(単位:億円)
平成12/3期 平成13/3期
貸出金償却 22 356
個別貸倒引当金純繰入 820 576
共同債権買取機構売却損 0 ―
債権売却損失引当金繰入 157 ―
海外特定債権引当勘定繰入 ― ―
その他の債権売却損等 2 25
資産譲渡損失引当金繰入額 △38 ―
不適資産処分損 194 △67
計 1,156 891
●平成13年3月期不良債権処理実績
2.自己査定
当行は資産実態の正確な把握のために半期に一度自己査定を行っています。自己査定に当たっては、まず、営業部店が一次査定を行い、審査部が二 次査定を行った後で、査定部署とは独立した部署である検査部与信監査室が自己査定基準に沿った査定を実施しているか否かの検証を行います。
当行の自己査定基準に則って債務者の財務状況及び債務の履行状況に応じて「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」の5つに 区分します。
次に、債務者区分毎に担保・保証等による回収可能性を評価して資産を回収リスクの低い方から順に非・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ分類の4段階に分類します。
債務者区分及び非〜Ⅳ分類の定義は次の通りです。
債務者区分の定義
・正常先...業績が良好で、かつ、財務内容にも特段の問題ないと認められる先。
・要注意先 ...業況が低調ないしは不安定な債務者または財務内容に問題がある債務者など今後 の管理に注意を要する先。
(要管理先....要注意先の内、3ヶ月以上延滞または貸出条件緩和債権があり、今後 の管理に特に注意を要する先。)
・破綻懸念先...現状経営破綻の状況にはないが、経営難の状態にあり、経営改善計画の進捗状況が 芳しくなく、今後、経営破綻に陥る可能性の高い先。
・破綻先・実質破綻先...法的・形式的に経営破綻の生じている先及び実質的にそれと同等の状況にある先。
分類の定義
・非分類....正常先への全与信、その他債務者区分への与信の内預金等優良担保及び優良保証で保全され 回収に特段の懸念ない与信。
・Ⅱ分類....要注意先の非分類以外の与信及び破綻懸念先・実質破綻先・破綻先への与信の内、不動産担保 等一般担保・保証等で保全された与信。
・Ⅲ分類....破綻懸念先の非・Ⅱ分類以外の与信、実質破綻先・破綻先の担保評価額と処分可能見込額との 差額部分(回収懸念が存し、損失発生の可能性が見込まれるもの)。
・Ⅳ分類....実質破綻先・破綻先の非・Ⅱ・Ⅲ分類以外の与信(回収不能または無価値)。
3.償却・引当ルール
不良債権処理のための償却・引当については、自己査定結果に基づき、償却・引当に係る行内ルールに則って適正に行っています。
平成13/3期決算においては、以下のような償却・引当を実施しています。
①正常先...貸倒実績率に基づく予想損失率にて一括して一般貸倒引当金を計上。
②要注意先...貸倒実績率に基づく予想損失率にて一括して一般貸倒引当金を計上。
(要管理先とその他要注意先については区分して算出)
③破綻懸念先...個々の債務者毎にⅢ分類の内必要額を算定し個別貸倒引当金を計上。
④実質破綻先・破綻先...Ⅲ分類及び、Ⅳ分類の全額を部分直接償却。
4.金融再生法に基づく開示債権
破綻先
実質破綻先
破綻懸念先
要注意先
正常先
要管理債権 以下合計
6,798
総与信額 31,356 破産更生債権 及びこれらに 準ずる債権
437
危険債権 3,149
要管理債権 3,212
正常債権 24,558
担保・保証等 437
(部分直接償却額)
1,264
担保・保証等 1,257
引当額 1,660
担保・保証等 948 引当額
655
担保・保証等 2,642 引当額 2,315
(部分直接償却額)
1,264
(100.0%)
87.7%
28.9%
要管理債権 以下引当率 55.7%
(参考)
H12/9末 59.4%
担保・保証等による保全 437
担保・保証等による保全 1,257
(要管理債権の)担保・
保証等による保全 948
必要額を 引当 1,660 自己査定の
債務者区分
金融再生法に 基づく開示債権
引当・保全 状況
非保全額に 対する引当率 非分類 Ⅱ分類 Ⅲ分類 Ⅳ分類
自己査定における分類区分
部分直接償却 1,264
●自己査定、開示債権および償却・引当との関係(単体・部分直接償却後) (単位:億円、四捨五入)
○開示債権に対する引当・保全状況(前表参照)
平成13年3月期の金融再生法に基づく開示債権は、「破産更生債権及びこれらに準ずる債権」が437億円、「危険債権」が3,149億円、「要管理債権」
が3,212億円であり、以上の合計は6,798億円で、前期比△4,861億円となっています。
開示債権の担保・保証等および引当金による保全状況につきましては、上記の表のとおり開示債権合計6,798億円に対する保全額が4,957億円(担 保・保証等保全額2,642億円+引当額2,315億円)であることから全体で73%の保全率となっております。
○金融再生法に基づく開示債権
金融再生法に基づいて次のような債権(※)を「破産更生債権及びこれらに準ずる債権」「危険債権」「要管理債権」及び「正常債権」に4区分し、それ ぞれの債権額を開示しています。
※対象債権:貸付有価証券、貸出金及び外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金並びに支払承諾見返
・破産更生債権及びこれらに準ずる債権
破産、会社更生、再生手続等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ず る債権。
・危険債権
債務者が経営破綻の状態には至ってないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本 の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権。
・要管理債権
3ヶ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権。
・正常債権
債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記に掲げる債権以外のものに区分さ れる債権。
(単位:億円、四捨五入)
(注)その他与信には、貸付有価証券、外国為替、未収利息、仮払金および支払承諾見返等が含まれます。
自己査定における 債務者区分
金融再生法に基づく
開示債権 リスク管理債権
貸出金 その他
与信 貸出金 その他
与信 貸出金 その他
与信
破綻先
実質破綻先
破綻懸念先
要注意先
正常先
破産更生債権及び これらに準ずる債権
437
危険債権 3,149
要管理債権 3,212
(正常債権)
(24,558)
破綻先債権 279
延滞債権 3,218
3ヶ月以上延滞債権 17 貸出条件緩和債権
3,195
開示額合計(除く正常債権)
6,798
リスク管理債権 6,710
その他 与信
89
●金融再生法に基づく開示債権とリスク管理債権との関係(単体・部分直接償却後)
5.リスク管理債権の状況
リスク管理債権は、金融再生法に基づく開示とは別に、銀行法に基づき従来から開示されていたもので、「破綻先債権」「延滞債権」「3ヶ月以上延滞 債権」「貸出条件緩和債権」の総称であり、平成13年3月期におけるリスク管理債権額は合計6,710億円となっています。
リスク管理債権
・破綻先債権
元本又は利息の支払いの遅延が相当期間継続していることその他の事由により、元本又は利息の取立て又は弁済の 見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。以下、「未収利息不計上貸 出金」という。)のうち、次のいずれかの事由が生じている債務者に対する貸出金。
① 会社更生法又は金融機関の更生手続の特例等に関する法律の規定による更生手続開始の申し立て
② 民事再生法の規定による再生手続開始の申し立て
③ 破産法の規定による破産の申し立て
④ 商法の規定による整理開始又は特別清算開始の申し立て
⑤ ①から④までに掲げる事由に準ずるものとして大蔵省令で定める事由
⑥ 海外の法律による、上記に準ずる法律上の整理手続の開始の申し立て
・延滞債権
未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払 いを猶予した貸出金以外の貸出金。
・3ヵ月以上延滞債権
元金又は利息の支払が、約定支払日の翌日から3ヵ月以上遅延している貸出金で、破綻先債権及び延滞債権に該当 しないもの。
・貸出条件緩和債権
債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元金の返済猶予、債権放棄その 他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び3ヵ月以上延滞債権に該当しないもの。
(金融再生法上の開示債権とリスク管理債権との相違点について)
・開示対象債権の範囲:リスク管理債権の対象債権が貸出金のみであるのに対し、金融再生法上の開示対象債権は、貸出金・貸付有価証券・外国為替・
未収利息・仮払金及び支払承諾見返(ただし、要管理債権は貸出金のみ)です。
・開示額の集計単位: リスク管理債権が個別貸出毎に判定しているのに対し、金融再生法上の開示債権は、自己査定上の債務者区分に基づき、原則 として債務者毎(ただし、要管理債権は個別貸出毎)に集計しております。
平成9/3期 平成10/3期 平成11/3期 平成12/3期 平成13/3期 連結経常収益 1,380,710 800,642 455,333 223,909 275,730 連結経常利益 △366,879 19,559 △3,523,986 △112,592 99,116
(△は連結経常損失)
連結当期純利益 △376,724 16,982 △469,252 112 98,331
(△は連結当期純損失)
連結純資産額 139,849 503,973 1,503 1,229 460,876 連結総資産額 15,228,619 13,597,540 13,776,868 8,346,327 6,163,766 連結自己資本比率(国際統一基準)(%) 2.99
〃 (国内基準)(%) ― ― 15.13
(注)1. 平成11/3期の連結財務諸表における子会社・関連会社の範囲及び税効果会計につきましては、それぞれ「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規 則の一部を改正する省令」(平成10年大蔵省令第136号)附則第2項及び「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する省令」(平成10 年大蔵省令第173号)附則第3項に基づき、これらの省令により改正された連結財務諸表規則を適用しております。
2. 当行及び国内連結子会社の消費税及び地方消費税の会計処理は税抜方式によっております。
3. 当行は国内基準を適用しておりますが、金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律の施行により長期信用銀行法第17条前段において準用する 銀行法第14条の2が改正されたことに伴い、平成11/3期より連結自己資本比率を算出しております。なお、平成9/3期までは国際統一基準を適用しております。
(単位:百万円)
連結決算の概要
●主な経営指標等の推移(連結)
○連結決算
当期株主の異動により新たに6社が連結対象となる一方、3社が当行の支配が及ばなくなり連結対象から除外されているため、連結子会社が10社 から13社に増加し、持分法適用関連会社が6社から0社になりました。
経営成績につきましては、経常収益が2,757億円、経常利益が991億円、当期純利益が983億円となりました。
財政状態につきましては、総資産が6兆1,638億円、株主資本が4,609億円となりました。