第4章 主成分分析を用いた日本化粧品業界の経営分析及び可視化について
5.2 主成分得点の推移を散文図で可視化
前節表4-6の主成分得 点表を基に,以下図4-7から図4-11に主成 分 得 点グ ラフ を 示し た。 こ のう ち, 図 4- 7及 び 図4 -8 は 大手 2社 の 主成 分得点グラフである。
図4-7の花王の主成分得点グラフによると,平成 22 年及び 23 年の総合 的収益力は比較的強いのに対し,平成 24 年以降の総合的収益力は徐々に弱ま る 傾 向に ある 。 また ,図 4 -2 の主 成 分負 荷量 グ ラフ にお い て花 王の 総 合的
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収 益 力 に最 も影 響 を及ぼ し て いる 変数 は 従業員 数 及 び投 資 CF で ある こ と が 判明している。したがって花王は,生産性が高い一方で,投資活動にコストを 費やしていると判断することができる 。
図4-8の資生堂の主成分得点グラフによ ると,平成 20 年から平成 25 年 までの総合的資金調達力は強いとは言えないのに対し ,平成 26 年以降平成 28 年 ま での 総合 的 資金 調達 力 は強 化さ れ てい る。 ま た, 図4 - 3の 主成 分 負荷 量 グ ラフ によ る と, 総合 的 資金 調達 力 に最 も影 響 を 及 ぼす 変 数は 従業 員 数と 当 期 純利 益で あ る。 この こ とか ら, 資 生堂 は花 王 と同 じく 生 産性 が高 い と 判 断することができ, 当期純利益も優れている。
図 4 -7 大手 花王 の 主成 分 得点 図
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図 4 -8 大手 資生 堂 の主 成 分得 点 図
以上の大手2社に対し,中小3社の主成分得点グラフを 以下図4-9か ら図4-11 に示した。
図4-9の POLA の主成分得点グラフによると,平成 20 年及び平成 21 年 の総合的成長力は比較的強いが,平成 23 年以降の総合成長力は徐々に弱っ て行く様子が伺える。また,図4-4 の主成分負荷量グラフにおいて POLA の総合的成長力に最も強い影響をもたらす変数は投資 CF と財務 CF であ る。これらから,POLA の積極的な投資活動と財務活動はその総合的成長力 を増す役割を担っている と判断することができる 。
図4-10 のコーセーの主成分得点グラフによると, 平成 26 年以降の 総合的収益力が良化している。また,図4-5 の主成分負荷量グラフにお いてコーセーの総合的収益力に最も影響を及ばしている変数は ,POLA と同 じく投資 CF と財務 CF である。このため,コーセーについても資金調達活 動を積極的に行なっていることがわかる。
図4-11 のマンダムの主成分得点グラフによると, 平成 27 年を境に総 合的成長力が強くなっていることが伺える 。図4-6の主成分負荷量グラ フにおいてマンダムの総合的成長力に最も影響を及ばしている変数は POLA 及びコーセーと同じく投資 CF と財務 CF である。このため,マンダムにつ いても資金調達が積極的に行われている ことがわかる。
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図 4 -9 中小 POLA の主 成 分得 点 図
図 4 -10 中 小コ ー セーの 主 成分 得 点図
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図 4 - 11 中小 マン ダ ムの 主 成分 得 点図
6.本章のまとめ
本章における各社の主成分分析の結果をまとめると 以下の通りとなる。