問 29 自己資本比率として,正しいものを 1 つ選びなさい。
⑴ 9.7% 1,230,000 円/(2,540,000 円+ 10,110,000 円)× 100(%)
⑵ 23.7% 3,000,000 円/(2,540,000 円+ 10,110,000 円)× 100(%)
⑶ 79.9% 10,110,000 円/(2,540,000 円+ 10,110,000 円)× 100(%)
正解 ⑶
《テキスト 1 の P98 から出題》
解 説
自己資本比率は,自己資本(純資産)/総資本(負債+純資産)× 100(%)で計算する。
本問では,10,110,000 円/(2,540,000 円+ 10,110,000 円)× 100(%)= 79.9%
で計算する。
したがって,本問の正解は⑶となる。
農業法人の決算書分析⑧(労働生産性)
問 30 労働生産性の計算式として,正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。
労働生産性=(A)/(B)
⑴ A 付加価値額 B 従業員数
⑵ A 人件費 B 付加価値額
⑶ A 人件費 B 従業員数
《テキスト 1 の P99 から出題》
解 説
人件費/付加価値額は労働分配率を示す算式,人件費/従業員数は一人当たり人件 費を示す算式である。したがって,本問の正解は⑴となる。
問 31 「勘定合って銭足らず」に関する次の 記述について,誤っているものを 1 つ選びな さい。
⑴ 損益計算の結果である利益と収支計算の結 果である収支は,最終的には必ず一致する。
⑵ 信用経済のもとでは,原材料を購入した り,商品を仕入れたりした場合の決済方法 は,掛け又は手形決済が一般的である。
⑶ 会計上は,原則としてすべての取引は現 金主義により損益を認識する。
正解 ⑶
《テキスト 2 の P5,20 から出題》
解 説
⑴ 損益計算と収支計算のズレの原因は,
「タイムラグ」であるが,ズレの原因 が解消された場合,それらは最終的に は必ず一致する。したがって⑴は正し い。
⑵ 信用経済のもとでは,原材料を購 入したり,商品を仕入れたりした場合 の決済方法は,掛けや手形によるの が一般的である。したがって⑵は正し い。
⑶ 会計上,すべての取引は発生主義に より認識する。一方,現金主義とは,
取引に関し現金で回収され,または現 金で支払ったときに損益を認識する方 法である。したがって⑶は誤りであり,
これが本問の正解である。
「 勘 定 合 っ て 銭 足 ら ず 」
問 32 「勘定合って銭足らず」に関する次の
⑴ 発生主義により計算された利益には,当 然に現金の裏付けがある。
⑵ 一般的に,売上の代金回収よりも,仕入 等の支払いが先行するため,お金は不足に なりがちになる。
⑶ 「利益」と「収支」は,ほとんどの取引で 一致する。
正解 ⑵
《テキスト 2 の P5 ~ 7 から出題》
解 説
⑴ 発生主義は,お金の「出」「入り」に 関係なく,収益と費用の「発生」にも とづいて損益を認識する方法であり,
そこには現金の裏付けはない。したがっ て⑴は誤りである。
⑵ 通常は,仕入や販売費などの支出が 先行し,売上による代金回収は後にな る。したがって⑵は正しく,これが本 問の正解である。
⑶ 「利益」と「収支」は,めったに一致 することはない。したがって⑶は誤り である。
損 益 計 算 と 収 支 計 算
問 33 損益計算と収支計算に関する次の記 述について,正しいものを 1 つ選びなさい。
⑴ 収穫基準が適用される農産物は,収穫さ れた時点において販売されたものとみなす ため,未販売農産物が発生すると,その分 お金が増える。
⑵ 損益計算上,利益が出ているケースでも,
その決済条件によっては資金不足が生じる 場合がある。
と,その分のお金が減少する。
正解 ⑵
《テキスト 2 の P8 ~ 12 から出題》
解 説
⑴ 収穫基準においては,未販売農産物 は収穫された時点においてすべて販売 されたものとみなすので,未販売農産 物が発生すると,その分お金が不足す る。したがって⑴は誤りである。
⑵ 現金で仕入れ,売上が掛又は手形の ケースでは,利益が出ているにもかか わらず,収支がマイナスで資金不足が 生じてしまう。したがって⑵は正しく,
これが本問の正解である。
⑶ 売掛金や受取手形が減少すると,そ の分お金は増加する。したがって⑶は 誤りである。
損 益 計 算 と 収 支 計 算
問 34 損益計算と収支計算に関する次の記 述について,誤っているものを 1 つ選びなさい。
⑴ 収穫済みの未販売農産物がある場合,損 益計算上利益は増えるがお金は増えない。
⑵ 商品を手形で仕入れ,現金で販売したケー スでは,お金は増えない。
⑶ 現金で仕入れ,売上も現金の場合,利益
ため,お金は増えないことになる。し たがって⑴は正しい。
⑵ 商品を手形で仕入れ,現金で販売し た場合,支払手形が増えることで利益 以上のお金が増えることになる。した がって⑵は誤りであり,これが本問の 正解である。
⑶ 現金で仕入れ,売上も現金の場合,
現金主義による損益計算となり,利益 と同額のお金が残ることになる。した がって⑶は正しい。
仕 入 と 売 上 原 価
問 35 仕入と売上原価に関する次の記述に ついて,正しいものを 1 つ選びなさい。
⑴ 仕入れた商品が売れ残ると,その分利益 率は悪化する。
⑵ 前年から繰り越された商品が売れた場合,
その分利益率は向上する(仕入単価は同 じ)。
⑶ 売れ残った商品は,在庫として資産に計 上される。
正解 ⑶
《テキスト 2 の P21 ~ 24 から出題》
解 説
⑴ 商品が売れ残った場合は,在庫とし
与えない。したがって⑵は誤りである。
⑶ 仕入れた商品が売れ残った場合には,
売上原価の計算から除かれると同時に 資産として計上されることになる。し たがって⑶は正しく,これが本問の正 解である。
在 庫
問 36 在庫に関する次の記述について,誤っ ているものを 1 つ選びなさい。
⑴ 仕入と売上原価は,ほとんどの場合一致 する。
⑵ 仕入れた商品が売れ残った場合,(仕入−
売上原価)に相当する在庫が増えることに なる。
⑶ 残っていた在庫が売れた場合,損益計算 上の利益に対してお金はその分増える。
正解 ⑴
《テキスト 2 の P21 ~ 25 から出題》
解 説
⑴ 仕入と売上原価はほとんどの場合一 致しない。したがって⑴は誤りであり,
これが本問の正解である。
⑵ 仕入れた商品が売れた場合,売上に 貢献した部分は売上原価になるが,売れ 残った場合には在庫としてカウントさ れることになる。したがって⑵は正しい。
⑶ 残っていた在庫が売れた場合,損益 計算上は売上原価として計上されるが,
収支計算上はあらためて支出されるこ とはないので,利益に対してその分お 金は増える。したがって⑶は正しい。
問 37 経費に関する次の記述について,誤っ ているものを 1 つ選びなさい。
⑴ 貸倒引当金は,将来の貸倒れのリスクを 見積もり,その一部を必要経費として計上 しておくものである。
⑵ 黒字倒産とは,利益もお金も潤沢にあっ ても何らかの事情で経営破たんしてしまう ことである。
⑶ 減価償却費が計上された場合,損益計算 上の利益に対してその分お金が増える。
正解 ⑵
《テキスト 2 の P29 ~ 32 から出題》
解 説
⑴ 貸倒引当金は,将来の売上債権の貸 倒れリスクに備え,あらかじめ必要経 費とし同時に負債に計上しておくもの である。したがって⑴は正しい。
⑵ 黒字倒産とは,損益計算上は黒字で あるにもかかわらず,収支計算上は赤 字となり経営破たんしてしまうことを 言う。したがって⑵は誤りであり,こ れが本問の正解である。
⑶ 損益計算上,減価償却費は費用であ るが,これはお金の支出を伴わない費 用であるため,利益に対してその分お 金は増えることになる。したがって⑶ は正しい。