(以下の資産および負債に関する記述について は、後述「変動持分事業体の連結にともなう資産 および負債の増加」に関する記述参照)
資産
2003
年度末の総資産は、2002
年度末に比べ7,201
億円(8.6%
)増加の9
兆907
億円となりま した。2003
年度末の金融分野を除いたソニー連 結の総資産は2,350
億円(4.0%
)増加の6
兆608
億円、金融分野では5,779
億円(19.9%
)増加の3
兆4,750
億円となりました。2002
年度末の為替 レートを適用した場合、2003
年度末の金融分野を 除いたソニー連結の総資産は、2002
年度末に比 べて約9%
の増加となりました。流動資産
2003
年度末の流動資産は2002
年度末に比べ2,091
億円(6.6%
)増加の3
兆3,634
億円となり ました。金融分野を除いたソニー連結の流動資産 は1,885
億円(7.5%
)増加の2
兆6,924
億円とな りました。金融分野を除く現金・預金および現金同等物は、
2002
年度末に比べ1,544
億円(35.2%
)増加の5,929
億円となりました。これは、主として2003
年12
月にユーロ円建転換社債型新株予約権付社 債を2,500
億円発行したことによるものです。この 資金は主として次世代ブロードバンドプロセッサな どの基幹デバイスの開発投資および製造設備投資 に充当されます(現金・預金および現金同等物につ いては、後述「流動性マネジメントおよびコミットメン トライン」参照)。受取手形および売掛金(貸倒・返品引当金控除 後)は、
2002
年度末に比べ38
億円増加の1
兆112
億円でした。棚 卸 資 産は
2002
年 度 末 に比 べ408
億 円(
6.5%
)増加の6,665
億円となりました。売上原 価に対する棚卸資産回転月数(各年度末と前年度 末の平均棚卸資産にもとづく)は2002
年度末の1.57
ヶ月から1.53
ヶ月となりました。ソニーはこの 在庫につき全体として適正な水準であると認識して います。なお、2003
年度においては、2002
年度 第4
四半期に実施されたような急激な在庫削減は 行われていません。金融分野の
2003
年度末の流動資産は、主とし て有価証券の増加により、2002
年度末に比べ148
億円(2.2%
)増加の6,997
億円となりました。投資および貸付金
(後述の「投資有価証券」参照)
2003
年度末の投資および貸付金は2002
年度 末に比べ5,188
億円(26.0%
)増加の2
兆5,130
億円となりました。2003
年度末の金融分野を除いたソニー連結の 投資および貸付金は244
億円(6.4%
)減少の3,586
億円となりました。これは主に、ソニーが原価 法で計上していた、日本でケーブル放送などを営む 非公開会社が発行する有価証券について評価損 を計上したこと、および、2003
年度において、ソニー が米国財務会計基準審議会(以下、「FASB
」)解 釈指針第46
号「変動持分事業体の連結―会計調 査公報第51
号の解釈(Consolidation of Vari-able Interest Entities — an interpretation of ARB No. 51
)」(以下、「FIN 46
」)を適用した結 果、従来持分法が適用されていた会社を連結した ことにより、投資への計上額が減少したことによる ものです(連結財務諸表注記6
および7
参照)。2003
年度末の金融分野の投資および貸付金 は、主として運用資産の増加にともない、5,431
億 円(31.4%
)増加の2
兆2,745
億円となりました。有形固定資産(減価償却累計額控除後)
2003
年度末の有形固定資産は2002
年度末に 比べ867
億円(6.8%
)増加の1
兆3,650
億円とな りました。2003
年度末の金融分野を除いたソニー連結の 有形固定資産は、2002
年度末に比べ919
億円(
7.5%
)増加の1
兆3,242
億円となりました。主な 要因は、2003
年度において、FIN 46
を適用した 結果、資産が増加したことです。2003
年度の設備投資額(有形固定資産の増加 額に含まれます)は2002
年度に比べ1,170
億円(
44.8%
)増加の3,783
億円となりました。エレク トロニクス分野では2002
年度に比べ724
億円(
42.5%
)増加の2,427
億円、ゲーム分野では594
億円(144.9%
)増加の1,004
億円となりまし た。半導体ビジネスへの設備投資(エレクトロニク スおよびゲーム分野の投資に含まれます)は2003
年度において1,750
億円、このうち、次世代ブロー ドバンドプロセッサに対応した半導体製造設備への設備投資額は
690
億円となりました。その他、音楽分野で
2002
年度に比べ73
億円(
36.2%
)減少の129
億円、映画分野で11
億円(
15.8%
)減少の60
億円、およびその他分野で69
億円(40.4%
)減少の101
億円の設備投資があり ました。2003
年度末の金融分野の有形固定資産は2002
年度末に比べ52
億円(11.2%
)減少の408
億円となりました。2003
年度における金融分野の 設備投資額は10
億円(26.3%
)増加の46
億円で した。その他の資産
2003
年度末のその他の資産は2002
年度末に 比べ635
億円(3.8%
)減少の1
兆5,926
億円とな りました。2003
年度末の金融分野を除いたソニー連結の その他の資産は、2002
年度末に比べ1
億円増加 の1
兆2,519
億円でした。2003
年度末の金融分 野のその他の資産は2002
年度末に比べ252
億円(
5.8%
)増加の4,600
億円となりました。これは主 としてソニー生命における繰延保険契約費の増加 によるものです。繰延税金資産は
2003
年度末において2002
年 度末に比べ1,249
億円(38.1%
)減少の2,032
億 円となりました。これは、日本において連結納税制 度が適用されたことにともない、グループ各社で 各々計上されている繰延税金資産および繰延税金 負債が相殺されたことによるものです。71 負債
2003
年度末の流動負債および固定負債合計 は、2002
年度末に比べ6,222
億円(10.3%
)増 加の6
兆6,898
億円となりました。2003
年度末の 金融分野を除いたソニー連結の流動負債および固 定負債合計は2002
年度末に比べ1,896
億円(
5.2%
)増加の3
兆8,559
億円、金融分野では5,154
億円(19.9%
)増加の3
兆998
億円となりま した。2002
年度末の為替レートを適用した場合の 金融分野を除いたソニー連結の流動負債および固 定負債合計は、2003
年度末において2002
年度 末に比べ約10%
の増加となりました。流動負債
2003
年度末の流動負債は2002
年度末に比べ5,472
億円(22.5%
)増加の2
兆9,822
億円とな りました。2003
年度末の金融分野を除いたソニー 連結の流動負債は2002
年度末に比べ3,077
億円(
14.9%
)増加の2
兆3,736
億円となりました。金融分野を除いたソニー連結の短期借入金およ び
1
年以内に返済期限が到来する長期借入債務は2002
年度末に比べて2,831
億円(223.4%
)増加 して4,098
億円となりました。これは主として、2005
年3
月31
日を償還期日とする転換社債(2003
年度 末残高2,878
億円)が固定負債から流動負債に移 動したこと、および、2003
年度において、FIN 46
を適用した結果、2004
年11
月までに償還される、銀行団からのシンジケートローンが
573
億円増加し たこと、および一方でコマーシャルペーパーを528
億円返済したことによります。金融分野を除いたソニー連結の支払手形および 買掛金は
2003
年度に2002
年度末に比べ796
億 円(11.5%
)増加の7,732
億円となりました。これ は主にエレクトロニクス分野における増加であり、棚 卸資産の増加と関連しています。2003
年度末の金融分野の流動負債は銀行ビ ジネスにおける顧客預金やコールマネーの増加に より2002
年度末に比べ2,329
億円(56.0%
)増 加の6,488
億円となりました。銀行ビジネスの拡大 にともない同ビジネスにおける顧客預金は1,301
億 円(52.3%
)増加し3,789
億円となりました。固定負債
2003
年度末の固定負債は2002
年度末に比べ750
億円(2.1%
)増加の3
兆7,076
億円となりま した。2003
年度末の金融分野を除いたソニー連結の 固定負債は、2002
年度末に比べ1,181
億円(
7.4%
)減少の1
兆4,824
億円となりました。これ は、未払退職・年金費用が、主として、日本におけ る株価の上昇などにより年金資産が増加したことに より、2002
年度末に比べ1,292
億円(26.5%
)減 少の3,582
億円となったためです。金融分野を除いたソニー連結の長期借入債務 は
2002
年度末に比べ277
億円(3.4%
)減少の7,752
億円となりました。これは主として、2003
年 度においてユーロ円建転換社債型新株予約権付 社債の発行が2,500
億円あった一方、過去に発行 した2005
年3
月31
日を償還期日とする転換社債(
2003
年度末残高2,878
億円)が流動負債に移 動したことによります。2003
年度末の金融分野の固定負債は2002
年 度末に比べ2,825
億円(13.0%
)増加の2
兆4,510
億円となりました。これは、生命保険ビジネ スにおける保有契約高が増加した結果、保険契約 債務その他が2,642
億円(13.8%
)増加し2
兆1,786
億円となったことによるものです。有利子負債
2003
年度末の、長短借入債務を合わせた有利 子負債残高合計は、2,865
億円(29.7%
)増加の1
兆2,527
億円となりました。2003
年度末の金融 分野を除いたソニー連結の有利子負債残高合計 は、2002
年度末に比べ2,554
億円(27.5%
)増 加の1
兆1,850
億円となりました。02 03 04
0 5,000 10,000 15,000
短期(1年以内に返済期限の到来する長期借入債務を含む)
長期
*3月31日現在
有利子負債残高 (億円)
変動持分事業体の連結にともなう資産 および負債の増加
ソニーは、
2003
年7
月1
日より、解釈指針第46
号「変動持分事業体の連結―ARB
第51
号の解釈(
Consolidation of Variable Interest Entities
— an Interpretation of ARB No. 51
)」を適用 しました。この結果、ソニーの連結貸借対照表上、現金・預金および現金同等物が
15
億円増加し、こ れに加えて、キャッシュ・フローに影響を与えない非 資金取引として資産が953
億円、負債が980
億円 それぞれ増加しました。ソニーが連結した主な変動 持分事業体は下記のとおりです。ソニーは変動持分事業体から米国子会社の本 社ビルのリースを受けています。この変動持分事 業体の連結にともない、資産と負債はそれぞれ
253
億円および270
億円増加しました。ソニーは2008
年12
月に終了するリース期間中の任意の時期に おいて当該本社ビルを269
億円で購入する権利を 有します。変動持分事業体の負債は無担保です。リース期間終了時において、ソニーは、リースを更 新するか、本社ビルを購入するか、または本社ビル の所有者に代わって新たな所有者を獲得すること を合意しています。
映画分野における子会社は、変動持分事業体 との間で、映画に関する国際的権利を取得するた め、資金調達に関する合弁契約を締結しています。
この変動持分事業体の連結により、資産と負債は それぞれ
102
億円および106
億円増加しました。こ の契約に従い、ソニーは12
億円を最も劣後する資 本として拠出しています。ソニーは、ドイツのベルリンにおいて、多目的利 用の複合施設の開発および運営のために変動持 分事業体を利用しています。この変動持分事業体 は
2003
年6
月30
日まではソニーの持分法適用会 社でしたが、2003
年7
月1
日にソニーはこの事業 体を連結しました。これにより、資産と負債はそれぞ れ613
億円および603
億円増加しました。この負 債のうち573
億円は2004
年11
月までに償還される 銀行シンジケートローンであり、当該多目的利用の 複合施設が担保となっています(変動持分事業体 との取引の詳細な説明については、連結財務諸表注記
22
および23
参照)。資本
2003
年度末の資本は、2002
年度末に比べ971
億円(4.3%
)増加の2
兆3,780
億円となりま した。利益剰余金は2002
年度に比べ653
億円増 加しました。資本の控除となっている累積その他の 包括利益は2003
年度において220
億円の減少と なりました。これは主として、円高の影響により外貨 換算調整額(控除額)が2003
年度に1,279
億円 増加した一方、株価の上昇にともなって年金資産 が増加したことにもとづき、最小年金債務調整額(控除額)が
2003
年度に934
億円の減少となっ たこと、および、未実現有価証券評価益が2003
年度に523
億円増加したことによります。なお、2003
年度末の連結株主資本比率は、2002
年度 末の27.2%
から1.0
ポイント低下して26.2%
とな りました。金融分野を分離した要約貸借対照表
(監査対象外)
以下の表は金融分野の要約貸借対照表、金融 分野を除くソニー連結の要約貸借対照表、および ソニー連結の要約貸借対照表です(監査対象外)。
この要約貸借対照表はソニーの連結財務諸表の 作成に用いられた米国会計原則においては要求さ れていませんが、金融ビジネスはソニーのその他の ビジネスとは性質が異なるため、ソニーはこのような 比較表示が連結財務諸表の理解と分析に役立つ ものと考えています。なお、以下のソニー連結の金 額は、金融分野と金融分野を除くソニー連結間の 取引を相殺消去した後のものです。
株主資本
株主資本比率
*3月31日現在 29.0%
27.2%
26.2%
02 03 04
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
0 10 20 30 40 50 株主資本と株主資本比率
(億円) (%)
*3月31日現在
02 03 04
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000
普通株式1株当り純資産 (円)