第 4 章 VSPEX実証済みインフラストラクチャの選択 31
ステップ 3 : 適切な VSPEX 実証済みインフラストラクチャの選択
vSphere、Hyper-V、VNXおよび VNXe シリーズの製品、EMCバックアップおよびリカ バリを使用した統合仮想インフラストラクチャの導入を簡易化することを目的として、
VSPEX プログラムから多数のソリューションが生成されています。VSPEXサイジング
ツールを使用してアプリケーション アーキテクチャを確定すると、算出された結果に 基づいて適切なVSPEX実証済みインフラストラクチャを選択できるようになります。
注: この設計ガイドはSQL Serverの要件を明らかにすることを目的としていますが、VSPEX 実証済みインフラストラクチャへの導入を目的としたアプリケーションは SQL Serverだけで はない場合があります。導入を予定している各アプリケーションについて、要件を入念に考 慮する必要があります。どの VSPEX 実証済みインフラストラクチャを導入するのが最適で あるかが分からない場合は、決定する前にEMCにご相談ください。
VSPEX実証済みインフラストラクチャを選択するときは、表 6に示すステップに従って
ください。
表 6. VSPEX実証済みインフラストラクチャ: 選択ステップ
ステップ アクション
1 VSPEXサイジング ツールを使用して、仮想マシンに必要なリソースの総数
と、SQL Server用の追加のストレージ レイアウトを明らかにする。
2 VSPEXサイジング ツールを使用し、ビジネス ニーズに基づいて、他のアプリ
ケーションのリソース要件を設計します。VSPEXサイジング ツールは、SQL
Serverとその他のアプリケーションの両方について、仮想マシンに必要なリ
ソースの総数と、推奨される追加のストレージ レイアウトを計算します。
3 お客様と相談して、お客様のビジネス ニーズを満たすためのVSPEX実証済 みインフラストラクチャの最大使用率を検討します。これがSQL Serverとそ の他のアプリケーションの最大使用率になります。VSPEX実証済みインフラ ストラクチャの最大使用率をVSPEXサイジング ツールに設定します。する と、VSPEX実証済みインフラストラクチャ製品の最小限の推奨事項が提供さ れます。
4 推奨されるVSPEX実証済みインフラストラクチャ製品を提供しているネット ワーク ベンダーとハイパーバイザ ソフトウェア ベンダーを選択します。詳細
については。
概要
このセクションでは、次の3つのシナリオと、それぞれでVSPEX実証済みインフラスト ラクチャを選択する方法について説明します。
• 小規模のSQL Server 2012 OLTPインスタンスと1つのユーザーデータベース
• 中規模のSQL Server 2012 OLTPインスタンスと1つのユーザーデータベース
• 中規模のSQL Server 2012 OLTPインスタンスと複数のユーザーデータベース
考慮事項
例
例1 小規模のSQL Server OLTPインスタンスと1つのユーザーデータベース
このシナリオでは、お客様は小規模のSQL Server 2012 OLTPインスタンスをVSPEX 実証済みインフラストラクチャ上に作成したいと望んでいます。お客様は 50 GB の ユーザー データベースを所有しています。データベースの 1 秒あたりの想定トラン ザクション数(TPS)は 200、想定される IOPS は 525 です。お客様は、アプリケー ションの組み合わせについて VSPEX 実証済みインフラストラクチャの使用率を最大 75%に抑えることを望んでいます。
お客様との話し合いを終えたら、本番のSQL Server 2012ファームについて、表 7に 示す情報収集用ワークシートを完成させてください。
表 7. 情報収集用ワークシートの例:小規模サイズのSQL Server OLTPインスタンス
質問 回答
ご使用の環境に、サイズを設定したい既存のSQL Serverデータベー スがありますか。
Yes
導入を計画しているデータベースの数はいくつですか。 1 ユーザーデータベースのサイズはどれぐらいですか(GB単位)? 50 年間増加率(%)はどれぐらいですか。 30
FAST VPを使用する予定ですか? いいえ
IOPSの最大数はどれぐらいですか? 525 ピークロード時のTPSはどれぐらいですか(オプションの質問)? 200
必要なtempdbサイズはどれぐらいですか(オプションの 質問)。 なし
情報収集用ワークシートの回答をVSPEXサイジング ツールに設定すると、ツールに
よって、VSPEXプライベート クラウド プールから必要なリソースに関して一連の推奨
事項が生成されます(表 8を参照)。
表 8. 必要なリソースの例: 小規模サイズのSQL Server OLTPインスタンス
SQL Server vCPU メモリ OSボリューム容量 OSボリューム
リソース要件 2 8 GB 100 GB 25 IOPS
注: このガイドでは、表 8に示したリソースを小規模のSQL Serverユーザー データベース に使用しました。
VSPEXサイジングツールでは、表 9に示すように、ストレージレイアウトに関する推
奨事項も提供されます。
表 9. VSPEXサイジング ツールでのSQL Serverの詳細の例 SQLデータベース用の推奨される追加ストレージ レイアウト
VSPEXプライベート クラウドのプール名 RAIDタイプ ディスク・タイプ ディスク容量 ディスク数
SQL Serverユーザー データベースの データ プール
RAID 5 SASディスク
15,000 rpm
300 GB 5
SQL Server OLTPデータベースのログお よびtempdbプール
RAID 1/0 SASディスク 15,000 rpm
300 GB 2
図 7に示すVSPEXプライベートクラウドプールに加えて、推奨されるストレージレイ
アウトがあります。詳細については、「原則とガイドライン」セクション 33 ページの
「VSPEX Sizing Tool」を参照してください。
図 7. ストレージ レイアウトとLUNの設計
この例では、この VSPEX実証済みインフラストラクチャ上に導入を予定するコンポー
ネントは SQL Serverだけです。詳細については、次に示す実証済みインフラストラク
チャのガイドを参照してください。
• EMC VSPEX Private Cloud: VMware vSphere 5.5 for up to 200 Virtual Machines
• EMC VSPEX Private Cloud: Microsoft Windows Server 2012 R2 with Hyper-V for up to 200 Virtual Machines
注: これはハード リミットではありません。複数のアプリケーションの要件で必要になる場 合は、より規模の大きいVSPEX実証済みインフラストラクチャを選択できます。「導入ガイド」
では、200台の仮想マシン用のMicrosoftHyper-VをVSPEXソリューションの例として使用し ました。詳細については、15ページの「VSPEXの実証済みインフラストラクチャ」セクション に示すドキュメントを参照してください。
例2 中規模のSQL Server OLTPインスタンスと1つのユーザーデータベース
このシナリオでは、お客様は中規模のSQL Server 2012 OLTPインスタンスをVSPEX 実証済みインフラストラクチャ上に作成したいと望んでいます。お客様は 250 GBの データベースを所有しています。予想される TPS は 800 で、予想される IOPS は 4,000です。お客様は、VSPEX実証済みインフラストラクチャに、Microsoft Exchange、
SharePoint Server など他のアプリケーションも計画しています。また、お客様は、組
み合わせたアプリケーション用にVSPEX実証済みインフラストラクチャの最大75%を 使用することを希望しています。
お客様との話し合いを終えたら、本番の SQL Server 2012 データベースについて、
表 10に示すように、VSPEX情報収集用ワークシートを完成させてください。
表 10. 情報収集用ワークシートの例: 中規模のSQL Serverユーザー データベース
質問 回答
ご使用の環境に、サイズを設定したい既存のSQL
Serverデータベースがありますか。
Yes
導入を計画しているデータベースの数はいくつですか。 1 ユーザーデータベースのサイズはどれぐらいですか
(GB単位)?
250
年間増加率(%)はどれぐらいですか。 10
FAST VPを使用する予定ですか? Yes
IOPSの最大数はどれぐらいですか? 4,000 ピークロード時のTPSはどれぐらいですか(オプションの
質問)?
800
必要なtempdbサイズはどれぐらいですか(オプション
の 質問)。
なし
情報収集用ワークシートの回答をVSPEXサイジングツールに設定すると、ツールに
よって、VSPEXプライベート クラウド プールから必要なリソースに関して一連の推奨
事項が生成されます(表 11を参照)。
表 11. 必要なリソースの例: 中規模のSQL Server OLTPインスタンス
SQL Server vCPU メモリ OSボリューム容量 OSボリューム
リソース要件 4 16(GB)
100 GB 25 IOPS
VSPEXサイジング ツールでは、表 12に示すように、ストレージ レイアウトに関する
推奨事項も提供されます。
VSPEXプライベートクラウドプールに加えて、推奨されるストレージレイアウトがあり
ます。詳細については、「原則とガイドライン」セクション 33 ページの「VSPEX Sizing Tool」を参照してください。
表 12. サマリーの例: VSPEXサイジング ツールを使用した中規模のSQL Serverユーザー データベース
SQLデータベース用の推奨される追加ストレージ レイアウト
VSPEXプライベート クラウドのプール名 RAIDタイプ ディスク・タイプ ディスク容量 ディスク数
SQL Serverオンライン トランザクション 処理データベース データ プール
RAID 5 SASディスク
15,000 rpm
300 GB 10
RAID 1 FAST VPソリッド ス テート ドライブ
100 GB 2
SQL Serverオンライン トランザクション 処理ログおよびtempdbプール
RAID 1/0 SASディスク 15,000 rpm
300 GB 4
お客様が VSPEX 実証済みインフラストラクチャで設計する必要があるアプリケー
ションはSQL Serverだけではないので、VSPEXサイジングツールを使用して、VSPEX
実証済みインフラストラクチャ製品に最も適したアプリケーション ワークロードの組 み合わせを設計することを推奨します。
詳細については、次に示す実証済みインフラストラクチャのガイドを参照してくだ さい。
• EMC VSPEX Private Cloud: 最大 1,000 台の仮想マシン対応に対応した VMware vSphere 5.5を
• EMC VSPEX Private Cloud: Microsoft Windows Server 2012 R2 with Hyper-V for up to 1,000 Virtual Machines
SQL Serverデータベース用の推奨されるストレージ レイアウトは、VSPEXプライベー
ト クラウド プールに対する追加になります。詳細については、「原則とガイドライン」
セクション33ページの「VSPEX Sizing Tool」を参照してください。
例3:中規模のSQL Server OLTPインスタンスと複数のデータベース
このシナリオでは、お客様は VSPEX 実証済みインフラストラクチャ上の SQL Server
2012 OLTPインスタンスに複数のユーザー データベース作成したいと望んでいます。
お客様は3つのユーザー データベースを所有しています。表 13 に、データベース サイズと予想される TPSおよびIOPSを示します。また、お客様は、組み合わせたア プリケーション用に VSPEX 実証済みインフラストラクチャの最大 75%を使用するこ とを希望しています。
表 13. ユーザー プロファイルの例: ユーザー データベース要件 データベースの
プロファイル
最大DBサイズ(GB) 最大IOPS ピーク ロード時のTPS(オプション)
db1 500 1,500 300
db2 250 700 200
db3 250 100 30
お客様との話し合いを終えたら、本番の SQL Server 2012 データベースごとに、
表 14に示すように、情報収集用ワークシートを完成させてください。