脊椎関節炎とは何ですか?
Q.27 運動(体操)療法は、どんなものをどのように行えば良いですか?
図 36
図 37
(アメリカ患者会)
図 38
(イギリス患者会)
図39
(順天堂浦安病院リハビリテーション科)
関節の腫れ(腫脹)があり、熱感や発赤 といった炎症症状が強い場合には、そのよ うな時期に限っては冷やすのが原則です が、AS は慢性炎症性そして疼痛性疾患で すので、普通は温めた方が楽なはずです。
また、寒い時期にはなるべく体を冷やさな いように心掛けることは、AS のみならず 自律神経や内分泌さらには免疫能にとっ て、良いことです。
温めるのはお湯でも温泉でも蒸しタオル でも湯たんぽでも、赤外線でも超短波でも 超音波でも(それぞれに温熱の体内への到 達深度はまちまちですが)、楽になるのな ら、熱傷にさえ気をつければ何でもかまい ません。
また、いわゆる温湿布や冷湿布も数多く 出回っていますが、貼った直後だけはそれ ぞれ温かく感じたりヒヤッと感じたりしま すが、実際の皮膚表面温度の変化は僅かで、
その効果は長時間持続するものでもなく、
真の温熱療法・冷却療法としてはそれほど 期待できるものではありません。温度に対 する反応も人によってまちまちなため、試 してみて気持ちが良く楽になる方を選んで 行えば良いということになります。中には 温めるとかえって痛みが増すという人もい
ます。その場合には温めないようにすれば よく、またもし冷やすと気持ち良いあるい は痛みが弱まるという場合には冷やしても かまわない訳です。たまたま逆効果になっ たとしても、後に重大な後遺障害を残すと いった心配は要りません。
なお、一般の貼付薬(湿布、テープ)や 塗布薬には NSAIDs が含まれていて(内 服よりはずっと少量ですが)、それらの経 皮吸収による局所への抗炎症・鎮痛効果も 期待できます。ただし、含有量が少量と言っ ても薬は全身に回りますから、アレルギー 反応を起こす場合もありますし、また母乳 にも混ざりますので注意が必要です。勿論、
一度使ってみて肌が赤くなったり痒くなっ た場合は、貼付時間を短くするとか中止し て他のものに替えるなどといった対応が必 要なことは言うまでもありません。
寒い季節には、起床後に風呂に入るとか、
シャワーで温湯を痛みやこわばりのある部 位にかけるだけでも体が動き易くなるはず です。また、年に 1 カ月間、温泉病院に入 院して運動訓練をすると、その後半年以上、
疼痛やこわばり、関節運動制限や筋力低下 などに対する効果が続くという北欧からの 報告もあります。