃんのための支援グループ作り
を助け、お母さんが退院するときにそれらのグループ
を紹介しましょう。
母乳育児の短期的および長期的影響
・ 感染防御:中耳炎,嘔吐下痢,呼吸器感染症,髄膜炎,(早 産児での壊死性腸炎,敗血症)
・ 免疫制御:インスリン依存性(1型)糖尿病,炎症性腸疾患
・ アレルギー・湿疹の予防
・ 乳幼児突然死症候群のリスク減少
・ 認知能力の向上(最高18歳までの)
・ メタボリックシンドローム予防:肥満,高血圧,高コレステ ロール血症,2型糖尿病の予防
母乳育児と乳幼児突然死症候群
危険因子 うつ伏せ寝 同床 (ベッド)
母親の喫煙 母乳育児でない
OR
4.84
2.02
1.79
1.89
ドキュメント内
在宅医療・介護のセミナー家で過ごすということ
(ページ 52-62)