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連続関数と開集合・閉集合

ドキュメント内 【集合・写像・数】 (ページ 65-68)

第 4 章 ユークリッド幾何学と位相幾何学 61

4.2 連続関数と開集合・閉集合

後期第2講

4.2 連続関数と開集合・閉集合

ここでの目標は,閉区間[0,1]と開区間(0,1)が,Rの同相写像で移り合わ ないことを示すこと.

4.2.1 ε- 近傍

まず連続の概念を一般化する為に,ひとつ用語を導入しておこう.

定義4.2.1. 【ε-近傍(ε-neighborhood)】

xをR内の点とする.ε >0に対して,xの(Rにおける)ε-近傍とは,

(x−ε, x+ε)のこと.これをN(x, ε)で表す.つまり,次の集合のこと.

N(x, ε) ={y∈R| |x−y|< ε}

定義4.2.2. 【連続関数の定義の言い換え】

f :RRとし,aRとする.このとき,

faにおいて連続

∀ε >0,∃δ >0 s.t. x∈N(a, δ)⇒f(x)∈N(f(a), ε) さらに,∀a∈Rにおいてf が連続であるとき,fはR上で連続,

または,単に,f は連続関数であるという.

注意 4.2.1. 関数の定義域はR全体ではなく,その一部かもしれない(例え

ば,f(x) = 1xとかf(x) =

xとか).そのような場合どうするか,は次回.

4.2.2 開集合と閉集合

次に,閉区間[0,1]と開区間(0,1)についてだけでなく,より一般の場合に も適用できるように,「開/閉」の概念を明確に定義しておこう.

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4.2. 連続関数と開集合・閉集合 第4. ユークリッド幾何学と位相幾何学

定義4.2.3. 【開集合(open set)】

U Rが開集合であるとは,任意のa∈Uに対して,あるε >0が存在 して,N(x, ε)⊂U が成り立つこと.

注意 4.2.2. εaに応じてとれれば良い.

注意 4.2.3. (0,1)は開集合だが,[0,1)は開集合でない.もちろん[0,1]も開 集合ではない.∅は開集合.Rも開集合.

定理4.2.1. 【開集合の性質】

(1) U1,· · ·, UmをRの開集合とすると,U1∩· · ·∩UmもRの開集合.

(2) Λを添字集合とした集合族{Uλ}λΛに対して,全てのUλが開集 合ならば,∪

λΛ

Uλも開集合.

定義4.2.4. 【閉集合(closed set)】

F Rが閉集合であるとは,R−Fが開集合であること.

注意 4.2.4. 閉集合を先に定義して,あとから開集合を定義するやり方もあ

る.ただ,先に開集合を定義する方が一般的.

注意4.2.5. は閉集合.Rも閉集合.つまり,開かつ閉である集合というも

のがありえる.

注意 4.2.6. 開集合でないからといって閉集合になるとは限らない.どちら

でもない集合やどちらでもある集合も存在する.

4. ユークリッド幾何学と位相幾何学 4.2. 連続関数と開集合・閉集合

4.2.3 連続写像と開集合・閉集合

定理4.2.2. 【連続関数と開集合】

関数f :RRに対して,f がR上の連続関数 終域Rの任意の開 集合V に対して,fによるV の逆像f1(V)がRの開集合.

この定理から,閉区間[0,1]と開区間(0,1)が,Rの同相写像で移り合わな いことが示される.

注意4.2.7. 連続関数f :X→Rにおいて,Xの開集合Uの像f(U)が開集 合にならない場合もある.例えば,f(x) =x2で定義されるf :RRは連 続関数だが,開集合(1,1)の像は[0,1)なのでRの開集合でない.

定理4.2.3. 【連続関数と閉集合】

関数f :RRに対して,点a∈Rにおいてf が連続終域Rの任 意の閉集合V に対して,fによるV の逆像f1(V)がRの閉集合.

練習問題 4.2.1. [0,1]が開集合でないことを示しなさい.

練習問題 4.2.2. (0,1)が閉集合でないことを示しなさい.

練習問題 4.2.3. (0,1]が開集合でも閉集合でもないことを示しなさい.

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