(2)配偶者等からの暴力の被害状況
配偶者等からの暴力の被害経験がある人(108 人)に暴力の被害状況についてたずねた結果、(ア)命 の危険を感じたことが「ある」人は全体で 19.4%、「ない」人は 63.9%となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、命の危険を感じたことがある人の割合は、男性に比べ女性で高くなっている。
問 25−1.あなたは、あなたの配偶者等から受けたそのような行為によって、以下のような被害を 受けたことがありますか。(ア)から(ウ)の各項目についてお答えください。(○印は
(ア)〜(ウ)それぞれ1つ)
図表 (ア)命の危険を感じた[全体、性別]
19.4
8.3
20.8
63.9
83.3
61.5
16.7
8.3
17.7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体 n=108
男性 n=12
女性 n=96
ある ない 無回答
性 別
(イ)怪我をしたことが「ある」人は全体で 36.1%、「ない」人は 48.1%となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、怪我をしたことがある人の割合は、男性に比べ女性で高くなっている。
図表 (イ)怪我をした[全体、性別]
36.1
25.0
37.5
48.1
58.3
46.9
15.7
16.7
15.6
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体 n=108
男性 n=12
女性 n=96
ある ない 無回答
性 別
(ウ)精神に不調をきたしたことが「ある」人は全体で 69.4%、「ない」人は 25.9%となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、精神に不調をきたしたことがある人の割合は、男性に比べ女性で高くなっている。
図表 (ウ)精神に不調をきたした[全体、性別]
69.4
58.3
70.8
25.9
33.3
25.0
4.6
8.3
4.2
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体 n=108
男性 n=12
女性 n=96
ある ない 無回答
性 別
(3)配偶者等からの暴力の相談の有無
配偶者等からの暴力の被害経験がある人(108 人)に相談の有無についてたずねた結果、全体では「相 談した」が 57.4%と過半数を占めており、「どこ(だれ)にも相談しなかった」は 35.2%となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、男性では「相談した」、「どこ(だれ)にも相談しなかった」がいずれも 41.7%となっ ているが、女性では「相談した」が 59.4%を占める。
問 25−2.あなたは、あなたの配偶者等から受けたそのような行為について、だれかに打ち明けた り、相談したりしましたか。(○印は1つ)
図表 配偶者等からの暴力の相談の有無[全体、性別]
57.4
41.7
59.4
35.2
41.7
34.4
7.4
16.7
6.3
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体 n=108
男性 n=12
女性 n=96
相談した どこ(だれ)にも相談しなかった 無回答
性 別
(4)どこ(だれ)にも相談しなかった理由
配偶者等からの暴力について「どこ(だれ)にも相談しなかった」と回答した人(38 人)にその理由 をたずねた結果、全体では「相談してもむだだと思ったから」(50.0%)が最も多く、次いで「自分さえ 我慢すれば、なんとかこのままでやっていけると思った」「自分にも悪いところがあると思ったから」「相 談するほどのことではないと思ったから」(いずれも 28.9%)、「どこ(だれ)に相談してよいのかわから なかったから」「相談したことがわかると、さらにひどくなると思ったから」(いずれも 18.4%)となっ ている。
問 25−3.どこ(だれ)にも相談しなかったのはなぜですか。(○印はあてはまるものすべて)
図表 どこ(だれ)にも相談しなかった理由[全体、性別]
18.4
10.5
50.0
18.4
28.9
0.0
28.9
28.9
0.0
0.0
60.0
20.0
20.0
20.0
20.0
0.0
60.0
60.0
0.0
0.0 12.1
9.1
54.5
18.2
30.3
0.0
24.2
24.2
0.0
0.0
0 20 40 60 80 100
どこ(だれ)に相談してよいのか わからなかったから 恥ずかしくてだれにも言えなかったから
相談してもむだだと思ったから 相談したことがわかると、
さらにひどくなると思ったから 自分さえ我慢すれば、なんとか このままでやっていけると思った
世間体が悪いから 自分にも悪いところが
あると思ったから 相談するほどのことでは
ないと思ったから その他
無回答
(%)
全体 n=38 男性 n=5 女性 n=33
2.被害者が相談しやすくなるために必要なこと
全体では「相談場所等について、安全やプライバシーが確保されるように配慮」(63.9%)が最も多く、
次 いで「 被 害者に と って 身 近な相 談窓 口を 増や す」( 45.4% )、「 夜 間や 休日 の緊 急 対応を 充 実さ せる 」
(40.2%)、「被害者や子どもを保護してくれる施設を増やす」(38.5%)、「法律や医療の専門相談を受け られるようにする」(37.4%)となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、特に大きな差はみられなかった。
問 26.被害者が相談しやすくなるためには、どのようなことが必要だと考えますか。
(○印あてはまるものすべて)
図表 被害者が相談しやすくなるために必要なこと[全体、性別]
35.7
63.9 45.4
40.2 37.4 29.3 12.8
38.5 1.3
4.6 11.7
38.2
61.0 43.9
39.3 37.4 27.3 12.3
35.3 1.3
4.5 14.2
33.9
66.3 46.5
41.0 37.5 30.7 13.3
40.8 1.2
4.6 9.7
0 20 40 60 80 100
相談窓口や支援の内容について、
もっと積極的に広報を行う 相談場所等について、安全や プライバシーが確保されるように配慮
被害者にとって身近な 相談窓口を増やす 夜間や休日の緊急対応を充実させる
法律や医療の専門相談を 受けられるようにする 相談窓口や自治体等が連携し 様々な手続を一括で行えるようにする
バリアフリーや手話、外国語による 相談等、様々な相談環境を整備
被害者や子どもを保護 してくれる施設を増やす
その他 特にない 無回答
(%)
全体 n=945 男性 n=374 女性 n=566
3.セクシュアル・ハラスメント
(1)セクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)の経験、見聞き状況
全体では「されたことがある」との被害経験のある人の割合は低いものの、「結婚はまだ?」「子ども はまだ?」としつこく言う、性的な冗談や質問、ひやかしの言葉を言うなどでは女性で8%程度の回答 が見られ、このほかの内容でも主に女性が回答している。
問 27.以下のような行為はセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)ですが、あなたはこの 5年以内に職場・学校・地域でしたり、されたりしたこと、または見聞きしたことがありま すか。(ア)から(コ)の各項目であてはまるものをお答えください。
(○印は(ア)〜(コ)それぞれあてはまるものすべて)
図表 「されたことがある」の割合[全体、性別]
2.6 1.9
3.0
5.8 1.9
8.3 5.4
0.8
8.3 0.6
0.0 0.9
2.1 0.0
3.4 0.1
0.0 0.2
1.7 0.0
2.8 1.2 0.3
1.8 3.0 0.0
4.8 0.1
0.0 0.2
0 2 4 6 8 10
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
(%)
(ア)「男のくせに根性がない」など差別的な言葉 を言う
(イ)「結婚はまだ?」「子どもはまだ?」としつこく 言う
(ウ)性的な冗談や質問、ひやかしの言葉を言う
(エ)異性関係が派手だなどと、性的な噂を流す
(オ)異性の同僚をじろじろ眺めたり、容姿を 話題にしたりする
(カ)ヌード写真やわいせつな本を飾ったり 見せびらかしたりする
(キ)接待や宴会で、酌やデュエット、ダンスを 強要する
(ク)しつこくつきまとう
(ケ)さわる、抱きつく
(コ)地位や権限を利用して、性的関係をせまる
全体では「したことがある」との加害経験のある人の割合は低いものの、加害経験の多くは男性の回 答が多くなっている。
図表 「したことがある」の割合[全体、性別]
1.9 3.2 1.1
1.3 2.7 0.4
1.9 4.0 0.5
0.2 0.5 0.0
2.1 4.0 0.9
0.2 0.5 0.0
0.5 1.3 0.0
0.2 0.5 0.0
0.4 1.1 0.0
0.1 0.3 0.0
0 2 4 6 8 10
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
(%)
(ア)「男のくせに根性がない」など差別的な言葉 を言う
(イ)「結婚はまだ?」「子どもはまだ?」としつこく 言う
(ウ)性的な冗談や質問、ひやかしの言葉を言う
(エ)異性関係が派手だなどと、性的な噂を流す
(オ)異性の同僚をじろじろ眺めたり、容姿を 話題にしたりする
(カ)ヌード写真やわいせつな本を飾ったり 見せびらかしたりする
(キ)接待や宴会で、酌やデュエット、ダンスを 強要する
(ク)しつこくつきまとう
(ケ)さわる、抱きつく
(コ)地位や権限を利用して、性的関係をせまる
全体では「見たり聞いたりしたことがある」との見聞きした経験は被害、加害経験より高い割合を占 めている。
図表 「見たり聞いたりしたことがある」の割合[全体、性別]
20.8 19.3
22.1 21.5
22.5 21.0
22.3 24.3 21.2 10.3
9.6 10.8
16.8 16.6 17.1 4.3
5.1 3.9
10.5 10.4 10.6 7.6 6.1
8.5 7.4
8.3 6.9 4.2 3.7
4.6
0 5 10 15 20 25 30
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
全体 (n=945)
男性 (n=374)
女性 (n=566)
(%)
(ア)「男のくせに根性がない」など差別的な言葉 を言う
(イ)「結婚はまだ?」「子どもはまだ?」としつこく 言う
(ウ)性的な冗談や質問、ひやかしの言葉を言う
(エ)異性関係が派手だなどと、性的な噂を流す
(オ)異性の同僚をじろじろ眺めたり、容姿を 話題にしたりする
(カ)ヌード写真やわいせつな本を飾ったり 見せびらかしたりする
(キ)接待や宴会で、酌やデュエット、ダンスを 強要する
(ク)しつこくつきまとう
(ケ)さわる、抱きつく
(コ)地位や権限を利用して、性的関係をせまる
(2)セクシュアル・ハラスメントの相談の有無
セクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)の経験がある人(103 人)に相談の有無についてたず ねた結果、全体では「家族・友人・知人に相談した」(51.5%)が最も多く、次いで「どこ(だれ)にも 相談しなかった」(34.0%)、「上司・同僚に相談した」(14.6%)となっている。
【属性別特徴】
性別にみると、経験がある人の多くが女性であるため、女性の意見が大きく全体に反映されている。
問 27−1.そのことについて、誰かに打ち明けたり、相談したりしましたか。
(○印はあてはまるものすべて)
図表 セクシュアル・ハラスメントの相談の有無[全体、性別]
14.6 1.0 1.0 0.0
51.5 6.8
34.0 2.9
10.0 0.0
10.0 0.0
40.0 10.0
50.0 0.0
15.2 1.1 0.0 0.0
53.3 6.5
31.5 3.3
0 20 40 60 80 100
上司・同僚に相談した
職場内の相談窓口に相談した 公的機関(労働局・県・町の 相談窓口など)に相談した 民間の支援グループに相談した
家族・友人・知人に相談した その他 どこ(だれ)にも相談しなかった 無回答
(%)
全体 n=103 男性 n=10 女性 n=92