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運用上の問題点と注意事項

ドキュメント内 Microsoft Word - NEC-pcbeigrn80.doc (ページ 109-129)

PowerChute Business Edition使用時に発生する問題および注意事項については、各項目を参照して下さい。

17.1

インストール上の問題

(1) PowerChute plusが既にインストールされている場合

PowerChute Business Edition と PowerChute plus を同一コンピュータ上で使用することはできません。PowerChute

Business Editionコンポーネントのインストール時に、そのコンピュータ上にPowerChute plusがインストールされてい

ることが検出された場合、インストールされているPowerChute plusのバージョンに応じて次のいずれかのメッセージ が表示されます。

メッセージ 説明

セットアッププログラムは、PowerChute plusを検出しました。このソ フトウェアは、PowerChute Business Editionのセットアッププログラムを 実行する前に削除しておく必要があります。PowerChute plusを削除し

ますか?([いいえ]を選択すると、セットアッププログラムが終了し

ます。)

[はい]を選択すると、既存のPowerChute plus 5.xがアンイン ストールされます。[いいえ]を選択した場合は、インストー ルが中止されます。

セットアッププログラムは、PowerChute plusを検出しました。この製 品をアンインストールしてからもう一度セットアッププログラムを実 行して下さい。

セットアッププログラムは、既存の PowerChute plus 4.xをアン インストールすることはできません。 PowerChute Business Edition コンポーネントをインストールする前に、PowerChute plusをアンインストールする必要があります。

(2) セットアッププログラムがUPSを自動検出できない

ここでは、インストールプログラムがUPSの自動検出に失敗する場合の対処方法について説明します。次のような場 合、インストール中に[UPSタイプと通信ポート]選択画面が表示されます。

・ すべての通信ポートからUPSを検索するかどうかの問い合わせに対して[いいえ]を選択した。この場合、

ドロップダウンリストから[UPSタイプ]と[通信ポート]を選択することができます。マスタサーバの場 合は、[自動検出の実行]を選択してUPSを自動検出することもできます。

・ [はい]を選択して通信ポートからUPSの自動検出を試みたが、UPSを検出できなかった。

… サーバがUPSインタフェース拡張ボードまたはマルチサーバ接続BOX(Share UPS)のベーシックポート に接続されている場合は、UPSの自動検出を行うことができません。適切な[UPSタイプ]および[通 信ポート]を手動で選択して下さい。

… マスタサーバの場合は、[自動検出の実行]をクリックしてUPSを再検出して下さい。

マスタサーバの場合に、[UPSタイプおよび通信ポート]画面から[自動検出の実行]を選択しても、UPSデバイス が検出されない場合は、以下の原因が考えられます。

・ ターミナルエミュレータ等の他のサービスが、UPSが接続されているシリアルポートを使用している。該当 するシリアルポートを使用しているサービスを終了するまたはUPSを他のシリアルポートに接続し、再び[自 動検出の実行]をクリックしてUPSの自動検出を行って下さい。

・ UPS とサーバが製品添付のケーブル(940-0024D)を使用して接続されていない。UPS が接続されているシ リアルポートの通信設定が誤っている。

・ UPSとコンピュータ間の接続に問題がある。

(3) インストール時のエラーメッセージ

PowerChute Business Editionのインストール時に表示されるメッセージを次に示します。

メッセージ 説明

UPSサービスを停止できません。再起動してからもう一度 セットアップし直して下さい。

セットアッププログラムはWindows 2000/XP/2003 標準UPSサービスを 停止できませんでした。コンピュータを再起動してから、PowerChute Business Editionエージェントを再インストールして下さい。

<エージェント/サーバ>サービスのインストール時にエラ ーが発生しました。再起動してからもう一度セットアップ し直して下さい。

PowerChute Business Editionサービスのインストールに失敗しました。

まだPowerChute Business Editionのファイルがインストールされていな いこと、およびコンピュータのOSが適切なものかどうかを確認した後、

もう一度インストール作業を行って下さい。

次のdllのロード時にエラー<ID>が発生しました:<dllのID> セットアッププログラムがDLLファイルのロードに失敗しました。 ンピュータのOSが適切なものかどうかを確認し、もう一度インストー ル作業を行って下さい。

必要なリソースのロードに失敗しました。 PowerChute Business Editionコンポーネントのインストールに必要なリ ソース(DLLリソース、InstallShieldリソースなど)をロードできませんで した。コンピュータに十分なメモリがあることを確認してから、もう 一度インストール作業を行って下さい。

パスワードが316文字でありません。 316文字のパスワードを使用して下さい。

PowerChute Business Editionをインストール、実行するには 管理者権限が必要です。いったんログオフしてから、管理 者権限を持つアカウントを使ってセットアッププログラム を再実行して下さい。

PowerChute Business Editionコンポーネントをインストールするには、コ ンピュータに対する管理者権限が必要です。

選択されたパスが有効かどうか判断できません。ローカル ハードドライブ上のディレクトリを選択して下さい。

PowerChute Business Editionをネットワークドライブ、フロッピーディス クドライブ、zip ドライブなどの、ローカルハードディスク以外のドラ イブにインストールすることはできません。

標準UPSサービスの再起動に失敗しました。電源保護を有 効にするには、手動でサービスを再開するか、システムを 再起動する必要があります。

PowerChute Business Editionエージェントをインストールするために停 止させたOS標準のUPSサービスを再開することができません。コン ピュータを再起動するか、または手作業でサービスを再開して下さい。

両方のパスワードが一致していなければなりません。 [バスワード]と[確認]に入力した内容が一致しないとPowerChute

Business Editionコンポーネントをインストールすることはできません。

ユーザ名が316文字ではありません。 316文字のユーザ名を使用して下さい。

(4) PowerChute Business Edition の状態が「通信なし」「通信切断」となる場合

PowerChute Business Editionの状態が「通信なし」、「通信切断」の場合は、UPSとの通信が正常に行われていません。

これらの問題を解決するには、手順1 から順番に確認作業を行ってください。各手順に従って作業を行い、設定内容 が異なる場合には変更し、終了時にUPSとの通信を確認してください。

・ 手順1:シグナリングタイプとシリアルケーブルの確認

・ 手順2:「UPSインタフェース拡張ボード」または「マルチサーバ接続BOX(Share UPS)」使用時に適切な設 定が行われているかどうかの確認

・ 手順3:シリアルポート設定の確認

・ 手順4:シリアル接続が正常かどうかの確認 手順1: シグナリングタイプとシリアルケーブルの確認

シグナリングタイプ ケーブル型番 Nコード/ULコード スマートシグナル

(Smart) 940-0024D UL1057-402

PowerChute Business Edition v.8.0(本製品)付属 シンプルシグナル

(Simple) 940-0020Bまたは940-0020E N8580-04

UPS インタフェースキット

PowerChute Business EditionがUPSと通信するシグナリングタイプには、スマートシグナルとシンプルシグナルが

あります。シンプルシグナルはUPS バッテリ状態およびバッテリ消耗状態を確認できます。このシグナリング タイプは一般的に弊社アクセサリN8180-14/14A 「UPSインタフェース拡張ボード」およびN8180-41/41A「マル チサーバ接続BOX(Share UPS)」のシリアルポート(Basic Port)で用いられます。N8580-04「UPS インタフェー スキット」の940-0020Bまたは940-0020E(灰色または白色)シリアルケーブルを使用してください。スマートシ グナルはUPS 本体のシリアルポートとPowerChute Business Editionの間で使用されます。スマートシグナルはシン プルシグナルと比較してUPS の様々な状態を監視でき、さらにPowerChute Business EditionからUPS に対して 様々なアクションをとることができるシグナリングタイプです。本製品に添付の940-0024D(黒色)シリアルケ

手順2: 「UPSインタフェース拡張ボード」または「マルチサーバ接続BOX(Share UPS)」使用時に適切な設定が 行われているかどうかの確認

「UPSインタフェース拡張ボード」または「マルチサーバ接続BOX(Share UPS)」を使用していない場合は、手順 3に進んでください。

アクセサリ 型番 設定

UPSインタフェース拡張ボード N8180-14/14A ベーシックポートを使用してPowerChute Business Edition

と通信を確立するためには、N8580-04 UPS インタフェ ースキット(灰色または白色)を使用します。

マルチサーバ接続BOX(Share UPS) N8180-41/41A ベーシックポートを使用してPowerChute Business Edition と通信を確立するためには、N8580-04 UPS インタフェ ースキット(灰色または白色)を使用します。

手順3: シリアルポート設定の確認

UPS が接続されているシリアルポートの設定をチェックするために次の操作を行います。

[コントロールパネル]の[システム]アイコンをダブルクリックして、[ハードウェア]タブを選択します。

次に[デバイスマネージャ]をクリックして、[通信ポート]を選択します。

ここの設定が次のようになっていることを確認してください。

パラメータ 設定

ボーレート 2400

データビット 8

パリティ なし

ストップビット 1

フロー制御 Xon/Xoff

FIFO バッファを使用する (無効にします)

注意:詳細設定の割り込み番号(IRQ)が他のデバイスのIRQと衝突していないことも確認してください。

手順4: シリアル接続が正常かどうかの確認

ハイパーターミナル(HyperTerminal)を使用してシリアル接続が正常かどうかを確認します。

N8580-04 UPS インタフェースキットの灰色または白色シリアルケーブル(940-0020Bまたは940-0020E)を使用 する場合、このチェックは必要ありません。

1. PowerChute Business Edition を終了し、「APC PBE Agent」サービスを停止します。

2. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[通信]→[ハイパーターミナル]を選択し、[ハイパー ターミナル]を起動します。

注意:Windows Server 2003およびWindows Server 2003 R2では、「ハイパーターミナル」がインストールさ れていない場合があります。その場合、[プログラムの追加と削除]→[Windows コンポーネントの追加 と削除]から「ハイパーターミナル」をインストールしてシリアル接続の確認を行ってください。

注意:Windows Server 2008およびWindows Vistaでは、「ハイパーターミナル」が提供されていないため Windows Server 2008およびWindows Vistaを使用している場合は以下の確認は行えません。

3. [接続の設定]ダイアログボックスに[名前を入力し、アイコンを選んでください]と表示されたら、適 当な名前(例:PCBE TEST )を入力し、[OK]をクリックします。

[接続する前に、まずモデムをインストールしなければなりません。インストールを始めますか?]とい うメッセージが表示された場合は[いいえ]を選択して作業を続行します。

4. [接続方法]から、現在UPSへ接続しているコンピュータシリアルポート番号(例:COM1)を選択後、

<Windows Server 2003/Windows Server 2003 R2の場合>

[構成]を選択し、手順 5の設定を行った後、手順 6に進みます。

<Windows 2000/XPの場合>

[OK]をクリックし、手順 5に進みます。

ドキュメント内 Microsoft Word - NEC-pcbeigrn80.doc (ページ 109-129)

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