第6章 中国 GDP の3つの代理変数に関する研究
3.3 重回帰分析の精度
3.3.1 重回帰式の精度の確認要素
重回帰式の精度を確認するは主に2つの重要な要素がある。
① 変数の説明力
② 変数の信頼性
3.3.2 寄与率と自由度調整済寄与率で回帰式説明力を確認
寄与率(Multiple R-squared),寄与率は決定係数とも言い,全体の説明力を意 味し,重回帰分析には最も重要な指標である。つまり,説明変数がどの程度目的変 数を説明できるかを示す指標である。しかし寄与率は,説明変数が多ければ多い ほどその値が大きくなる欠点があり,見かけ上の精度が高くなる場合があるため,
通常,自由度調整済み寄与率(Adjusted R-squared)を使用する。本章で利用し た変数の自由度調済み寄与率は 0.976 であり,説明変数が目的変数の状況の 98%を 説明できる。
寄与率と P 値(R 言語)
標準誤差(Residual standard error): 2193 on 8 degrees of freedom 寄与率(Multiple R-squared): 0.981
調整済寄与率(Adjusted R-squared): 0.9762 F 値(F-statistic): 206 on 2 and 8 DF P 値(p-value): 0.0000001316
3.3.3 寄与率の P 値で回帰式の信頼性を確認
本章の分析では寄与率のp値は「0.0000001316」とほぼ0となり,説明変数は 99%以上で信頼できると言える。
http://www.geisya.or.jp/~mwm48961/statistics/coef_det1.htm
102 4.本章のまとめ
李克強の3指数は GDP と強い相関がある。2011 年以降について鉄道貨物輸送量のみならず 高速道路貨物運送量を加味した貨物運送量,銀行融資残高の伸び及び工業電力消費量の新3 指数は,中国 GDP の動向を示す代理変数として機能していることが判明した。
中国の GDP は,新3変数で示される実体的な経済活動とそれぞれ非常に強い相関が認めら れることから,GDP 統計自体も中国の経済実態を表しているとも考えられる。従って,中国 の GDP 統計自体にも信頼性があると考える。
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