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車内人身傷害条項

ドキュメント内 タフビズ事業用自動車保険 (ページ 64-68)

第3章  事故によりご契約のお車に乗車中の方が死傷された場合の補償

第1節  車内人身傷害条項

<用語のご説明-定義>

この節において使用される次の用語は、それぞれ次の定義によります。

(1) 正規の乗車装置

乗車人員が動揺、衝撃等により転落または転倒することなく、安全な乗車を確保できる構造を備えた道路運送車両の保安基準

(昭和26年運輸省令第67号)に定める乗車装置をいい、具体的には運転者席、助手席、後部座席および補助席等をいいます。

(2) 他の自動車

ご契約のお車以外の自動車をいいます。

(3) 保険金額

保険証券の「人身傷害保険」欄に記載された保険金額で、当会社が支払う保険金の限度額をいいます。

(注) ご契約のお車がバスの場合には、被保険者1名あたりに加え、「バスの人身傷害保険金支払に関する特約」に基づき、

1事故あたりの限度額が適用されます。

(4) 賠償義務者

自動車の所有、 使用または管理に起因して被保険者を死傷させたことにより、 被保険者またはその父母、 配偶者もしくは子 が被る損害に対して法律上の損害賠償責任を負担する者をいいます。

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1.保険金をお支払いする場合

第 1 条 [保険金をお支払いする場合]

(1) 当会社は、日本国内において、被保険者が次の①または②のいずれかに該当する急激かつ偶然な外来の事故により、身体に傷害 を被ること(以下この節において「人身傷害事故」といいます。)によって、被保険者またはその父母、配偶者もしくは子が被る損害(こ の損害の額は第5条[損害の額の決定]に定める損害の額をいいます。以下この節において同様とします。)に対して、この節および 基本条項に従い、保険金を支払います。

① ご契約のお車の運行に起因する事故

② ご契約のお車の運行中の次の事故 ア.飛来中または落下中の他物との衝突 イ.火災または爆発

ウ.ご契約のお車の落下

(2) 本条(1)の「傷害」には、ガス中毒を含み、日射、熱射または精神的衝動による障害および被保険者が症状を訴えている場合であっ ても、それを裏付けるに足りる医学的他覚所見のないものを含みません。

第 2 条 [補償の対象となる方-被保険者]

(1) この節における被保険者は、次の①から③に掲げるいずれかの者とします。

① ご契約のお車の正規の乗車装置またはその装置のある室内(隔壁等により通行できないように仕切られている場所を除きます。)

に搭乗中の者

② 上記①以外の者で、ご契約のお車の保有者(自動車損害賠償保障法第2条(定義)第3項に定める保有者をいいます。)  

③ 上記①および②以外の者で、ご契約のお車の運転者(自動車損害賠償保障法第2条第4項に定める運転者をいいます。)

(2) 本条(1)の規定にかかわらず、②の保有者または③の運転者(以下この(2)において「保有者等」といいます。)は、保有者等がご契 約のお車の運行に起因する事故により身体に傷害を被り、かつ、それによって保有者等に生じた損害に対して自動車損害賠償保障法 第3条(自動車損害賠償責任)に基づく損害賠償請求権が発生しない場合に限り、被保険者に含みます。

(3) 本条(1)および(2)の規定にかかわらず、次の①または②のいずれかに該当する者は被保険者に含みません。

① 極めて異常かつ危険な方法で自動車に搭乗中の者

② 業務としてご契約のお車を受託している自動車取扱業者

(4) この節の規定は、それぞれの被保険者ごとに個別に適用します。

2.保険金をお支払いできない場合

第 3 条 [保険金をお支払いできない場合]

(1) 当会社は、次の①から⑥のいずれかに該当する事由によって生じた損害に対しては、保険金を支払いません。

① 戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変または暴動

② 地震もしくは噴火またはこれらによる津波

③ 核燃料物質(使用済燃料を含みます。以下この③において同様とします。)もしくは核燃料物質によって汚染された物(原子核分裂 生成物を含みます。)の放射性、爆発性その他有害な特性の作用またはこれらの特性に起因する事故

④ 上記③に規定した以外の放射線照射または放射能汚染

⑤ 上記①から④の事由に随伴して生じた事故またはこれらに伴う秩序の混乱に基づいて生じた事故

⑥ ご契約のお車を競技もしくは曲技のために、または、それらのいずれかを行うことを目的とする場所で使用すること。ただし、

救急、消防、事故処理、補修、清掃等のために使用する場合を除きます。

(2) 当会社は、次の①から⑥のいずれかに該当する損害に対しては、保険金を支払いません。

① 被保険者の故意または重大な過失によって生じた損害

② 被保険者が、法令により定められた運転資格を持たないで自動車を運転している場合に生じた損害

③ 被保険者が、麻薬、大麻、あへん、覚せい剤、シンナー等の影響により正常な運転ができないおそれがある状態で自動車を運 転している場合に生じた損害

④ 被保険者が、道路交通法(昭和35年法律第105号)第65条(酒気帯び運転等の禁止)第1項に定める酒気帯び運転またはこれ に相当する状態で自動車を運転している場合に生じた損害

⑤ 被保険者が、自動車の使用について、正当な権利を有する者の承諾を得ないで自動車に搭乗中に生じた損害

⑥ 被保険者の闘争行為、自殺行為または犯罪行為によって生じた損害

(3) 当会社は、損害が保険金を受け取るべき者の故意または重大な過失によって生じた場合は、その者の受け取るべき金額について は、保険金を支払いません。

(4) 当会社は、平常の生活または平常の業務に支障のない程度の微傷に起因する創傷感染症(丹たんどく、淋りんせんえん、敗はいけつしょう、破しょうふう等)に よる損害に対しては、保険金を支払いません。

3.お支払いする保険金の計算

第 4 条 [お支払いする保険金の計算]

(1) 1回の人身傷害事故につき当会社の支払う保険金の額は、被保険者1名につき、次の表に定める区分に従い、同表に定める計算 式により算出される額とし、その額は保険金額を限度とします。

 ただし、別表Ⅰの1もしくは別表Ⅰの2の第1級、第2級または別表Ⅰの2の第3級③もしくは④に掲げる後遺障害が生じ、かつ、

介護が必要と認められる場合で保険金額が無制限以外のときは、保険金額の2倍の金額を限度とします。

賠償義務者の有無 保険金の請求方法による区分 適用する計算式

賠償義務者がない

場合 本条(2)の計算式

賠償義務者がある 場合

保険金請求権者が、賠償義務者との間で裁判や示談等により損害賠償額が確定 する前に、第5条[損害の額の決定](1)の規定により、損害の額の全額を請求

したとき。 本条(2)の計算式

保険金請求権者が、賠償義務者との間で裁判や示談等により損害賠償額が確定 する前に、第5条(2)の規定により、損害の額から賠償義務者が保険金請求権 者に対して法律上の損害賠償責任を負担すると認められる部分を除いた金額の みを請求したとき。

本条(3)の計算式

保険金請求権者が、賠償義務者との間で裁判や示談等により損害賠償額が確定 した後に、保険金の請求をしたとき。

本条(2)の計算式 本条(3)の計算式または のいずれか高い方

(2) 本条(1)の表中にある「本条(2)の計算式」とは、以下に定める計算式をいいます。

保険金の額 = 第5条( 1 )の規定に より決定される損害

の額 + 第6条[費用]に定める

① 損害防止費用

② 求償権保全行使費用 − 次の①から⑥の 合計額

① 自賠責保険等または自動車損害賠償保障法に基づく自動車損害賠償保障事業によって既に給付が決定しまたは支払われた金額

② 第1条[保険金をお支払いする場合](1)の損害について賠償義務者がある場合は、賠償義務者が損害賠償責任を負担すること によって被る損害に対して、対人賠償保険等によって既に給付が決定しまたは支払われた保険金もしくは共済金の額

③ 保険金請求権者が賠償義務者から既に取得した損害賠償金の額

④ 労働者災害補償制度によって既に給付が決定しまたは支払われた額 (社会復帰促進等事業に基づく特別支給金を除きます。以下 この条において同様とします。)

⑤ 第5条(1)の規定により決定される損害の額ならびに第6条に定める①および②の費用のうち、賠償義務者以外の第三者が負 担する額で保険金請求権者が既に取得したものがある場合は、その取得した額

⑥ 上記①から⑤のほか、第1条(1)の損害を補償するために支払われる保険金、共済金その他の給付で、保険金請求権者が既に 取得したものがある場合は、その取得した給付の額またはその評価額(保険金額および保険金日額等が定額である傷害保険の保険 金を含みません。以下この条において同様とします。)

(3) 本条(1)の表中にある「本条(3)の計算式」とは、以下に定める計算式をいいます。

保険金の額 = 第5条(2)の規定に より決定される損害

の額 + 第6条に定める

① 損害防止費用

② 求償権保全行使費用 − 次の①から③の 合計額

① 労働者災害補償制度によって既に給付が決定しまたは支払われた額

② 第5条(2)の規定により決定される損害の額ならびに第6条に定める①および②の費用のうち、賠償義務者以外の第三者が負 担する額で保険金請求権者が既に取得したものがある場合は、その取得した額

③ 上記①および②のほか、第1条(1)の損害を補償するために支払われる保険金、共済金その他の給付で、保険金請求権者が既 に取得したものがある場合は、その取得した給付の額またはその評価額

第 5 条 [損害の額の決定]

(1) 当会社が保険金を支払う損害の額は、被保険者が人身傷害事故の直接の結果として、次の①から③のいずれかに該当した場合に、

その区分ごとに、それぞれ別紙に定める人身傷害条項損害額基準により算定された金額の合計額とします。

 ただし、賠償義務者がある場合において、次の①から③の区分ごとに算定された額が自賠責保険等によって支払われる金額(自賠 責保険等がない場合、または自動車損害賠償保障法に基づく自動車損害賠償保障事業により支払われる金額がある場合は、自賠責 保険等によって支払われる金額に相当する金額をいいます。以下この(1)において同様とします。)を下回る場合には、自賠責保険 等によって支払われる金額とします。

① 傷害

医師の治療が必要と認められる場合

② 後遺障害

 医師による治療の効果が医学上期待できない状態であって、被保険者の身体に残された症状が将来においても回復できない機 能の重大な障害に至ったものまたは身体の一部の欠損を生じた場合。ただし、被保険者が症状を訴えている場合であっても、そ れを裏付けるに足りる医学的他覚所見のないものを除きます。

③ 死亡 死亡した場合 

(2) 賠償義務者がある場合には、保険金請求権者は、本条(1)によるほか、次の算式によって算出される金額のみを、当会社が保険 金を支払うべき損害の額として、請求することができます。

損害の額 = 本条(1)の各区分ご とに算定された金額

の合計額 −

賠償義務者が保険金請求 権者に対して法律上の損 害賠償責任を負担するも のと認められる部分

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