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第 5 章 施設運営・維持・管理

5.1.1 運営

35

36

図 5.1-1 流量計性能曲線

出典

:

金門製作所水道メーターカタログ 2)流量計設置

給水施設に設置されているほとんどの流量計は、より誤差の少ない測定を行うためには、そ の前後にある程度の長さの直管を設置する必要がある。次図

5.1-2

は流量と流量計上流直管長の 関係6を示している。図は、もし流量計上流側に直管がなければ、無視できない量の誤差が生じ ることを示している。これは下流側でもほぼ同様である。

6 図は理論的な概念を示すもので、実際の流量計には適用できない。正負の誤差量は流量計の型式や管内比定常 状態による。

上流部直管長 / 流量計口径

流量計誤差(%)

図 5.1-2 上流側直管長に対する流量計測定誤差

出典

:

流体工業株式会社技術資料

http://www.ryutai.co.jp/shiryou/seido/straight-1.htm

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しかしながら、誤差を少なくするためには、流量計設置にある程度の面積を必要とするが、多 くの給水施設は誤差を少なくすることを犠牲にして、流量計を小さめの槽内に設置している。以 下に示す写真を参照されたい。

図 5.1-3 流量計設置状況

サイト調査で確認した限りでは、半数以上の運営・維持・管理機関が流量計のこうした特性に ついて把握していないようであった。給水施設の職員は上記のような条件を認識し、流量計に添 付されている性能曲線を参照し、流量計の読みを適切に判断する必要がある。

5.1.1.2 水質管理

(1)水質基準

保健省は

2009

年に、

2002

4

18

日付け飲料水質基準

No. 1329/2002/BYT/DQ

を改訂し

QCVN 01: 2009/BYT

を定めた。付表

5.2

に新旧基準を対比して示す。新基準は銅、鉄及びマンガンの基 準値を旧来のものよりも厳しくし、殺虫剤、消毒副産物、放射性物質等を追加している。また水 質試験頻度はわずかに密となっているが、新基準と旧基準に大きな相違はないものと思われた。

新基準(QCVN 01: 2009/BYT)は給水施設の運営・維持・管理にほとんど影響を与えているよ うには見受けられなかった。

(2)水質管理

付表

5.3

に操業している

76

給水施設の水質管理状況を示す。

1)水質管理機関

付表

5.3

を基に作成した水質管理機関の概要を表

5.1-7

に示す。表からは以下のことがわかる。

2

給水施設において水質管理計画があるにもかかわらず水質管理が行われていない。

38

16

給水施設はその水質管理を自ら行わず、地方省あるいは郡の衛生予防センターが監理機 関として実施している水質試験結果に、依存している

上記の運営・維持・管理機関以外は省機関水質試験室等の支援を受けて水質管理を行ってい る。

表 5.1-1 水質管理責任機関 給水事業者としての水質管理機関 給水

施設数 備 考

地方省保健センター

9

運営・維持・管理機関と地方省保健センターの契 約による

他の地方省水質管理機関

2

地方省技術環境局製品品質検査センター等 地方省地方給水衛生センター

PCERWAS

)の水質試験室

1

pH、濁度等、10 項目の分析が可能としているが詳 細不明。微生物試験は地方省保健センターに依存注)

地方省給水会社と地方省保健センター

3

運営・維持・管理機関との契約により地方省保健 センターが地方省給水会社の水質管理を補完 地方省給水会社と地方省保健センター

及び郡保健センター

1

運営・維持・管理機関との契約により地方省及び 郡保健センターが地方省給水会社の水質管理を補 完

地方省給水会社

33

運営・維持・管理機関の本社として地方省給水会 社が水質管理実施

地方省給水会社支所と地方省保健セン

ター

1

地方省保健センターが地方省水道会社支所(運 営・維持・管理機関)の水質管理を補完。地方省 保健センターは運営・維持・管理機関との契約に よる。

地方省給水会社支所と郡及び地方省保

健センター

1

契約により地方省及び郡保健センターが地方省給 水会社支所(運営・維持・管理機関)の水質管理 を補完

地方省給水会社とその支所及び地方省

保健センター

1

地方省水道公社と地方省保健センターが地方省水 道会社支所(運営・維持・管理機関)の水質管理 を補完。地方省保健センターは運営・維持・管理 機関との契約による。

地方省給水会社とその支所

5

地方省水道会社が支所(運営・維持・管理機関)

の水質管理を補完

地方省給水会社支所

5

地方省給水会社支所(運営・維持・管理機関)が 水質管理を実施

地方省給水会社支所及び近隣給水施設

の水質試験室

1

近隣給水施設は同じ省水道会社の別支所 郡給水事業体

2

水質管理を独自で実施

地方省保健センターに依存注)

15

運営・維持・管理機関は水質管理を行なっていな い

郡保健センターに依存注)

1

運営・維持・管理機関は水質管理を行なっていな い

水質管理方針未定

14

建設工事未成

水質管理未実施

2

Phu Xuyen

給水施設(

Ha Noi city

)、

An Chau Town

給水施設 (

Bac Giang

省)。 地方省保健センター の水質管理については不明

97

注: 依存は、給水事業者が、給水事業監理機関(地方省保健センター等)が責務として実施している水質試験結 果を、自ら実施すべき水質管理に利用していることを示す。

39

2)分析項目と頻度

給水事業者が行っている水質管理の分析項目は主に濁度、

pH

及び残留塩素であるが、いくつ かの給水施設ではさらに多くの項目の分析が行われている。付表

5.3

に給水施設の運営・維持・

管理機関が行っている分析項目を示す。また次表

5.1-2

には

QCVN01

で規定されている水質分 析項目毎の分析頻度を示す。

表 5.1-2 運営・維持・管理機関の水質管理分析項目

分析項目 単位 許容限界 分析頻度

TCU 15 A

味と臭い - 異味、異臭のないこと A

濁度 NTU 2 A

pH - 6.5-8.5 A

硬度 mg/l 300 A

塩化物 mg/l 250 A

mg/l 0,3 A

硝酸塩 mg/l 50 A

亜硝酸塩 mg/l 3 A

硫化物 mg/l 250 A

溶存酸素 mg/l 2 A

残留塩素 mg/l Within A

大腸菌郡数 MPN/100ml 0 A

大腸菌または耐熱性大腸菌 MPN/100ml 0 A

マンガン mg/l 0,3 A

全溶解物質 mg/l 1000 B

アルミニウム mg/l 0,2 B

アンモニウム mg/l 3 B

ヒ素 mg/l 0,01 B

フッ素 mg/l 1,5 B

mg/l 0,01 B

水源 mg/l 0,001 B

クロム mg/l 0,05 C

mg/l 1 C

シアン mg/l 0,07 C

ニッケル mg/l 0,02 C

亜鉛 mg/l 3 C

MPN: Most Probable Number 最確値

出典:飲料水質基準(

QCVN01:2009/BYT

)保健省

40

ここに:

A:

給水事業者は少なくとも週一回、給水管理機関は少なくとも月一回

B:

給水事業者、給水管理機関共々、少なくとも

6

ヶ月に一回

C:

給水事業者、給水管理機関共々、少なくとも

2

年一回

53

給水施設で定められている水質試験頻度を付表

5.3

に示す。表

5.1-2

に示したように

QCVN01

により分析頻度が定められているが、付表に示す頻度は

1

時間毎から

4

ヶ月に一度までとばらつ いている。なお、分析項目によって分析頻度を変えることはしていない。22給水施設では毎日か それ以上の頻度で水質分析を実施しているが、

QCVN 01

の分析頻度

A

に対応する一週間毎の頻度 以下の管理を行っている給水施設も

3

施設ある。

5.1.2 維持

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